大阪は4年ぶりの開催!「ウイスキーフェスティバル 2023 in OSAKA」に行ってきました!
イベントレポート
世界中のウイスキーが一堂に会する国内最大級のイベント、「ウイスキーフェスティバル 2023 in OSAKA」に行ってきました!
2020年からコロナ禍で順延を繰り返し、大阪では実に4年ぶりの開催。国内外から100近くの蒸留所、メーカー、インポーターなどが集い、無料・有料の試飲提供やボトル販売、テイスティングセミナーなどが催されました。
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入り口前には長蛇の列!
今回から、会場は大阪南港のATCホールに。混雑緩和を意図して一日二部制のうち、筆者は午後の第二部に参加。
時間ほぼピッタリに現着し、いざホールへ・・・と思ったら、入り口前にはまさに蛇のようにうねる列が。さらに海岸沿いをぐるりと迂回し、会場までは1000人を超えようかという列ができていました。
まさにフェス! といった様相。みんな、開催を待ちわびていたんですね。
でも、受付スタッフの方々がすごくテキパキと誘導してくれたので、20分もしないうちに会場入りすることができました。
「これも無料でいいの?!」豪華な試飲がずらり
さあ、何から飲もうか。目玉はやはり、各社思い思いの銘柄を持ち込んだ試飲コーナー。ハイエンドな銘柄は ¥300~¥500ほどの有料でしたが、8割近くのボトルは無料で試せましたよ。
試飲したボトルはその場で購入することもできたので、以前から気になっていたボトルにトライしたり、新しく出会った味わいについて尋ねたりと、お客さんとバイヤーのコミュニケーションにも熱を感じました。
国内の蒸留所・メーカーがやはり多く、7割弱くらいの印象。あまり見聞きしたことのない、新進の企業もあって新鮮でした。
イベント限定品にファン垂涎!
また、主催を務める「ウイスキー文化研究所」の代表で、ウイスキー評論家の土屋守氏が選び抜いたオリジナルボトルも、事前抽選販売されていました。
ウイスキー文化研究所は、会員制のウイスキー文化普及団体。国内唯一のウイスキー専門誌「Whisky Galore(ウイスキー ガロア)」の発行や、「ウイスキー検定」、ウイスキー&スピリッツの国内唯一の品評会などを主催しています。
さらに、「ウイスキー100年プロジェクト」による限定銘柄も無料試飲できました!
日本でのモルトウイスキー製造100周年を記念して、サントリー、ニッカウヰスキー、キリンビール、ベンチャーウイスキー、マルスウイスキーの5社で結成。
錚々たるメンバーがそれぞれ原酒を持ち寄り、各社でブレンドし完成させた5種類のブレンデッドウイスキーには、常に人だかりができていましたよ。
国産はもちろん、海外のラインナップにも熱視線
ではここからは、個人的に気に入ったブースをいくつかご紹介していきます。
963 WHISKY
まずは福島県郡山市の「963〔きゅうろくさん〕」。海外の原酒を幅広く取り入れた、ブレンデッドウイスキーがメインです。
冷却と濾過を行なわず、複雑な香味をそのまま活かした“ノンチルフィルタード製法”が身上。長期熟成の原酒を軸に、バーボンバレルをはじめ複数の樽を使い分けた「BONDS」が美味しかったです!
マルスウイスキー
次は、言わずと知れたこちら。信州蒸留所と津貫蒸留所、屋久島エージングサイトという3つの拠点で、熟成環境の違いによる多彩なウイスキーを手がけています。いくつか試飲しましたが、どれもジャパニーズの風格をしかと感じる味わいでした。
M&H
いっぽうこちらは、イスラエル初のシングルモルトウイスキー蒸留所、M&H(ミルク&ハニー)。最近アジアのウイスキーが注目されつつありますよね。
日本市場限定のシングルカスクや死海熟成(!)の品、スタウトビール・バーレイワインなどビール樽熟成の銘柄も多くラインナップされていました。
DANU
最後は、今イベントが本邦初お披露目のアイリッシュウイスキー。こちらはまだ日本のインポーターが決まっておらず、国内ではほとんど知られていない存在。
アイリッシュらしい軽やかな甘みながら、ほどよいボディがあって好みでした。入ってきたらまた飲みたい!
ウイスキーだけでなく、最近じわじわと話題になりつつあるクラフトジンや、クラフトラムも並んでいましたよ。
午後の部ということもあってか、中盤あたりですでに、品切れになっている試飲や販売ボトルも散見されました。
贅沢なオリジナルボトルを解説付きで堪能
イベントの終盤には、事前申し込みによる「土屋守セミナー ~ウイスキー文化研究所オリジナルスコッチ、その樽を選んだ理由とは~」も受講。
シングルカスク、カスクストレングス、ノンフィルターで全て瓶詰めされており、アルコール度数は55%以上のものがずらりと7種。
ここまでかなり調子に乗って試飲していたので、もうちょっと余力残しときゃよかった・・・と少々後悔(笑)。
でも、当代きっての専門家のお話を聞きながら飲むウイスキーは、やはり格別でした。
味わいの印象をすり合わせられるだけでなく、蒸留背景からボトルデザインに至るまで、バックボーンについての話題も充実していて、ストーリーを感じながら飲む楽しさを再確認しました。
ウイスキーの経験値が一気に高まる!
会場では受付の際に、ミネラルウォーターやウコン錠が支給されるなど、細やかな気遣いも行き届いていました。
ホールが広いので、かなりの人数が入っても閉塞感なく楽しめたのも良かったです。
ウイスキー好きはもちろん、「興味はあるけど良いウイスキーはやっぱり高いし、けっきょく馴染みの銘柄ばかり飲んでしまう」という方に特におすすめ。
ごく少量ずつたくさんの種類を試せるので、好みの幅を広げるのにうってつけですよ。筆者も、来年も行こうと思ってます!
<ウイスキーフェスティバル 公式HP>
https://whiskyfestival.jp/