多様な日本酒を味わうなら”三重県”の酒を探せ。|おすすめ銘柄5選

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多様な日本酒を味わうなら”三重県”の酒を探せ。|おすすめ銘柄5選

三重県で造られる日本酒は、幅広い味わいを楽しめます。三重県独自の酵母や酒米が使用された日本酒が多く、幅広い料理と相性抜群です。

風味のバリエーションも豊富であり、さまざまな銘柄が存在するため、好みの酒を選ぶ楽しみがあります。その反面、種類が多いことから、何を飲むべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

本記事では三重で造られる日本酒の特徴や代表的な酒蔵、おすすめの銘柄を紹介していきます。

 

三重の日本酒の特長

三重の観光スポット「夫婦岩」

三重の観光スポット「夫婦岩」

 

三重の日本酒は、香りや味わいのバリエーションが豊富。銘柄ごとに異なる味わいは、言葉では表現しきれないほどであり、数十軒以上の酒蔵が異なるこだわりを持って酒造りをおこなっています。

また三重県工業研究所で開発された、オリジナルの三重県酵母にも注目です。常に気候や風土に適した醸造技術の研究や、酒造技術者の育成に努める地域でもあるようです。

三重の酒米

日本酒の風味に大きく影響を与える酒米ですが、三重では多くの酒米が生産されています。 「山田錦」や「五百万石」といった、酒米における代表品種の栽培も盛んです。

三重で新たに開発された「神の穂」にも注目したいところ。「南越165号」と「夢山水」の交配によって誕生しました。

酵母だけでなく酒米の開発にも積極的に取り組むことが、三重における酒造りのこだわりです。

三重を代表する3つの酒蔵

三重を代表する3つの酒蔵

 

三重には多くの酒蔵があります。なかでも筆者が注目しているのは「清水清三郎商店」「木屋正酒造」「タカハシ酒造」の3蔵です。

本章では3蔵について、各酒蔵の特徴を代表銘柄と合わせて紹介していきます。

清水清三郎商店

鈴鹿の土地は、酒造りに恵まれています。鈴鹿山脈から湧き出る、清らかな伏流水が広大な伊勢平野へと流れ、優れた品質のお米が育まれているのです。清水清三郎商店が、古くから美味しいお酒を醸造できたのも、この要因が大きいでしょう。

鈴鹿川流域にある川俣神社では、毎年「味酒祭」がおこなわれています。これは酒造りに恵まれた土地へ、感謝の気持ちを表したお祭りです。

清水清三郎商店は1869年創業であり、当時は「大黒屋清水清三郎商店」として誕生しました。以降、150年の歴史を経た今日まで酒造りをおこなっています。伝統に恥じることのない、美味しい酒造りをおこなってきました。

木屋正酒造

江戸時代の末期、初代大西庄八が「ほてい屋」という造り酒屋を引き継いだことが「木屋正酒造」の始まりです。現代においても当時の趣を残す店舗兼主屋は、登録有形文化財に指定されます。「高砂」や「鷹一正宗」という銘柄を製造し、伊賀地方を中心に販売してきました。

その後、6代目の蔵元・大西唯克によって、2005年に「而今」ブランドが誕生しました。同蔵を全国的に有名にした銘柄でもあり、多くの日本酒ファンを魅了する銘柄となりました。

小規模な酒蔵ですが、品質を重視した酒造りをおこなっているそうです。

タカハシ酒造

タカハシ酒造は1933〜2011年までの70年以上、伊勢神宮をはじめとする三重県内の800以上の神社に奉納される御神酒「三重の新嘗」を醸してきた酒蔵です。

昔ながらの「木桶仕込み」にこだわり、貴重な酒鈴鹿山系の伏流水と厳選された酒造米を用いています。代表的な銘柄は「伊勢物語」や「天遊琳」。特に「天遊琳」は限定流通の希少なお酒でありながら、全国的に高い人気を得ています。

少人数であっても、品質にこだわった酒造りがおこなわれているため、ぜひ同蔵のお酒を試してみてください。

三重のおすすめ日本酒5選!

