日本ソムリエ協会の新資格!「J.S.A. SAKE検定」で日本酒、焼酎の知識を効率よく学ぼう!
日本酒の知識
「J.S.A SAKE検定」は「國酒」である日本酒、焼酎に関する入門的な位置づけとして、基礎知識を学ぶことを目的とした試験。日本ソムリエ協会が主催する検定試験であり、2023年に第1回検定が開催されました。
現在、日本酒の輸出量は年々増加しており、世界中で日本酒が「SAKE」として楽しまれています。こういった状況を背景に、日本酒や焼酎の正しい知識を持つことはより一層重要になるはずです。
本記事では「J.S.A SAKE検定」で学べることについてお伝えします。日本酒や焼酎に関する知識は知れば知るほど選ぶ楽しさ、飲む楽しさが倍増します。
ぜひ本記事をご覧いただき、次回の資格取得を検討してみてください!
コンテンツ
日本酒と焼酎の知識を分かりやすく学べる「J.S.A. SAKE検定」
お酒は知識がなくても楽しめる魅力的な存在です。予備知識が無くとも美味しい料理や楽しい話、そしてお酒自体の力によって十分楽しい時間を過ごせるでしょう。
しかし、美術館や博物館に訪れたことを想像してみてください。展示物に対する知識が有るか、無いかによってその楽しみは変化するでしょう。当然、深い知識を持っていればいるほど対象の隠れた魅力、楽しみ方を発見できるはずです。
お酒も同じであり、少しの知識があればこれまでとは違った楽しみ方が可能になります。
「J.S.A SAKE検定」は日本酒や焼酎を日常の食卓や外食において、より深く楽しみたいと考える方へ向けた基礎的な内容が中心の試験。講義と試験は半日で完結します。事前に届くテキストで予習して望めば、十分必要な知識を習得できるでしょう。
範囲は日本酒と焼酎の基礎的な内容から、料理とのペアリングと幅広く網羅されています。ポイントを絞った学習が実現することで、資格取得前後ではお酒に対する見方が変わるはず!
以降で、代表的な学習項目の一部を紹介します。
「J.S.A SAKE検定」で学べること
① 日本酒の原料 ~品種と産地について~
日本酒には様々な「酒米」が存在しています。日本全国の各地域の気候に適した「酒米」が栽培されており、その種類は100を超えるといわれているのです。
「J.S.A SAKE検定」ではその中でも代表的な4品種について学べます。
- 山田錦:日本一生産量が多い酒米の王様(代表:兵庫)
- 五百万石:淡麗辛口を生み出した爽やかな味わい(代表:新潟)
- 美山錦:雪のように美しい心白を持つ(代表:長野)
- 雄町:日本最古の原生種(代表:岡山)
これら品種で酒米生産量全体の約6割程度を占めています。そのため、この4つを押さえていれば日本酒に対する理解度は大きく向上します。それぞれの主要生産地、お酒の印象、背景なども理解できますので、好みに近いお酒選びの参考にもなるでしょう。
② 焼酎の原料 ~品種と産地について~
焼酎にも様々な種類があり、生産されている地域も異なります。「J.S.A SAKE検定」では、代表的な6品種と産地について学べます。
- 米焼酎:熊本
- 泡盛:沖縄
- 芋焼酎:鹿児島・宮崎
- 麦焼酎:壱岐島(長崎)・大分
- 黒糖焼酎:奄美群島(鹿児島)
- そば焼酎:宮崎
味わいの特長や生産方法、また世界の蒸留酒との違いなどを体系的に理解できるでしょう。また「常圧蒸留」と「減圧蒸留」、「連続式蒸留」と「単式蒸留」の違いなど、知っていれば焼酎の楽しみがより広がる知識が得られます!
③ 発酵の仕組みから、料理との相性について
日本酒の発酵形式は世界のお酒と比較しても複雑であり、その内容を完全に理解することは簡単ではありません。
「J.S.A SAKE検定」では工程のポイントをおさえた学習が可能です。
- 麹の役割・種類
- 酒母の違い
- 醪の役割
- 搾り(焼酎では蒸留)
日本酒、焼酎それぞれの工程を比較しながら理解できますので、違いや特色などがより分かりやすくなっています。
そして、飲む器によっての違いや特色、温度などに関する項目も設けられています。料理とお酒の味わいを引き立たせる「同調」や、味わいを補う「補完」など、ペアリングに関する知識も得られますので、今後の楽しみがより一層広がるでしょう。
2024年「J.S.A. SAKE検定」の予定
「J.S.A SAKE検定」は年に2回の開催が予定されています。2024年の開催予定は以下の通りです。
2024年 開催予定日時 | 5月19日(日)、5月20日(月) 10月9日(水)、10月12日(土)講習会(90分) 14:20~15:50 休憩 15:50~16:00 検定試験(40分) 16:00~16:40 |
受験資格 | 検定日に20歳以上 |
受験料 | 11,000円(テキスト込み)もしくは、9,020円(テキスト無し) |
受付期間 | 2024年3月18日(月)〜4月16日(火) |
Web | https://www.jsakentei.com/ |
試験自体は入門的な内容ではありますが、合格者には後日認定バッジと認定カードが送付されます。見た目にも立派ですので、今後の勉強にも弾みがつくはず!
講師による特色ある講義が魅力
「J.S.A SAKE検定」の講師は、ソムリエ協会が認定する「J.S.A. SAKE DIPLOMA」の有資格者が担当します。そのため、各講師による特色ある講義が魅力の一つといえるでしょう。価格は一律ですが、蔵見学や料理とのペアリングを講義に含める講師もいらっしゃいました。
私が参加した講師はレストラン勤務の方であり、地元の料理と地酒を合わせたペアリング体験をいただけました!自宅で小規模開催する講師や、酒屋を貸し切り数十人単位で行う講師など、その内容や会場も様々。回を重ねるにつれ、講師陣が提供する講義内容も今後ますます充実していくことが考えられます。
学ぶことで日本酒ライフをより楽しもう!
「J.S.A SAKE検定」はテキスト自体も40ページ程度とコンパクトな内容ではありますが、しっかりと日本酒と焼酎の基礎知識が習得できる資格です。講習会から試験終了までも2時間程度ですので、時間に余裕が無い方でも効率よく学習できるでしょう。
「仕事で酒類の知識が求められる」
「テイスティングは苦手だけど勉強したい」
こういったことを考えられている方は、ぜひ一度「J.S.A SAKE検定」の受験を検討してみてはいかがでしょうか。
日本酒、焼酎は奥が深く、知識を得るごとに楽しくなります!「J.S.A SAKE検定」で楽しく学び、今後の日本酒ライフをより豊かにしていきましょう!