梅雨でも心は晴れやかに。この時期におすすめな5つの日本酒を厳選!
日本酒の知識
梅雨の季節には、独特な湿気やジメジメ感がありますよね。そんな時期には、すっきりとした清涼感のある日本酒がぴったりです。風味がすっきりしているのはもちろんのこと、ラベルに瑞々しさが表現された日本酒も、梅雨の雰囲気にぴったりです。
そこで本記事では、梅雨に飲みたい日本酒を5種類ご紹介します。それぞれの特徴を解説するので、ともに梅雨を乗り切る相棒(お酒)を探している方は、ぜひ参考にしてください。
また後半では、6月のイベントである“父の日”におすすめなお酒の特徴も紹介しているので、最後までお楽しみください。
コンテンツ
梅雨に合うお酒って?
梅雨の季節には、湿度が高くジメジメした気候が続きます。このような時期には、お酒ですっきり爽快な気分になりたいところですよね。もちろんすっきりとしたお酒はたくさんあります。しかしここで筆者は、梅雨にぴったりなお酒として「日本酒」を提案します。
ではなぜ日本酒が梅雨におすすめなのか、またどのような日本酒を選ぶと良いのか、本章で解説していきます。
すっきりとした清涼感のある日本酒
まず湿度が高く蒸し暑くなる梅雨には、清涼感のある日酒がおすすめです。しかしひと言で「清涼感のある日本酒」といっても、喉越しがすっきりしているものや酸味があるもの、フレッシュなものなどさまざまなです。いずれのタイプでも、ご自身が爽快感を得られる銘柄ならば、なんでもOKです。
基本的にはすっきりとした日本酒=辛口というイメージが強いかもしれません。しかし甘口のお酒であっても、瑞々しくすっきりフルーティーなお酒もあるのです。
瑞々しさが表現されたラベルの日本酒
風味だけでなく、ラベルから梅雨らしさを感じられるのもおすすめです。しかし梅雨らしさといっても、ダイレクトに梅雨が表現されている日本酒は少ないかもしれません。
例えば、紫陽花や傘、雨など、ストレートに梅雨を連想させる絵柄です。このようなラベルの日本酒は決して多くありません。
しかし「水」を連想させるラベルであれば、多くの日本酒で採用されています。またラベルだけでなく、ボトル自体が透明だったり青色だったりする日本酒も、瑞々しさを感じさせてくれるでしょう。
梅雨に飲みたい!水を連想させる日本酒5選
梅雨の季節は、じめじめとした天気が続くなか、心も体も重く感じることがあります。そんなときには、美味しいお酒を飲んで、気分を上げたいものですよね。そこで今回は、梅雨の時期にぴったりな日本酒のなかから、5つのおすすめ銘柄を紹介します。
福井弥平商店の「萩乃露 雨垂れ石を穿つ」や、今田酒造本店の「海風土(シーフード)」などをご紹介。銘柄ごとに異なる特徴や味わいがあるため、自分に合ったお酒を見つけてみてください。
萩乃露 雨垂れ石を穿つ|福井弥平商店/滋賀県
萩乃露の「雨垂れ石を穿つ」は、古式の製法である「十水仕込」によって醸造されたお酒です。「十水仕込」というのは、江戸時代に用いられていた製法であり、現代では全国的にも採用している酒蔵が少なく、非常に珍しい方法です。
十水仕込を活かしたお酒は、これまで経験したことのない、深い味わいと美味しさを堪能できるでしょう。また濃厚でありながらも、後味はすっきり爽やか。梅雨にもさっぱりと味わえるお酒です。
水神|あさ開/岩手県
南部の米と水にこだわって造られた水神。こちらのお酒は、現代の名工である藤尾正彦杜氏が独自の配合によって、酵母と麹の力を最大限に引き出しています。+10度の辛口純米酒であるため、爽快感は折り紙付き。
米本来のまろやかな味わいと鋭い辛さを併せ持ったお酒であり、他ではなかなか味わえない味わい深い辛口純米酒として、評価されています。 特に選び抜かれた水を使用した水神は、酒の肴や料理の味を引き立ててくれるでしょう。すっきりとしつつ、飲み応えも感じたいという方におすすめです。
水鳥記|角星/宮城県
こちらの水鳥記は、宮城県で栽培された酒米「蔵の華」を、55%まで磨き上げた生原酒です。全体を通してフルーツのような豊かな香りや、フレッシュでキレのある味わいが特徴。
もちろん後味には鋭いキレがあります。甘さだけ、辛さだけではない風味は、飲み飽きない爽快な味わいといえるでしょう。
富久長 海風土(シーフード)|今田酒造本店/広島県
こちらは「海風土」と書いて「シーフード」と読むお酒です。今田酒造本店は広島県安芸津町にあります。この土地の特徴といえば、牡蠣をはじめとしたたくさんの魚介類が獲れること。このような背景から、シーフードと名付けられたお酒が誕生したのです。
「地元の食材に合うお酒を造りたい」という蔵元の思いによって、海風土には白麹が用いられています。レモンなどの柑橘類を連想させる、爽快な酸味が生まれており、全体を通して爽やかな味わいに仕上がっているお酒です。
一般的な日本酒と比べ、白ワインに近い感覚で楽しめるお酒でもあります。梅雨の時期に、魚介類の料理と合わせるお酒をお探しの方には、海風土がおすすめです。
大山 十水|加藤嘉八郎酒造/山形県
「大山 十水」は、吟醸酒のような香りが特徴です。飲んでまず感じられるのは、口の中で広がる豊かな旨みです。全体を通してふくよかな味わいを感じられるため、飲みごたえがあります。
豚の角煮や魚の煮付け、牛肉のステーキといった、濃い味付けの料理にも引けを取らないお酒です。
父の日(6/12)に送りたい日本酒とは?
6月といえば梅雨ですが、12日は父の日というイベントもあります。ここまでで紹介した梅雨に飲みたくなる日本酒を、父の日に贈ってみるのもおすすめです。
もちろん、より高級感があってギフトにぴったりな銘柄を選んだり、父親の好みに合った日本酒を選んだりするのも良いでしょう。
父の日には「最高の日本酒」を…。感謝を込めたお酒の選び方とは?
高級感のある日本酒というのは、例えば木箱に入った銘柄や金粉の入ったお酒などです。また甘い(または辛い)お酒が好きなお父さんには、好みに合った日本酒を選んでみてください。
また日本酒にあまり詳しくないという方には、誰もが知る「獺祭」や「久保田」といった有名銘柄を贈るのも、相手の好みに左右されないためおすすめです。