山内杜氏が醸す、厳選された秋田の米と水と技がおりなす「丹精込めたお酒」-秋田県 秋田酒類製造-
酒造・メーカー紹介
秋田酒類製造の歴史
秋田県産の良質な米と、奥羽山系の清らかな地下水を使用し、山内杜氏が伝統を守りながら丹精込めて仕込んだ秋田の地酒です。
高清水本社蔵のある秋田市川尻は、良質な水に恵まれた土地です。
藩政時代には、藩主佐竹候が、お茶会のために水を汲んだという逸話もあるほどです。本社蔵の敷地には、千秋蔵、仙人蔵の2つの蔵と、貯蔵庫、壜詰め工場、製品倉庫など、仕込みから出荷にわたる一連の工程を擁しています。
山内杜氏組合初の女性杜氏
生き物のような酒に魅了された仙人蔵副杜氏「冨岡 浩子」氏。
大学では微生物を研究し、2009年に酒の成分分析を担う研究員として「秋田酒類製造」に入社しました。
酒造りの補助に入る機会が重なるうち、現場の熱量に引かれ9年目で蔵人に転向。
2017年には山内杜氏組合主催の杜氏試験に挑戦し、長い歴史の中で初めて、女性の合格者となりました。
蔵の紹介
本社蔵、御所野蔵の二つの蔵で酒造りをしています。
本社が、精撰、上撰、本醸造、酒乃国純米などを中心に製造しています。御所野が、純米大吟醸、大吟醸、特別純米、特別本醸造、生酒、少量多品種の生産を担います。
「瑞兆」「和兆」など手間のかかるものは、両蔵が分担して製造しています。
杜氏の紹介
年間雇用の社員から杜氏になった二人ですが、両名とも山内杜氏組合の組合員で、伝統的な山内流の酒造りをしています。
本社蔵 五代目杜氏「菊地 格」氏
こくやふくらみを大事に、いつまでも愛される酒造りを。
歴代杜氏が築いてきた高清水の伝統の味は、コクやふくらみで表現される。この味わいを維持し継承するには、酒を造りだす微生物たちを良く観察し、彼らにとって働きやすい環境を整えるために温度や水分などを適切に管理することが大切です。
酒造りに一切の妥協はせずに愚直に取り組み、蔵人と共に一丸となって皆様に愛されるお酒を造り続けていきたい。
御所野蔵 初代杜氏「加藤 均」氏
最新機器を導入するのは、人の技をサポートするため。
日本酒は杜氏が造るのではなく、麹菌や酵母という微生物が造るもの。微生物は環境に敏感に反応するので、会話をするように心を込めて状態を把握し、管理をします。
御所野蔵ではこの管理を最新機器で行っていますが、それは人の技を支えるためのもの。やはり大切なのは伝統の技です。
これからも最新機器と伝統技術で新しい酒造りにチャレンジし、どんな料理とも合い、飲む人に夢を贈れるような酒を造り続けます。
高清水のこだわり
豊かな大地に育まれた、秋田のお米。そのおいしさを口にするたびに、秋田に生まれた喜びを感じずにはいられません。そして、「高清水」は思います。秋田のお米で造ったおいしいお酒を、日本中のお客様にお届けしたいと。
だからこそ、高清水は、秋田のお米にこだわってきました。高清水の使用米は兵庫県産山田錦などの一部を除き、ほとんどが秋田県産米です。その使用量は年間4万俵(平成十六酒造年度実績)。
高清水は、秋田の米作りに従事されている方々の思いと、その努力や工夫に支えられている酒蔵です。
文:秋田酒類製造 株式会社
協力:日本酒鑑定士協会 瀧村健治
編集:LIQLOG