青森の人気蔵が集結!「青森4蔵 田酒・豊盃・陸奥八仙・鳩正宗 AQE新酒を愉しむ会 in 新橋」で楽しむ“じょっぱり”な美酒

イベントレポート

青森の人気蔵が集結!「青森4蔵 田酒・豊盃・陸奥八仙・鳩正宗 AQE新酒を愉しむ会 in 新橋」で楽しむ“じょっぱり”な美酒

土地ごとに異なる個性を楽しむのは日本酒の醍醐味の一つですよね。中でも人気の高いエリアの一つが青森県。津軽の人の性質は「じょっぱり(頑固・意地っ張り)」と表現されたりもしますが、酒にも「じょっぱり気質」が色濃く出ていて「容易に妥協しない」という精神のもと、長きに渡り培われてきた酒造りの技術が受け継がれています。また、濃い目の味付けの料理とも相性が良く旨みのしっかりしたお酒が多いのも人気の理由です。

そんな青森の人気銘柄を楽しめるイベント「青森4蔵 田酒・豊盃・陸奥八仙・鳩正宗 AQE新酒を愉しむ会 in 新橋」が新橋のTHE CORE KITCHEN/SPACEで12月3日に行われました。人気のお酒もご紹介するので、青森県のお酒選びのご参考にしてみて下さいね。

 

「もっと青森の地酒を盛り上げたい!」の想いをこめて

「もっと青森の地酒を盛り上げたい!」の想いをこめて

 

「もっと青森県の地酒を盛り上げよう」という想いで結成した青森県を代表する4蔵による新ユニット「AQE」によるイベントで、昨年のGINZASIXに続き、今年はTHE CORE KITCHEN/SPACEを舞台に、田酒・豊盃・陸奥八仙・鳩正宗という4蔵による渾身のお酒をたっぷり満喫できるスペシャルイベントとなりました。2部制になっていて、1部はフードなしのテイスティング会。2部はフィンガーフードとお酒をセットで楽しめるお酒を愉しむ会でした。

 

AQEとは?
AQEとは、Aomori Quattro Esperanza(アオモリ・クワトロ・エスペランザ)の略で、青森県を代表する4つの酒蔵が結成した新ユニット。「青森の四つの希望の蔵」を意味していて、西田酒造店(青森市)、三浦酒造(弘前市)、八戸酒造(八戸市)、鳩正宗(十和田市)の4蔵で成り立っています。

各蔵の代表的&ユニークなお酒

各蔵で、代表的なものをはじめ5種類のお酒の試飲提供をしていましたが、代表的&ユニークなものを幾つかピックアップしてみましょう★

田酒 純米大吟醸 山田錦|西田酒造店

田酒 純米大吟醸 山田錦

田酒 純米大吟醸 山田錦

 

田酒シリーズのなかでも最上クラスに位置する山田錦を贅沢に40%まで磨いたもので、気品のある円やかなふくらみや厚みがありながらもキレが良い!米の良さを活かした柔らかな吟醸香と、調和の取れた芳醇な味わいの円やかな旨味爆弾です。卓越した技術を存分に発揮して醸した究極の1本。

 

豊盃 純米吟醸 直汲み生酒|三浦酒造

豊盃 純米吟醸 直汲み生酒

豊盃 純米吟醸 直汲み生酒

 

豊盃米を55%まで磨いてある生酒。ガス感があり、口に含んだ瞬間ピチピチと舌にあたる発泡感とともに、口中に広がるフレッシュな味わいが魅力です。若干のおりで少しまろやかさが加わり、フレッシュ一辺倒過ぎないバランスの良さも魅力です。因みに、ラベルは青い津軽ビードロをイメージしています。

 

陸奥八仙 S-2 焼酎用酵母仕込み|八戸酒造

陸奥八仙 S-2 焼酎用酵母仕込み

陸奥八仙 S-2 焼酎用酵母仕込み

 

こちらは少しユニークなタイプで、通常焼酎用白麹で仕込み、クエン酸を利用。焼酎用酵母を使用したもの。
トロピカルフルーツを思わせる甘やかな香りと酸のバランスが良い印象で、柑橘系のほろよい苦みも感じさせる余韻も秀逸。フレッシュチーズとも好相性だと思います。

鳩正宗 純米大吟醸 吟鳥帽子|鳩正宗

鳩正宗 純米大吟醸 吟鳥帽子

鳩正宗 純米大吟醸 吟鳥帽子

 

青森県産の新しい酒造好適米「吟烏帽子(ぎんえぼし)」を40%まで磨いたお酒。華やかな香りとフレッシュでスッキリとした味わいで、
キレも抜群です。きれいな酒質で旨味があり、食前でも食中酒でもいける万能酒。

ヒートアップには理由がある!

青森県の人気の酒蔵が集結しているイベントとあって会場は大盛況でしたが、単にそれだけが理由ではありません。参加者の視点で“通常の酒イベントとは良い意味で差別化出来ている”と感じた点が幾つか見受けられました。

 

ヒートアップには理由がある!

① 注いでくれる量が多め!

他の酒イベントと比較して、お酒を注いでくれる量が多いように感じました。毎回きっちり軽量して並べて比較はしていないので、あくまで肌感覚です(笑)。

とはいえ、年間かなりの酒イベントに参加している筆者のみならず、酒イベントを制覇しているお酒業界の方々も複数が同様の感想を持っていたのも鑑みて、比較的“お得感のあるイベント”と言えるのではないかと思います。(高級なお酒も含め)タップリ注いでくれたので、参加する側としては高揚感がありました。

正確な量はさておき、少なくともそのように感じさせる振る舞いは参加者にとってアドバンテージになり得ると思いました。

② おつまみも嬉しいリラックス空間

お酒の振る舞いの傍ら、青森の名物を中心に簡単なおつまみも充実。第一部では試飲という事でしたが、実は「南部せんべい」「葉くるみ漬け」「帆立の貝柱」「燻製ほっけステック」「スタミナ源たれカシューナッツ」などおつまみも各蔵ごとに複数用意されていたという嬉しいサプライズ。

お酒だけだと(水を飲んでも)気を付けないと酔ってしまいがちですが、おつまみと合わせる事で、より一層お酒の美味しさを堪能できますよね。また、人数に対してテーブルを多めに設置してあり、お酒とおつまみを楽しみながらも、混み合いすぎずに過ごせる工夫がされていました。

 

南部せんべい

南部せんべい

 

葉くるみ漬け

葉くるみ漬け

 

燻製ほっけステック

燻製ほっけステック

③ 仕込み水も飲めちゃう!

給水場には仕込み水がずらり。他のイベントでも給水場はあるけれど、仕込み水ばかりがずらりと並ぶ絵はあまりないし、そもそも蔵の仕込み水を飲む機会自体多くはないですよね。これもユニークな取り組みの一つとして、会場で注目を集めていました。

 

日本酒の仕込み水とは?
一言で表すと”日本酒(原酒)の製造過程で使われ、日本酒の成分の一部となる水”。この水は蒸米や酒母(しゅぼ)造りなどの仕込みの段階で必要となります。

 

仕込み水は日本酒の質を決める重要なもので、酒造りにおける有効成分(カリウム・リン・マグネシウム)を含み、清らかな水を使うことで雑味のない味わいの日本酒ができます。

因みに、洗米用水や米を蒸す前に浸水するための浸漬用水、出来上がった日本酒(原酒)に加える割水用水とは別に分類されています。

 

日本酒の仕込み水

 

知れば知るほど奥深い青森のお酒、皆さんも是非試してみて下さいね。

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