ビールの売り手が主役! 初開催の「KOBE BEER JAMBOREE 2024」に行ってきました!
イベントレポート

2024年2月24・25日の二日間にわたって、神戸三ノ宮のサンボーホールで行われたビールイベント「KOBE BEER JAMBOREE 2024」。ブルワリー(醸造所)がブースを展開するのではなく、ビールの売り手である“ビアバー”がいま最も売りたいビールをオンタップするという、新しいスタイルのイベントです。
売り手であるということは、一番の飲み手でもあるということ。開催前から各媒体を賑わせて全国のビールファンの注目を集めていた、イベント当日の様子をお届けします!
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北海道から沖縄まで、日本中の店舗が集結!

筆者が伺った日曜昼にもこの賑わい!

Yuya Boys(博多/福岡×代々木/東京)

シュチニクリン(武蔵小山/東京)
イベントには、37店舗ものビアスタンドやバーが出店。関西のお店は3分の1程度で、北は北海道から南は沖縄まで、全国のショップが一堂に会する贅沢なラインナップとなっておりました。フードが6店舗、さらにアパレルも3店舗と、まさに至れり尽くせり。初日の土曜には開場前から、400~500人もの行列ができたそうです。
充実の特典やスタンプラリーも
一軒でも多くの店を回り、出会いと発見を楽しんでほしいという想いから、スタンプラリーも実施されていました。また前売りのプレミアムチケットを購入すればうれしい特典があり、神戸の新進気鋭のブルワリー「open air brewing」と本イベント主催「株式会社エキサイティブ」がこのイベントのために醸造した限定缶ビールと、オリジナルデザインのリユースカップを進呈。たんに美味しいビールを集めただけではない、イベントを盛り上げる工夫が随所にこらされていました。
自家醸造ビールやコラボ銘柄など、限定感満載!
ではここからは、出店舗をいくつかピックアップしてご紹介します! それぞれ店の個性が表現できるイチ推しのビールを提供していたのはもちろん、ブルワリーとコラボした限定ビールや、自家醸造した銘柄、人気ブルワリーの先行販売品など、「ここでしか味わえない!」とはっきり感じさせてくれる一期一会のビールがたくさんオンタップされていましたよ。
ビールスタンド重富(銀山町/広島)
まずは、イベント中1900杯を売り上げ、トップクラスの賑わいを見せていたこちら。昭和初期に造られた全国的にも珍しい“スイングカラン”というサーバーを使い、1種類のビール銘柄を注ぎ方ひとつで様々な味わいに変化させる、名人の技が堪能できます。今回提供されていたのはサッポロ黒ラベルで、いただいたのは「シャープつぎ」。発泡と苦みが凛と冴えわたる、雑味のなさに驚きました。

「シャープつぎ」
White Seed(函館/北海道)
お次は北の大地・北海道から。こちらはファントムブルワー(醸造所を持たない醸造家)が、造りたいビールに合わせて醸造所のセレクトから始めるという、一期一会の自家醸造ビールが看板銘柄です。今回いただいたのはダークラガー。ロースト麦芽とホップが織りなす、バラの花やなめし革などを思わせる複雑かつ重厚な香りと、ラガーのキレのよさがマッチした味わいでした。

「enduring」
ハレとケ craftbeer&cider(神戸/兵庫)
地元神戸からはフードを合わせて5店舗が出店。そのうちのひとつ、「ハレとケ craftbeer&cider」は、9つのタップから注がれるクラフトビールとハードサイダーを、天井の高い開放的な空間で味わえる、初心者からマニアまでウエルカムのビアスタンドです。いただいたIPLは、京都の旧銀行跡地でビールを醸造する「CRAFT BANK」で仕込んだコラボ銘柄。まるでグレープフルーツを丸かじりにしたような清涼感に包まれる一杯でした。

「HARETOKE IPL」
tane craftbeer spot(服部天神/大阪)
全国のどこよりも早く人気ブルワリーの最新樽を味わえるのも、イベントの魅力のひとつ。こちらは2023年2月にオープンしたばかりの横須賀のニューウェーブ「GRANDLINE BREWING」の先行販売品を提供。熟れたフルーツを感じる太いボディながら、くどくない絶妙なバランスのヘイジーIPAでした。提供されていたのは、ラザニアや自家製サルシッチャなど本格派のフードをアテに、厳選されたクラフトビールが味わえる大阪豊中市のビアバー「tane craftbeer spot」。
ひとひねり利いたフードや、イベント限定アパレルも

WCB DARK LAB(心斎橋/大阪)

「アマゾンカカオのジャンバラヤ」
フードは定番の燻製から、シュウマイとワンタンといった中華系、乳製品を使った豆腐など、こちらもバラエティ豊か。静岡の超人気ブルワリー「West Coast Brewing」は、大阪心斎橋の直営店「WCB DARK LAB」としてイベント限定フードで参戦、こちらもなかなかレアなブースです。ほどよくスパイシーで具だくさんのジャンバラヤに、アマゾンカカオが上品に香る、ご飯ものながらビールが進む一品。

BILLY`SBEER STORE(相模原/神奈川)
ビールやお酒をモチーフにしたアパレルを販売するショップも出店し、会場に彩りを添えていました。イベント限定のコラボアイテムも。
クラフトビールの飲み手が、神戸にもっと増えてほしい

イベントでは2日で計6つのトークセッションも催されました。
これだけの趣向をこらしたイベントの裏には、きっと主催者の並々ならぬ想いがあるはず。というわけで、主催の株式会社エキサイティブ代表取締役・高見航大さんにお話を伺いました!

株式会社エキサイティブ 代表取締役:高見航大氏

BEEAR Bottle Shop&Tap Room(宜野湾/沖縄)

PUBLIC BAL PACINO(神戸/兵庫)
大阪、京都、東京、千葉など、現在多数の地域から開催の依頼が来ているものの、まずはイベントの継続を第一目標にしたい、とのこと。今後どのような発展を見せるのか、目が離せないイベントがまたひとつ増えました!
高見さん
日本全国の出店舗のほとんどに、主催者3人のいずれかが直接足を運んで出店交渉をさせていただいたこともあり、どこも愛着のある店舗ばかりです。開催地である神戸は私の出身地でもあり、ゆくゆくは神戸でブルワリーを立ち上げたいと思っています。そのためには、まずはこの街に飲み手を増やして、クラフトビール文化を今よりもっと定着させる必要があると考えたのが、イベント開催の経緯です。
また、ノベルティとしてリユースカップを配布し、会場内で回収したプラカップは大阪ガスのバイオガス化実験に活用するなど、SDGsの取り組みにも力を注ぎました。ビール業界では、ビール醸造の際に排出される搾りかすを肥料や飼料にアップサイクルしたり、リサイクルしやすいアルミ缶を採用したりといった、SDGsの取り組みが近年ますますさかんなんです。こうした側面を知ってもらうことも、ビール文化が根付くきっかけのひとつになると考えています。