海の日に飲みたい日本酒とは…?ボトルでオーシャンビューを体験しよう!
酒造・メーカー紹介
7月17日は海の日です。海の日の誕生は1876年まで遡ります。明治天皇の時代に「明治丸」という巡視船が、無事に横浜港へ戻ってきたことを祝うために「海の記念日」というものが定められました。
その後「海の記念日を祝日化したい」といった声が集まったことから、1995年に「海の日」という名前で、国民の休日としたそうです。しかし7月の第3月曜日と定められたのは、比較的近年のことであり、2003年とされています。
今回は、上記のような由来がある海の日にちなんで、海にまつわるラベル(以降、海ラベル)の日本酒を紹介します。
コンテンツ
日本酒におけるラベルデザインとは?
昨今の日本酒ラベルは、多種多様なデザインが特徴的です。以前は必要な情報が記載されているだけに留まる、非常にシンプルなものでした。
しかし現在では、日本酒の風味をイメージしたさまざまな絵柄が描かれており、コレクションする人も少なくありません。
本章では、ラベルデザインの変化や夏にぴったりな「海ラベル」の日本酒について、紹介していきます。
優れたデザイン性に注目!
日本酒のラベルは、和風フォントで銘柄名が書かれたシンプルなものといったイメージがあるかもしれません。しかしこれは、現在においてはもう過去のこと。最近では凝ったデザインのラベルが次々と登場しています。
デザイン性に優れたラベルの日本酒が続々と販売されており、日本酒の選び方も以前とは異なる要素が出てきました。ファッション性の高い、凝ったデザインのラベルが目を引く日本酒は、ラベルを眺めるだけでも楽しめるでしょう。
飲み終わった後は、そのまま部屋に飾ったり、手を加えてインテリアグッズとしてリサイクルしたりすることもおすすめです。またラベルをコレクションとして保管している人もおり、日本酒のラベルは情報を得るだけのツールではなくなりました。
夏にぴったりなのは「海ラベル」の日本酒
海の日にはもちろんのこと、まだまだ始まったばかりの夏にぴったりなのが、海ラベルの日本酒です。
海が激しく波打つ様子を描いたラベルやレトロで可愛いタッチで海水浴の様子が描かれたラベルなどがあります。また海から連想できるものとして、海産物のイラストが描かれたラベルもあるのです。
海そのものや海を連想させるラベルデザインの日本酒は、たとえ蔵元が「夏酒」と称していないお酒であっても、どこか夏らしさを感じますよね。
またなかには夏酒と書かれていないものでも、夏限定で流通し、日本酒ファンの間で実質夏酒と呼ばれているお酒もあります。
海ラベルの日本酒5選!
ここからは、海ラベルの日本酒を5つ紹介していきます。
海そのものが描かれたお酒から、海産物がテーマとなったお酒まで、さまざまなバリエーションがあるので、ぜひお酒選びの参考にしてみてください。
百十郎 青波|林本店(岐阜)
百十郎の「青波」という日本酒は、清涼感を重視しており、すっきりと飲みやすい美味しさを追求しています。
蔵元の林本店によると「暑い日でも、ビールを飲んだ後に続けて飲んでいただけるお酒」を目指して作った日本酒とされています。クリアな酒質とドライな味わいを実現しました。そのうえシャープでキレがあり、辛すぎず爽やかな味わいとなっています。
「青波」にはもう1つ大きなポイントがあります。それは「変化球」です。
単体で飲んだ場合は香りはあまり強くなく、やや細身で素朴な印象です。しかし料理と一緒に楽しむことで、驚くほどふっくらとした味わいに変化します。
夏食材である「鮎の塩焼き」「豚しゃぶ」「だし巻き卵」「そうめん」などと一緒に味わってほしい1杯です。
山和 for oyster|山和酒造(宮城)
IMADEYAオリジナル酒は「牡蠣に合う日本酒」として、特別に醸造されたものです。ラベルは地元・宮城の方がデザインし、材料の全てを宮城産にこだわったお酒でもあります。
ボトルは東松山のエメラルドグリーンな海の色をイメージしています。牡蠣はラベル下部に描かれており、これは海底で静かに成長する牡蠣の様子を表現しているそうです。
口当たりが良く、旨味を感じる透明感のある味わいが特徴。飯米の「ひとめぼれ」を使用することで、シャープさと旨味が絶妙に調和した味わいとなっています。
富久長 海風土 sea food|今田酒造(広島)
「海風土」と書いて「シーフード」と読む、ポップなラベルが目を惹く日本酒です。こちらのお酒は、白麹を使用することで、レモンや柑橘系の爽やかな酸味を実現しています。
牡蠣をはじめ、魚の塩焼きやマリネした魚介類、軽いフライと合わせてもお楽しみいただけるでしょう。非常に香り高いお酒であるため、しっかりと冷やしてワイングラスで味わってください。
またポップなラベルにも仕掛けがあります。このラベルはリバーシブルになっており、透明な瓶の裏側から透かして見ると、別の絵柄が現れますので、ぜひお試しください。
豊盃 ビキニ娘|三浦酒造(青森)
『豊盃』は青森県弘前市の三浦酒造さんが醸す日本酒。フレッシュな酸味と程良い旨み、心地よい吟醸香のバランスが素晴らしいお酒です。
写真は、三浦酒造より夏に限定で販売される『ビキニ娘』という日本酒です。この酒はユーモアに溢れたラベルとネーミングが特徴であり、インパクトのある日本酒といえます。
55%まで精米した『美郷錦』と『華想い』を使用しており、特別純米酒に近い味わいを持っています。
まんさくの花 サマースノーマン|日の丸醸造(秋田)
夏なのに、可愛い雪だるまが特徴のお酒です。こちらのお酒は、瓶詰めされて低温で貯蔵されていること。
酒をタンクで貯蔵するのではなく瓶詰めすることで、火入れと急冷を行います。冷蔵で熟成させることで、できたてのフレッシュ感を保ちつつ、円みのある味わいを実現しています。
つまり「まんさくの花」のバランスの良さは、醸造の細かな工夫と貯蔵によって実現されているのです。
「Summer Snowman(サマースノーマン)」は、まんさくの特徴がしっかりと感じられるお酒の一つ。冬に仕込まれた酒を初夏まで冷蔵貯蔵することで、キャッチーな味わいに仕上がっています。
ラベルと同様に、中身のお酒も同様にキャッチーであり、非常に飲みやすいでしょう。