日本酒検定ってどんな資格?日本酒知識を深め、第三者に魅力を伝えられるようになろう!

日本酒の知識

日本酒検定ってどんな資格?日本酒知識を深め、第三者に魅力を伝えられるようになろう!

日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(通称:SSI)は、日本酒の啓蒙普及を目的としてさまざまな検定を行っています。

その中でも、一般消費者が「日本酒をもっと楽めることを」を目的に実施されている「日本酒検定」という資格をご存知でしょうか?

日本酒検定ではテイスティング試験はありません。日本酒知識を得ることに焦点をあて、一層日本酒を楽しめる、そして第三者に魅力を伝えられるようになることを目的にしています。

知れば知るほど、普段飲んでいる日本酒の味わいもより深いものになるはず。本記事ではそんな日本酒検定に関する概要、取得のメリットをお伝えします!

 

日本酒検定とはどんな資格?

日本酒検定とはどんな資格?

 

日本酒検定は利酒師のようなプロ向けではなく、一般消費者が「より日本酒を楽しめる」ことを目的に実施されています。

2010年に開始され、現在に至るまですでに約5,000人の方が合格している資格。

知識問題が問われる試験であり、基本的には4つの選択肢から1つの正解を選ぶ「四肢択一選択方式」。テイスティング技能を問われることはありませんので、比較的気軽に受検できる資格だといえるでしょう。

5級から1級までのグレードに分かれる

日本酒検定は5級から1級までのグレードに分かれており、進むごとにその難易度は高くなっていきます。

 

初めて受検される場合

出典:SSI日本酒検定

 

初めて受検される場合は5級、4級、3級からチャレンジできるため、それぞれの知識に合わせた学習が可能となっています。

5級は「正誤選択方式」、4級は「二肢択一選択方式」と出題形式の難易度も少し異なります。そのため、これから日本酒知識を身に着けたいと考える方は、どちらかからの受検がおすすめとなるでしょう。

受験方法は級によって異なり、基本的には以下の図表の通りとなります。

 

5級、4級はネット環境があれば自宅からいつでも受検可能

出典:SSI日本酒検定

 

5級、4級はネット環境があれば自宅からいつでも受検可能。3級、2級は全国各地に存在するテストセンターを予約して受検します。

準1級、1級になると半年に一度、大阪と東京の会場で受検することになります。そのため最も難易度の高い1級を取得するためには、最低でも1年程度の期間を要する資格なのです。

どんな問題が問われる?

どんな問題が問われる?

 

日本酒検定では日本酒に関する幅広い知識が問われます。基本的な範囲については以下の通り。

 

歴史、文化 歴史、文化(飲酒文化、地域文化など)
造り方 原料(米、水、微生物)、製造方法
モラル・マナー 20歳未満飲酒の危険性や飲酒運転の撲滅など、飲酒のモラル、マナー
楽しみ方 飲用温度、酒器、料理との相性、ラベルの読み方など
雑学 生産量、消費量、海外事情、銘柄、醸造元などさまざまなこと

 

このように様々な知識が求められる試験となります。

テイスティング能力こそ問われませんが、求められる知識量は膨大。級を上げるごとに難易度も上がっていきます。

一例として、3級の場合は以下のような問題が問われます。

 

どんな問題が問われる?

出典:日本酒検定3級

 

特に1級取得者には「日本酒名人」の称号が与えられ、特別な認定証が発行されます。

3級までは以下のテキストで学習が進められます。非常に分かりやすい内容ですので、パラパラと読むだけでも日本酒に関する知識が身につくでしょう。

 

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2級以上になると、利酒師の資格取得に使用する以下のテキストから出題されます。内容としてはプロ向けと同様ですので難易度は高め。その分、正確で確実な知識が手に入るはず!

 

新訂 日本酒の基 Vol.1

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SSIが実施する資格試験の中でも、知識に関しては最上級に位置する日本酒検定1級。ぜひ取得を目指してみてはいかがでしょうか。

日本酒検定取得のメリット

日本酒は2,000年以上の歴史を持っています。そのため日本酒の全貌を理解することは簡単ではありません。

その分、知れば知るほど奥深く、興味が尽きない存在であることに気がつくでしょう。日常的に飲用していて楽しい日本酒ですが、その歴史的背景や文化的側面を知る機会はそう多くありません。

日本酒検定では日本酒造りに関する基本的な知識はもちろん、歴史、文化やより美味しい楽しみ方などが効率良く学習できます。

一度勉強した知識は日々の日本酒選びに活かせるだけではなく、蔵見学に行った時の楽しみも一層強くなります。

ゆっくりと自分のペースで学習を進められる日本酒検定は、幅広い方におすすめできる資格といえるでしょう。

資格取得を通して日本酒ライフを一層楽しもう!

資格取得を通して日本酒ライフを一層楽しもう!

 

1級試験になると利酒師テキストである「日本酒の基」の隅々から出題されます。そのため取得のハードル非常に高いといえます。

しかし、学習過程で得た知識は一生物。5級から段階を踏んで学べるため、ゆっくりと無理のないペースで進められるでしょう。

テキストを読んでいるだけでも新たな発見、気付きがあるはず。少しでも気になった方はぜひ一度、テキストを開いてみることをおすすめします。

日本酒検定ってどんな資格?日本酒知識を深め、第三者に魅力を伝えられるようになろう!

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