女性におすすめ、低アルコール日本酒5選!まろやかな口当たりにほっこり…
日本酒の知識
日本酒はお酒の中でもアルコール度数が高く、お酒が弱い人や女性にとって、少し手が出しづらいかもしれません。
また暖かい季節になり、お花見やアウトドアなどでお酒を楽しみたいときにも、度数が高いと「屋外で泥酔してしまったらどうしよう」と考え、日本酒を持ち寄るのに躊躇してしまいます。
しかし全ての日本酒が、高アルコールというわけではありません。銘柄を選べば、比較的アルコール度数の低い日本酒もあるのです。
記事では「低アルコール日本酒」に焦点を当て、その魅力やおすすめの銘柄を紹介します。
コンテンツ
低アルコール日本酒とは?
そもそも「低アルコール日本酒」とは、どのようなものなのでしょうか。
日本酒のイメージを覆す「低アルコール日本酒」について、本章では一般的な日本酒のアルコール度数との比較やその魅力、製造方法を紹介します。
また後半では、低アルコール日本酒が多いジャンルや味わいのタイプについても解説するので、前提知識として確認してください。
日本酒の一般的なアルコール度数は?
近年、低アルコールのお酒がブームになっています。日本酒においても例外ではなく、さまざまな酒蔵から、アルコール度数を抑えた日本酒が登場しています。
では日本酒でいうところの「低アルコール」とは、具体的に何度くらいのお酒を指すのでしょうか。
まず一般的な日本酒のアルコール度数は、大体15℃前後とされており、原酒の場合は16〜20℃くらいが主流となっています。
しかし「低アルコール」に分類される日本酒の場合は、度数が高いものでも13℃。銘柄によっては6〜8℃の日本酒もあります。
6℃となると、ビールのアルコール度数とほとんど変わらないので、お酒に弱い人でも安心して味わえるでしょう。
低アルコール日本酒の魅力
低アルコール日本酒の魅力は、何といっても「飲みやすさ」でしょう。アルコール特有の“キツさ”が少ないため、お酒に弱い人でも楽しめます。
もちろん日本酒に飲み慣れていない人が「入り口」として試す場合も、低アルコールの銘柄からトライするのはおすすめです。
また度数が低いことから、アルコールが翌日に残りにくいことも魅力。健康に気をつけている人でも味わえるでしょう。
低アルコール日本酒の造り方
アルコール度数が低い日本酒を作る方法は、大きく分けて2つあります。
- 加水希釈タイプ
- 1つ目は、お酒を希釈する方法。これは「加水希釈タイプ」と呼ばれており、割り水や汲み水、追い水の量を増やすことでアルコール度数を調整しています。
- 発酵停止タイプ
- 2つ目は、製造途中でアルコール発酵を止める方法です。「発酵停止タイプ」と呼ばれており、アルコール度数がまだ低い時点で発酵をストップさせ、度数を抑えています。これは発酵管理が難しく、高度な技術が必要な方法ですが、お酒の風味を損なわないことから多くの酒蔵で採用されています。
低アルコール日本酒が多いジャンル・タイプ
前述したようにアルコール度数が低い日本酒の魅力は、口当たりが軽くて飲みやすいこと。逆にいえば風味のタイプが「すっきり飲みやすい日本酒」に、低アルコールの銘柄が多く含まれているということ。
またシュワっと爽やかな飲み心地が人気のスパークリング日本酒も、アルコール度数が低い傾向にあります。日本酒に飲み慣れていない人は、スパークリングから試してみるのもおすすめです。
低アルコール日本酒のおすすめ5選
低アルコール日本酒が気になるけれど「どのような銘柄を選んだら良いのか分からない」という方も多いでしょう。
そこで低アルコールのなかでも、筆者がおすすめな銘柄を5つピックアップして紹介するので、参考にしてください。
【6%】讃岐くらうでぃ|川鶴酒造/香川県
飲みやすさで定評のある日本酒「讃岐くらうでぃ」は、まさに一気飲みしたくなるような口当たりの良さが特徴。
カルピスに似た日本酒と表現されることが多く、飲むと爽やかな甘酸っぱさが広がります。爽快な酸味が感じられるよう、通常の3倍近い「麹」を使っているのだそうです。
アルコール度数は6%と、低アルコール日本酒のなかでも、さらに低め。ビールとほとんど変わらない度数なので、お酒が弱い人にもおすすめです。
【8%】一ノ蔵 ひめぜん|一ノ蔵/宮城県
「一ノ蔵 ひめぜん」は、1988年に「ネオ・クラシカル」というコンセプトで登場したお酒です。当時は低アルコール日本酒がまだ珍しく、あまり類を見ないチャレンジだったそうです。
現在では白ワインのような甘酸っぱさが人気となり、一ノ蔵の代表銘柄のひとつとなっています。
【13%】澤屋まつもと Kocon(ココン)|松本酒造/京都府
日本酒は「松に古今の色無し、竹に上下の節あり」と言われるように、一見似ているけれど、それぞれ独自の特徴があるお酒です。「澤屋まつもと Kocon」のラベルは、そんな日本酒の奥深さを表現しています。
京都の水と兵庫県東条地域の山田錦を使って醸造されており、軽やかな味わいが特徴。米のほんのりとした甘みと、キレのある酸味がバランス良く調和しています。
【8%】TERA|林本店/岐阜県
北アルプスから流れる名水長良川の伏流水を使って造られたのが、林本店のTERA(テラ)。こちらの日本酒は、滑らかで豊かな旨味が感じられる優しい味わいが特徴です。
フレッシュな果実の香りと、魅力的な甘さとジューシーな酸が合わさった1杯を堪能できるでしょう。よく冷やして飲むことで、香りと酸が一層引き立ち、心地よい余韻が楽しめます。
【13%】大那 米+麹=13|菊の里/栃木県
ラベルに描かれている「米+麹=13」とは、米と麹だけで作られたアルコール度数13%の日本酒という意味です。これはスペインのスパークリングワイン「カヴァ」の「1+1=3」にインスパイアされたラベルデザインなのだそう。
アルコール度数が13%でも、香りや味わいがしっかり感じられる飲み飽きないお酒に仕上がっています。瓶詰めを早く行っているため、まるで生酒のような鮮度を感じられるでしょう。
通常の日本酒を低アルコールにできる?
通常の日本酒であっても、飲み方次第ではアルコール度数を抑えることができます。例えばロックや水割りです。
アルコール度数を抑えつつ、風味を損なわない飲み方とされています。自分好みの割合を探っていくのも楽しそうですよね。