花火ラベルの日本酒5選!自宅で花火大会の気分を…。
酒造・メーカー紹介
日本の夏といえば、やはり花火。花火大会へ行くのもいいですが、自宅でゆっくりと日本ならではの夏の夜を満喫するのも粋ですよね。
涼しい屋内で、夏を満喫したいなという人におすすめなのが「花火ラベルの日本酒」です。
そこで本記事では、花火ラベルの日本酒から、おすすめな銘柄を5つ紹介します。季節感を憶えるラベルだけでなく、花火の儚さや華やかさを表現した風味にも注目してほしい銘柄ばかり。
ぜひ夏の晩酌に選んでみてください。
コンテンツ
夏を感じられるラベルデザイン
日本酒において、多くのラベルはお酒の風味を表現したデザインになっています。しかし季節限定酒の場合は、ラベルにも季節感が伝わるデザインを採用していることもあるのです。
本記事で紹介する「花火ラベル」もその一つ。ちなみに「花火ラベル」という種類のお酒が存在するわけではありません。単に、ラベルデザインに花火の絵柄が採用されているものを、ここでは花火ラベルと呼んでいます。
日本における夏の風物詩といえば、花火が欠かせません。そのため夏季に登場する日本酒のラベルには、花火が描かれていることが多くあります。
次章では、自宅にいながら花火大会へ行ったような感覚を味わえる銘柄を、5つほど紹介します。ぜひ参考にしてください。
花火ラベルの日本酒5選!
日本のお酒と夏の風物詩とがマッチした、花火ラベルの日本酒は数多くあります。また鮮やかなラベルが目を惹くだけでなく、花火の良さを味わいで表現している銘柄も多く、日本の夏を象徴する銘柄ばかりです。
本章では数ある花火ラベルの日本酒から、以下5つの銘柄を紹介します。視覚と嗅覚、味覚をすべて使って、日本の夏を満喫してください。
岩波 純米吟醸 夏|岩波酒造(長野県)
岩波酒造から誕生した「岩波 純米吟醸 夏」は、夏の夜を感じられる花火ラベルが目を惹く1本です。飲み口にはしっかりとした味わいがあり、旨味とキレが調和しています。
こちらは酒造りの要となる「麹造り」において、さまざまな改善策を導入し、試行錯誤を重ねて誕生したお酒。美味しさの成分であるアミノ酸をより多く引き出し、濃厚な旨味を実現しました。
また「発酵」の段階では、飲み干した際に最適なキレを感じられる工夫が施されています。バナナやメロンのような爽やかな香りは、味わいと非常にマッチしています。
伊予賀儀屋 清涼純米|成龍酒造(愛媛県)
成龍酒造から誕生した「伊予賀儀屋 清涼純米」は、爽やかな口当たりと温かみのある風味、そして気持ちの良い余韻に浸れる1本です。
爽やかさと温かみ、余韻のすべてが、まるで夜空に大きな花を咲かせ、スッと消えゆく花火かのよう。
ボトルに飾られたのは、切り絵アーティストである塩崎剛氏の作品「天正の涙」。見る角度によって、この花火が目から零れる「涙」にも見えるかもしれません。
悲しい涙、嬉しい涙、幸せの涙といった、さまざまな感情が込められた花火を見上げるような体験ができるでしょう。切り絵作品を楽しみながら、心地よい余韻を感じてみてはいかがでしょうか。
天明 さらさら純米|曙酒造(福島県)
曙酒造の「天明」は、特約店限定の銘柄です。なかでも夏にぴったりな「さらさら純米 Lovely summer」をはじめとした季節限定品は、毎年高い人気を得ています。
日本酒の季節感をさまざまな手法で描き、透明感のある清らかな酒を追求したお酒です。
暑い時期にも、軽やかに日本酒を楽しんでいただくことを念頭に置きつつ、飲み疲れすることのない軽やかな仕上がり。ふんわりとした天明らしい風味と、優しい旨みが疲れた体に染み渡ります。
「さらさら純米 Lovely summer」は、輝く夏の雰囲気を表現しています。一方で、ラベルに描かれた花火はややレトロな色合い。どこか懐かしさも感じられるでしょう。
山形正宗 夏ノ純米 花火ラベル|水戸部酒造(山形県)
こちらは筆者もまだ味わっていない、水戸部酒造の「山形正宗 夏ノ純米 花火ラベル」であり、非常に人気のある純米酒なのだそう。夏を思わせる花火のデザインは、季節の雰囲気が感じられます。
今年の醸造も前年と同じく、わずかに熟したメロンや梨の実の香りが漂う仕上がりなのだとか。芳醇な風味ではあるものの、余韻は山形正宗らしい爽やかなキレ味があるそうです。
どんな料理にも適合する、汎用性の高い風味であり、夏バテを蹴散らすような食欲そそられる1本です。
お福正宗 純米 花火ラベル|お福酒造(新潟県)
新潟県のお福酒造から誕生した「お福正宗 純米 花火ラベル」。新潟の花火大会といえば「長岡花火」が有名です。
こちらの純米酒は、そんな長岡花火の様子が描かれた1本。風味は清らかな香りと滑らかさが特徴です。
吟醸の技法によるなめらかな口当たりと、上品な旨味が特筆される一品。パッと咲いては消える、花火の奥ゆかしさがよく表現された味わいです。
新潟県長岡市の「長岡まつり大花火大会」
新潟県の長岡花火が描かれた日本酒について、もう少しお話しします。ご存知のように、新潟県は酒蔵の数が日本一多い都道府県です。
また日本酒の消費量も全国一位。そんな新潟県の酒蔵からは、花火ラベルの日本酒が数多く誕生しています。それは日本三大花火と称される「長岡花火」と深く関係しているのです。
毎年8月1日〜3日の3日間にわたって開催される「長岡まつり大花火大会」。毎年、曜日に関係なく日程が決まっていることにはワケがあります。
同花火大会が始まった1879年には、このような日程ではありませんでした。しかし1945年8月1日の22時30分、長岡市をある悲劇が襲います。
当時、日本は戦争の真っ只中でした。そのため1938年から、花火大会は中止となっていました。そして前述した日時に、B29爆撃機が長岡上空を飛び、街に壊滅的な被害をもたらしました。
市街地の約80%が灰と化し、犠牲者は1,488人に上りました。この悲劇からの復興を目指して、開催されたのが「長岡まつり大花火大会」。
空襲からの復興を祈願した花火大会であるため、曜日にかかわらず毎年8月1日〜3日に開催されているというワケです。
このような背景から、長岡市で夏に誕生する日本酒には、長岡花火が描かれている銘柄が多くあるのです。