後半からは、三重で誕生した日本酒のなかでも、筆者が特におすすめしたい5つの銘柄を紹介します。

前述した3つの酒蔵で醸されたお酒は、いずれも「一度は試す価値アリ」というものばかりなので、ぜひ味わってみてください。

伊勢物語|タカハシ酒造

伊勢物語|タカハシ酒造

伊勢物語 純米吟醸

 

こちらの日本酒は、微かに香る麹の香りが広がる純米吟醸です。

ひと口飲んでみると、驚くほどクセがなく、非常に飲みやすいお酒。主張が強くないため、あくまでも料理が主役(食中酒)と言わんばかりのスッキリとした飲み口です。

薄口のお酒であり、万人に受け入れられる味わい。全体を通して、さっぱりした仕上がりとなっています。

作 奏乃智|清水清三郎商店

作 奏乃智|清水清三郎商店

作 奏乃智(かなでのとも)

 

「作品」の定番商品であり、2台巨頭とされているのは「雅乃智(みやびのとも)」と「奏乃智(かなでのとも)」。 華やかさの代表が「雅乃智」であるならば、爽やかさの代表は「奏乃智」でしょう。

派手な風味ではないものの美しい風味が広がり、洗練された味わいを感じさせます。ひと口飲むと心地良い旨みが広がり、瞬く間に消えていきます。

爽やかですっきりとした香りや、透明感のある味わいが繊細に広がるでしょう。またシャープな口当たりでありながら、微かな旨味があり、優しいフルーティーさも顔を出します。

 

清水清三郎商店(三重県)|作 ざく 奏乃智 純米吟醸

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作 恵乃智|清水清三郎商店

作 恵乃智|清水清三郎商店

作 恵乃智(めぐみのとも)

 

「作(ざく)」シリーズの中でも、最も人気のある日本酒が「作 恵乃智(純米吟醸)」です。飲むと華やかな香りと上品な味わいが豊かに広がります。

全体を通して、洋ナシの香りとしっかりとした味わいが特徴となっています。温度帯が幅広いことも魅力であり、冷やでもお燗でもお楽しみいただけるでしょう。

 

清水清三郎商店(三重県)|作 ざく 恵乃智 純米吟醸

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而今 純米吟醸|木屋正酒造

而今 純米吟醸|木屋正酒造

而今 純米吟醸 山田錦 無濾過生酒

 

多くの日本酒ファンから絶賛される、確かな美味しさを感じさせる銘柄が「而今(じこん)」です。写真は而今シリーズの中でも、特に人気の高い「山田錦 無濾過生酒」です。

すっきりとした仕込み水ベースに、山田錦の甘さと旨さがしっかりと溶け込んでいます。そしてそれらの風味を追いかけるように広がるのが酸味。風味を包み込むように広がる酸味と微かなガス感が、より一層フレッシュな印象を与えます。

地元の原料を大切にしつつ、上質な酒造りを追求する木屋正酒造ならではの1杯といえるでしょう。

 

而今 純米大吟醸|木屋正酒造

而今 純米大吟醸|木屋正酒造

而今 純米大吟醸

 

引き続き、木屋正酒造の而今を紹介します。こちらは、極限まで米を磨き上げた純米大吟醸です。名張で山田錦を育てる農家は限られているものの、名張の風土を活かして造られる名張産山田錦は、全国でもトップクラスの品質を誇ります。

上質な山田錦を磨き上げて造る純米大吟醸は、華やかな香りと味わい、濃密な口当たりが特徴。しかし濃密さとは裏腹に、飲み口に重さは感じません。特別な瞬間に味わっていただきたい、至福の一杯です。

 

木屋正酒造(三重県)|而今 純米大吟醸 NABARI

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