“東京産ワイン”をご賞味あれ!自社畑を有するワイナリー ~東京都 ヴィンヤード多摩~

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“東京産ワイン”をご賞味あれ!自社畑を有するワイナリー ~東京都 ヴィンヤード多摩~

「ヴィンヤード多摩」とは?

東京西部の「あきる野市」。豊かな自然と豊富な水資源を有するこの土地に、ワイナリーが誕生しました!

2022年11月にオープンした「ヴィンヤード多摩」の代表は、なんと現役の歯科医師

そのため、ロゴにはブドウと歯ブラシがあしらわれています。

 

「ヴィンヤード多摩」とは?

 

代表が大のワイン好きであり、医療・福祉・地域の活性化を図りたいという思いからワイナリー設立に至ったようです。

新宿からは中央線・青梅線・五日市線を乗り継ぎ90分弱、最寄の武蔵増戸駅から徒歩10分ほどの距離にあります。

 

医療・福祉・地域の活性化を図りたい

 

ワイナリーまでの道は広い畑が広がっており、都内とは思えないほどの景色!

のどかな田舎道をのんびり歩きながら向かってみましょう。

道の途中には「お野菜の無人販売所」もあります。探してみてください。

施設内の様子

施設内の様子

 

施設の中はナチュラルな雰囲気で、ワインはもちろんTシャツやバッグ等のオリジナルグッズも売っています。

 

自社畑のブドウをはじめ山梨や長野から買い付けたブドウでも造られている

 

ヴィンヤード多摩のワインは、自社畑のブドウをはじめ山梨や長野から買い付けたブドウでも造られているようです。

店内カウンターでは有料試飲も行っています。

 

店内カウンターでは有料試飲も!

 

イベントの時などは特別なワインも飲めるかも?

この日は「醸造長オリジナルブレンド」という山梨のカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロをアッサンブラージュ(ブレンド)して造られたワインをいただきました!

 

醸造長オリジナルブレンド

目の前に広がるブドウ畑!

施設は一辺が窓ガラスになっており、ブドウ畑が目の前に!約70アールの広さです。

 

目の前に広がるブドウ畑!

 

ブドウの生育には年間の日照量や降水量が重要なポイントですが、この土地は日照量は適度であるものの、降水量は比較的多く、1,300mmほどとのこと。(理想的な年間降水量は500~800mmほど)

ブドウ品種は、ピノ・ノワールやシャルドネなどの国際品種をはじめヤマソーヴィニヨンといった日本の固有品種もあり、現在あきる野の土壌に合いそうな品種を試験的にいくつか植えているそうです。

 

あきる野の土壌に合いそうな品種を栽培。

 

除草剤や化学肥料を使っていないため、2週間に1度は草刈りをしているのだとか!

特にヤマソーヴィニヨンは、日本に古くからある「ヤマブドウ」と、フランスのボルドー地方が原産の「カベルネ・ソーヴィニヨン」との交雑品種なのですが、あきる野の土壌と合っているらしく、整備が大変なほど樹勢が強くぐんぐんと育っているようです。

 

ヤマソーヴィニヨン

 

欧米品種はカビやすいので、基本的に「傘かけ」(雨を避けて病気やカビの発生を防ぎ、また強すぎる日差しを遮ること)を行っています。

以前シャルドネに傘かけをしなかったら上手く生育しなかったようです。

 

試行錯誤しながら育ったブドウが一本のワインになる

 

こうして試行錯誤しながら育ったブドウが一本のワインになるのは、とてもロマンを感じますね。

これが東京産ワイン「TOKYO ROUGE(東京ルージュ)」

こちらがヴィンヤード多摩の自社畑ブドウで造った赤ワイン「TOKYO ROUGE(東京ルージュ)」。

 

TOKYO ROUGE(東京ルージュ)

 

ヤマ・ソーヴィニヨンを100%使用し樽で約10ヶ月熟成させたこのワインは、酸味とタンニンとのバランスが良く仕上がっています。

地元の特産であるブランド和牛「秋川牛」とのペアリングで、”あきる野のテロワール”を存分に感じてみるのはいかがでしょうか?

こちらのTOKYO ROUGEは限定生産なので、どこかで手に入ったら超ラッキー!

あきる野市ふるさと納税」の返礼品にもなっています。(2023年8月現在受付終了中)

 

また白ワインの「TOKYO BLANC(東京ブラン)」は、自社畑の「モンドブリエ」100%で造っています。

こちらも限定生産でかなり数が少ないようです。

福祉施設との共同作業で生まれたワイン

障害者福祉への寄与を目指すヴィンヤード多摩の取り組みの一つが、「のらぼう(あか・しろ)」というワイン。

 

のらぼう(あか・しろ)

 

ワインについている木のチャームは、障害者支援施設「日の出舎」の方々が間伐材から作ったもの!

また畑作業などの就労を通じて、安定した収入を得られるよう今後も取り組みを続けていくようです。

ちなみに「のらぼう」とは、のらぼう菜という”あきる野の五日市地区”で古くから栽培されてきた葉物野菜にちなんでいます。

ワイン造りのお手伝いができる!

春〜夏にかけてはブドウ畑の整備が忙しいので、「ブドウの房への傘かけ」や除葉作業(無駄な葉を取り除き、ブドウに太陽が当たるようにする)のボランティアを募集しており、また秋頃には収穫作業やワイン醸造までお手伝いできる機会があるようです。

 

ワイン造りのお手伝いができる!

 

ワインがお好きな方は、目の前でブドウが育っていきワインになる過程が見られるのでおすすめです。

あちこちのワイナリーにいらっしゃる方は、今まで足を運んできた畑との相違点を見つけるのも面白そうですね。

ヴィンヤード多摩に行ってみよう!

ワイナリーでは毎月第4日曜日に「ヴィンヤード多摩テラス」というイベントをやっていて、キッチンカーが出てテラスでお食事が楽しめるほか、ハンドメイド作家さん達の出店もあります。

 

ヴィンヤード多摩に行ってみよう!

 

直近のイベントではミュージックステージやポニーがくるなど、回を増すごとに様々な催しで賑わっています!

最近ではテレビなどのメディアでも取り上げられるようになり、盛り上がりを見せはじめている「ヴィンヤード多摩」。日本ワイン好きの皆さま、日帰りワイナリー旅にいかがでしょうか?

 

遠方の方は「オンラインショップ」で手に入れられます!

ギフトもあるようなので、お酒好きの方への「ちょっとレアな東京土産」としてもおすすめです。

 

ヴィンヤード多摩

 

“東京産ワイン”をご賞味あれ!自社畑を有するワイナリー ~東京都 ヴィンヤード多摩~

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