長龍ブリューパーク ~CHORYO Craft Beerの魅力とは?~
店舗紹介
この記事では、「長龍ブリューパーク」と、そこで味わえる「CHORYO Craft Beer」の魅力に迫る、二つのコンテンツをお届けします!
コンテンツ
奈良・広陵町の自然&酒のマリアージュ
「長龍ブリューパーク」は、2022年3月にオープンした、自社醸造の生クラフトビールと生酒が楽しめる広場一体型施設。計10タップの構成はビール7:生酒3で、ここだけの限定酒も頻繁に登場します。
施設内には物販コーナーもあり、ここでしか買えない品々もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
元々は、「地元の人々の憩いの場として、公園を作ろう」という発想からスタートしたのだとか。
園内の半分は青々とした芝生広場が占め、レジャーシートやチェア、簡易テントを持ち込んで、思い思いにくつろぐ人で賑わっています。
オープン当初は、長龍の愛飲家が集う想定だったのが、いざ開いてみるとファミリー客や、女性が2、3人で訪れるなど、休日のおでかけ感覚での来客が多いのだそうです。
春には、すぐ隣を流れる高田川に沿って樹齢50年を超える桜が咲き誇ります。「高田の千本桜」の薄桃色と、芝生の緑のコントラストは絶景ですよ!桜だけでなく、四季折々の花が敷地のあちこちにあしらわれています。
また、施設はイベント期間を除き土日祝のみの営業ですが、広場は平日も開放されていますよ。
町の魅力を発信するイベントも満載!
頻繁に催される園内イベントで施設のことを知り、ファンになる方も多いのだとか。
実は奈良県は“靴下”の生産量日本一で、施設のある広陵町は主要産地になっているんです。良質な靴下をはじめ、地元で手作りする品々が集結する「KORYO CRAFT FES」は、奈良の魅力を発信する人気イベントのひとつ。
桜が満開になる時期に合わせて、平日にも施設をオープンする「桜Week」も恒例になりつつあります。ほぼ月一回ペースでイベントが開催されているので、四季の自然とともにぜひとも満喫して。イベント時の多いときには、一日1500人もの来客があるんですよ。
CHORYO Craft Beerのビール造り
さてここからの後半は、CHORYO Craft Beer ヘッドブルワーの樋代卓矢さんに「もう一度、飲みたいビール」というコンセプトやビール醸造における具体的な考え方を、詳しくお伺いしました!
ネガティブな要素を減らす
その結果、雑味が少なくなり、“キレイで飲みやすい味わい”という感想がよく届くのだそうです。するすると飲めるから、またもう一杯と欲しくなる、ということですね。
原料の美質を出し切る「適量」を見極める
樋代さん
無駄を削ぎ落とすことによるキレイさは、自身で意識しているところでもあります。
現在は、ホップの量をひたすら増したIPAなどが流行っていますが、原材料の量というのは、一定量まではたしかに比例した効果が得られるんです。でも、求める効果の伸びが鈍るラインというのが間違いなくある。そこを越えてしまうと、雑味やオフフレーバーに転化するという側面があるんですね。
原材料をふんだんに用いるスタイルにしても、原料の良さを出し切るラインというのを見極めるようにしています。
樋代さん
もうひとつは対極ともいえる軸で、それは『BEER IN MIND』というスローガン。“心に強いインパクトを残す”という意味合いを持っています。
初めて飲んだときには二杯目に手が伸びにくくても、ずっと心に刻まれるような、そんな力強いビールも造っていきたいんです。
日本酒の”酸度”のとらえ方をビールにも
「さらに、日本酒を長年醸してきた酒造だからこそ取り入れられる考え方があるんです」と、樋代さん。それは、日本酒の味わいの指標である、日本酒度・酸度・アミノ酸度を計測して応用するということ。
樋代さん
特に注目しているのが“酸度”。つまり、乳酸やコハク酸など有機酸の含有量のことです。
酸っぱいだけでなく、味の濃淡やボディ感にも関わってくるんですが、この有機酸のバランスが、ビールをキレイな味わいにまとめ上げるのに一役買ってるんじゃないか、と踏んでいるんです。
これは、注力して探究していきたいポイントの一つですね。
賞味期限は一ヵ月。新作が続々登場!
四季の捉え方や農産物との向き合い方など、ほかにも日本酒からインスパイアされることは多いのだとか。米や麹などが、原料として採用されることもあります。
そうして生まれた“ライスラガー”は定番として名刺代わりの一杯に。季節が移るたびに新作を発表する“ヘイジーIPA”は、恒例になりつつあるのだそうです。
ビールの賞味期限はなんと“一ヵ月”。
現状、確実に味わいを保証できる期間であるとともに、フレッシュな状態で味わって欲しいという想いからなのだとか。賞味期限が短いということは、新作も続々登場するということ。
今後は、熟成をかけたスタイルも発表していく予定なのだそうです。
3つのカテゴリーを意識したオーダーが吉
最後に、樋代さんからクラフトビール初心者へのアドバイスもいただきました。
樋代さん
最近はコロナ禍も落ち着き、ビール関連のイベントが増えてきているので、レジャー感覚で気軽に参加してみるのはどうでしょうか?
樋代さん
そうしたイベントや、ビアバーなどでも使えるテクニックというか、注文の際の注意点をひとつだけ。単におすすめやお任せをオーダーするよりも、
- 大手ラガーに近い味わい
- 苦みしっかり系
- フルーティー系
この3カテゴリのいずれかを伝えてみてください。
スタッフはみんなクラフトビールの魅力をもっと広めたいと思っているので、あんまりよくわからない、と正直に示せば、優しく教えてくれるはずですよ。
みずみずしい自然に囲まれながら、ゆるゆるとビールを傾ける――そんな至福の休日を過ごしてみてはいかがでしょうか?
施設情報
- 施設名:長龍ブリューパーク
- 住所:〒635-0818 奈良県北葛城郡広陵町南7-1
- 交通アクセス:近鉄箸尾駅より徒歩8分
- TEL:0745-43-6203(土日祝のみ・ブリューパーク直通)
- 営業時間:土日祝11:00~17:00(LO. 16:30)
- 定休日:平日は芝生エリアのみ開放
- 席数:約100席(通常営業時)
- たばこ:全席禁煙
- Web:http://www.choryo.jp/brewpark/
- SNS:公式Instagram @choryo_brewpark
- オープン日:2022年3月19日
樋代さん
コンセプトの軸は二つあります。ひとつは、『良質である』ということ。何を良いと判断するのかは人によって違うので、まずは、ネガティブな要素を極力減らすというアプローチで取り組んでいます。
たとえば、異臭と判断される“オフフレーバー”が出ないようにするなどですね。