大自然の富を活かした”長野県”の日本酒とは。おすすめ銘柄5選!

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大自然の富を活かした”長野県”の日本酒とは。おすすめ銘柄5選!

信州(長野)と言えば、山紫水明(さんしすいめい)と表現される通り、非常に自然豊かなエリアです。豊富な水源や夏でも涼しい気候、冬の厳しい寒さなど、酒造りに適した環境です。土地の気候と風土が育む地酒は、自然の恵みだけでなく、蔵元たちの努力が反映された味わいを持っています。

酒米として人気の「山田錦」や「美山錦」もまた、良質な水のおかげで作られています。美味しい水と優れた米が揃えば、素晴らしい日本酒が生まれるのは言うまでもありません。信州は、全国でも蔵元の数が3番目に多い地域であることも納得です。

本記事では長野県の日本酒について、県の特徴や酒造り、おすすめの銘柄を紹介します。

 

長野県ってどんな県?

長野県ってどんな県?

 

日本酒を選ぶ際、一つの方法として都道府県別で探してみることがあるでしょう。長野県は飛騨山脈や木曽山脈などの山々が広がり、寒冷な冬の気候が日本酒の醸造に適しています。約80軒の酒蔵があり、全国でも有数。

本章では、長野県の日本酒の歴史や特徴、おすすめの銘柄に焦点を当てて解説します。

長野県の酒造り

長野県の酒造り

 

長野県における酒造りの歴史や、同県で誕生する「酒米」について解説します。県ならではの特徴や酒米の特性を知り、長野県の日本酒をより深く堪能してください。

酒造りの歴史

長野県における日本酒醸造の歴史は、古くは朝廷や神社への祭祀用途としての酒造りから始まりました。鎌倉時代以降、商業的な酒蔵が登場するようになりました。明治時代には、酒蔵の数は1000軒以上に達したとされています。

昭和時代に入ると、太平洋戦争時の米不足を契機に、長野県内で独自の酒米の栽培が進められました。1939年には「たかね錦」という品種が、3年後には「金紋錦(きんもんにしき)」という幻のような品種が登録されました。

 

1950年には、酒蔵の後継者によって「若葉会」が設立。酒造りの技術革新を目指すために「長野県醸友会」も結成されました。

酒造りに適した米や酵母の開発はさらなる進化を遂げ、「美山錦(みやまにしき)」や「ひとごこち」といった高品質な酒米は、全国的に名が知られるようになりました。

 

2020年には新しい品種である「山恵錦(さんけいにしき)」が登場し、長野県内の酒蔵数は約80軒に達しました。

長野県で作られる酒米の歴史

前述したように長野県では、古くから独自の酒米の開発が進められています。代表的な品種は「たかね錦」「山田錦」「しらかば錦」「金紋錦」「美山錦」「ひとごこち」「山恵錦」です。特に「たかね錦」は歴史が最も古い品種であり、1939年(昭和14年)に長野県立農事試験場で開発されました。

1956年(昭和31年)に登場した「金紋錦」は、たかね錦と山田錦を掛け合わせて誕生した米であり、高品質ながらも栽培や醸造が難しく、幻の酒米としても知られています。一度は、ほとんど使われなくなってしまった「金紋錦」ですが、県内で再評価され、徐々に各地で栽培されるようになりました。

2012年(平成24年)になると、関東信越国税局酒類鑑評会にて金紋錦100%で醸造された大吟醸酒が、最優秀賞を受賞しました。この実績から、金紋錦が全国的に知られることとなったそうです。

さらに2018年(平成30年)には「山恵錦」という品種の純米大吟醸が、全国新酒鑑評会で金賞を受賞。芳醇な香りと滑らかな味わいを生み出す酒米として、各蔵から大いに注目されています。

長野の日本酒5選!

長野県には、実に多くの酒蔵があります。本章では数ある銘柄の中から、筆者が厳選した以下5つの銘柄を紹介します。多種多様な味わいが楽しめるため、ぜひ飲み比べてみてください。

サケエロティック|小布施ワイナリー

サケエロティック|小布施ワイナリー

ソガ ペール・エ・フィス サケエロティック

 

長野県の北東部に位置するのが、小布施町に拠点を置く「小布施ワイナリー」です。同蔵は信濃の土地に広がるぶどう畑を保有しており、丹精込めた手法でワインを製造しています。小布施ワイナリーは、国産ワインの愛好家たちから、熱烈な支持を受けています。そんなワイナリーから誕生したのが、日本酒の「サケエロティック」です。

「美しい甘さと酸味が調和する」と表されており、美の中に時折見える辛さもがなんとも言えない色気を感じさせます。

フルーティな風味の中に力強い旨みが宿っており、ワインのようでもあり、日本酒のようでもある逸品です。風味の中でも特に、酸味のアクセントが際立っています。飲み干した後も、その味わいは残ります。

切ない想いや情熱的な愛を経験した大人の男女に理解されるであろう「香りと味わい」を堪能してください。

 

亀の海 夕やけ小やけ|土屋酒造

亀の海 夕やけ小やけ|土屋酒造

亀の海 夕やけ小やけ

 

こちらは秋限定のお酒であり、山田錦を使用して氷温で熟成させています。山田錦は酒米の中でも高い評価を受ける品種であり、その特徴を活かすために100%使用されています。

旨みの強い酸味が広がり、熟成した果実のような味わいが感じられるでしょう。適切に冷やしてからゆっくりと味わうことで、酒の温度が自然に変化し、飲みはじめとは異なる表情を楽しめます。

 

十六代 九郎右衛門|湯川酒造

十六代 九郎右衛門|湯川酒造

十六代 九郎右衛門

 

湯川酒造の「十六代九郎右衛門」は、甘酸っぱさと複雑な風味が程よい調和を保つお酒です。優しい口当たりで、リラックスしながら味わえるでしょう。

9月に解禁される季節のお酒であることもポイント。しっかりと熟成して飲みごろとなるよう、丁寧に仕込まれています。

 

大信州 辛口特別純米酒|大信州酒造

大信州 辛口特別純米酒|大信州酒造

大信州 辛口特別純米酒

 

こちらは契約栽培された長野県産の「ひとごこち」という種類のお米を使用しています。麹米は精米率49%で、香りが豊かなことが特徴。最後まで飽きることなく楽しめるお酒に仕上がっています。

口当たりは柔らかく、後味は軽快で切れのある辛口純米酒です。新鮮なフレッシュさと軽やかな口当たりに加えて、適度な旨味と上品な香りが感じられます。

 

大信州酒造(長野県)|大信州 辛口特別純米 1800ml

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明鏡止水|大澤酒造

明鏡止水|大澤酒造

明鏡止水 純米吟醸

 

大澤酒造の明鏡止水は、口の中で広がる米の風味と素晴らしいキレが特長。「明鏡止水」という四字熟語は、『明鏡』が清潔に磨かれた鏡を指し、『止水』は静かな水を表します。つまり曇りのない状態で、揺るぎのない水面のように洗練された心境を意味しています。

名前の通り、こちらのお酒は無駄のないクリアで純粋な旨さを感じられる仕上がりになっています。

 

大澤酒造(長野県)|明鏡止水 純米吟醸 1800ml

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