濃醇甘口な風味が際立つ。”岩手県”の日本酒おすすめ5選!

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濃醇甘口な風味が際立つ。”岩手県”の日本酒おすすめ5選!

岩手の日本酒は、その濃厚な味わいが際立つお酒とされています。岩手の酒蔵は、独自の酒米と麹菌、酵母を使用しており、地域の特性を反映させた日本酒を醸造しています。さらに、南部杜氏として名高い杜氏たちが活躍しており、高品質な日本酒を楽しめることのも、魅力の一つです。

今回は、岩手の日本酒の中からおすすめの銘柄をご紹介。岩手の日本酒に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

 

岩手の日本酒はどんな味?

岩手県の日本酒は、通常の関東以北で生産される日本酒とは異なり、やや特異な特質を持っています。この県の日本酒は「濃醇甘口」と表現されます。通常、寒い地域で生産される日本酒は辛口の傾向が強いですが、岩手県はその中でも特に濃厚な風味で知られています。

実際に岩手県の蔵元は、極端に辛口の日本酒を提供することは稀。日本酒度が+であっても、一般的には低めの数値が見られます。また南部杜氏として知られる、日本三大杜氏の一つから技術を継承した蔵元が多く存在し、その点も注目したいところです。

原料米や酵母、麹菌においても、岩手の日本酒は独自の要素が多く取り入れられています。土地の特性や個性がその味わいに反映されています。

岩手の素材といえば…?

岩手の素材といえば…?

 

岩手の日本酒を選ぶ際は、岩手らしい酒造りに必要な米や麹、および酵母に着目してみることが大切です。これらの要素を活用することで、岩手県特有の「オール岩手」の日本酒が生み出されるのです。

酒米は「ぎんおとめ」と「吟ぎんが」

岩手県は独自の酒造好適米を持っておらず、代わりに山田錦や美山錦など他県からの酒造好適米を使用していました。しかし、岩手の酒造業者や杜氏たちからの要望に応え、オリジナルの酒造好適米である「吟ぎんが」や「ぎんおとめ」を開発しました。

これにより、岩手らしい美味しい日本酒が生まれました。したがって岩手県独自の酒を楽しむ際には、このオリジナル酒造好適米を使っているかどうかを確認してみましょう。

岩手のオリジナル酵母!

岩手県の酒造業で使用されるオリジナル酵母は、2つの種類があります。「ジョバンニの調べ」と「ゆうこの想い」と呼ばれるこれらの酵母は、平成21年に誕生しました。

前者は華やかで繊細な味わいをもち、後者は柔らかく女性的な味わいが特徴です。これらのオリジナル酵母を使用した日本酒は、岩手県内で幅広く製造され、岩手らしい味わいを提供しています。

麹菌は「黎明平泉」

岩手の酒造業に適した酒米「吟ぎんが」を使用するために、岩手の米に合った麹菌「黎明平泉」が開発されました。この麹菌は、29種類の中から香りと色にこだわり、2つのオリジナル麹菌を組み合わせて作られました。その結果、岩手の酒は後味のスッキリ感と旨み、甘みのバランスが特徴です。

この「黎明平泉」という名前は、東日本大震災からの復興を祈願し、岩手県の日本酒の新たな一歩を踏み出す想いが込められています。

岩手のおすすめ銘柄5選とは?

岩手で誕生する銘柄の中でも、筆者が特におすすめしたいのは以下の5つです。

それぞれの味わいを紹介するので、ぜひお酒選びの参考にしてください。

南部美人 純米大吟醸 心白 山田錦|南部美人

南部美人 純米大吟醸 心白 山田錦

南部美人 純米大吟醸 心白 山田錦

 

南部美人は、岩手の代表銘柄とされています。「心白」とは、酒造に適した米の中心部分で、多くのでんぷんを含み、白く不透明な外観を持つ部分を指します。

心白は、穏やかなメロンの香りが漂い、微かなコクを感じるミルキーな香り。南部美人のお酒は、香りの伝わり方が非常に柔らかいといった特徴があります。口に含むと、米の甘みと旨みがダイレクトに感じられるでしょう。

香りが癒し系であることから、味わいの速さに少し驚かされるかもしれません。このお酒が美味しさと軽快さを兼ね備えている点が、その特長だと感じました。

 

月の輪 純米酒 秋あがり|月の輪酒造店

月の輪 純米酒 秋あがり

月の輪 純米酒 秋あがり

 

次に紹介するのは「月の輪 秋あがり」です。岩手県産の米を55%まで精米した、特別純米酒であり、岩手県のゆうこの酵母と他の酵母をブレンドしています。バランスの取れた引き締まった味わいが特徴であり、さわやかでキレのある旨味が広がります。

冷やして楽しむもよし、常温でも良し、またはお燗にしても美味しいです。温度を変えながら、じっくりと楽しんでいただけます。

 

月の輪酒造店(岩手県)|月の輪 純米 秋あがり 1800ml

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タクシードライバー|喜久盛酒造

タクシードライバー

タクシードライバー

 

岩手県北上市にある喜久盛酒造の5代目蔵元である、藤村卓也氏が立ち上げたのが「タクシードライバー」という銘柄です。映画業界で活躍するデザイナーである、高橋ヨシキ氏との飲みの席で生まれたと言われています。喜久盛酒造は、1894年に創業され、現在でも岩手県北上市に唯一残る酒蔵として知られています。

「タクシードライバー」は、山廃という特殊な仕込み方法を用いています。天然の乳酸菌を取り込むことで、より複雑な風味が加わります。この酒は、米の豊かな旨みとコクを感じながらも、爽やかなキレが特徴です。特に、燗をつけて食事と一緒に楽しむのがおすすめです。

2014年からは岩手県産の米のみを使用しており、純米酒のみを醸造することにこだわっています。地域の水源や米、そして人々に敬意を払いながら、酒造りに取り組んでいます。

 

赤武 純米 ひやおろし|赤武酒造

赤武 純米 ひやおろし

赤武 純米 ひやおろし

 

こちらは「AKABU」の純米酒ひやおろしです。AKABUが王道の日本酒を追求し、秋の季節にふさわしい酒を作り上げたものです。テーマは「食事との調和」で、穏やかな味わいが秋の豊かさを引き立てています。微かな果実の香り、食材との絶妙なバランスを持つ酸味、ドライで爽やかな風味、そして熱燗でも楽しめる仕上がりとなっています。

 

赤武酒造(岩手県)|AKABU 赤武 純米酒 720ml

赤武酒造(岩手県)|AKABU 赤武 純米酒 720ml

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水神 純米 大辛口|あさ開

水神 純米 大辛口

水神 純米 大辛口

 

あさ開の「水神」は、日本酒度がプラス10と、極めて辛口の純米酒です。特に、食事と一緒に楽しむことを意識して造られています。

最初の一口から感じる辛さのインパクトと、同時に現れる純米酒特有の深い味わいが特徴です。辛口の風味をそのまま楽しむと、キレのある酸味が後味をスッと引き締めてくれます。そして、最後にはお米の美味しさがじんわりと口に広がります。

この純米酒は、辛口だけでなく、余韻として残るお米の旨味と深みが、純米酒の真髄を表現しています。辛さの中にも、飲みやすさと力強さが見事に調和しており、その味わいは印象に残る逸品です。

 

 

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