”福島県”の水が生んだ日本酒の魅力|5銘柄から感じる伝統技術の力とは?

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”福島県”の水が生んだ日本酒の魅力|5銘柄から感じる伝統技術の力とは?

「SAKE COMPETITION 2023」でも、多くの受賞酒を排出した福島。日本酒の銘醸地としても知られており、美しい自然と豊かな水が有名な県です。

福島の酒蔵は、古くから伝統を守りながら、独自の技術やこだわりを注ぎ込み、品質の高い日本酒を生み出してきました。

本記事では福島の日本酒をテーマに、風味の特徴や代表的な酒蔵、味わいのタイプ、おすすめな銘柄を紹介します。

 

福島の日本酒の特長とは?

福島の日本酒の特長とは?

 

福島は米どころであり、良質な水と寒冷な気候の恩恵を受けて、江戸時代から盛んに酒造りが行われてきました。福島における酒造りは近年、県内の酒造業の次世代を担う人々が集まり、各酒造の技術を共有することによって、酒造技術がますます向上しています。

福島の日本酒は、米の旨味を最大限に引き出したフルーティーで豊かな味わいが特徴です。福島には、さまざまな種類の日本酒が存在し、多様性に富んでいます。

福島を代表する4つの酒蔵

福島を代表する4つの酒蔵

 

飲むお酒に悩んだ時は、酒蔵から決めてみるのもおすすめです。福島を代表する酒蔵は、4つあります。本章では各酒蔵の代表銘柄や特徴を紹介していくので、参考にしてください。

宮泉銘醸

福島県・若松市にある宮泉銘醸は、1955年に創業した蔵元。仕込み水から工夫を凝らし、酒の品質にこだわる酒蔵です。また原料のお米も厳選しており、会津産や県外産の酒造好適米のみを使用しています。

代表銘柄は「冩樂」。2016年から超高精白に挑戦し、極上の二割精米の日本酒として販売されています。

廣木酒造

廣木酒造の代表銘柄は「飛露喜」。限られた本数しか生産されないため「幻の酒」として知られています。

蔵元の目標は、濃厚で透明感のあるお酒を造ることであり、料理の味にも負けない存在感のある味わいが特徴です。

また「泉川」という地元で有名な銘柄もあります。飽きのこない味わいで、ゆっくりと時間をかけて楽しめるでしょう。

大木代吉本店

1865年に創業した、大木代吉本店は「自然郷」や「楽器正宗」を醸しています。おいしさを追求することにこだわり、酒造りの精度を向上させ続ける酒蔵です。

中でも「楽器正宗」は、華やかな風味と香りを持ち、甘みと酸味がバランスよく感じられる一本。さらに「自然郷」は、農薬を使わないお米を使用しています。

福島の環境を活かした酒であり、お米の旨味や麹の甘みを余すことなく楽しめるでしょう。

鶴乃江酒造

鶴乃江酒造は、1794年に創業した蔵元です。伝統を守り、古くからの技術を引き継いだ酒造りをおこなっています。

代表銘柄は「会津中将」。若い世代にも楽しんでもらうために軽やかで甘みがあり、風味豊かに仕上げられています。

福島の酒を風味で選ぶなら?

福島の酒を風味で選ぶなら?

 

味わいのタイプから、日本酒を選ぶのも良いでしょう。福島の日本酒は「フルーティー」「甘口」「辛口」の3タイプに分類できます。

本章では、それぞれの特徴を解説していきます。

フルーティー

フルーティーな日本酒は、甘口や辛口に加えて華やかな香りを持っています。フルーティー系の日本酒は、具体的な果物の名前で香りや味が表現されることも多いので、初心者にも選びやすいでしょう。

特に、丁寧に精米された白米を低温でゆっくりと発酵させることで生まれる大吟醸酒は、フルーティーな香りが際立っています。

甘口

日本酒の甘口と辛口は、日本酒度という数値で表されます。一般的には、日本酒度のマイナスが大きいほど、甘口の日本酒とされています。

さらに酸度が高いものは濃醇寄り、低いものは淡麗寄りです。濃醇甘口はコシがあり、飲みごたえのある風味を持っています。一方、淡麗甘口は穏やかな旨味を楽しめるでしょう。

ただし甘口と辛口は厳密には甘さを指すものではなく、お米とアルコールの比率に基づいて分類されることに留意しなければなりません。甘口はお米の養分が豊富であり、濃厚な日本酒とも形容されることがあります。

辛口

辛口の日本酒は、軽快な口当たりを持つ日本酒のことを指します。一般的には、日本酒度がプラスで表記され、横の数字が大きいほど、辛口なお酒とされています。

辛口の場合でも、酸度が高いものは濃醇寄り、低いものは淡麗寄りの日本酒です。濃醇辛口は芯のある味わいであり、塩味の効いたおつまみとの相性がおすすめ。一方、淡麗辛口は何杯でも楽しめる爽やかな味わいが特徴です。

福島のおすすめ日本酒5選!

福島は酒どころとしても知られる地域であることから、実に多くの日本酒が誕生しています。

そこで本章では、福島の日本酒の中からおすすめな銘柄を5つ、紹介します。銘柄選びの参考にしてください。

冩樂(写楽) 純米酒|宮泉銘醸

冩樂 純米酒

冩樂 純米酒

 

フレッシュな感覚と豊かなコクを備え、心地よいキレが調和したタイプの日本酒です。

飲むと口の中に広がるのは果実のような香りで、口当たりは米の旨味がバランスよく広がります。後味はさっぱりとした純米酒の切れ味が感じられるでしょう。

 

飛露喜 特別純米|廣木酒造本店

飛露喜 特別純米

飛露喜 特別純米

 

廣木酒造店の一年を通じて販売されている特別純米酒です。定番として愛されるお酒だからこそ、その品質には力が注がれています。

酒質の安定性を保つため、丹念な醸造と貯蔵が行われています。香りには甘い果実を思わせる要素があり、味わいは爽やかさの中に旨みを感じられるでしょう。

 

廣木酒造本店(福島県)|飛露喜 特別純米

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楽器正宗 本醸造|大木代吉本店

楽器正宗 本醸造

楽器正宗 本醸造

 

「楽器正宗」は華やかで香味に優れた淡麗な本醸造酒です。ジューシーで、甘さと酸味のバランスが絶妙な純米酒。一人でゆっくりと楽しむもよし、友人たちと楽しみながら飲むもよしです。

魚や肉料理にもよく合い、毎日飲んでも飽きることはありません。まるで自分の好きな曲を聴くように、生活に潤いを与えてくれる酒です。

 

会津中将 生貯蔵酒|鶴乃江酒造

会津中将 生貯蔵酒

 

こちらのお酒は、精米歩合が60%の純米酒に「純米大吟醸20%」をブレンドしています。これにより、味と香りが一層引き立っています。

美しい吟醸香が広がり、優しくさっぱりとした米の旨味が感じられるでしょう。

 

鶴乃江酒造(福島県)|会津中将 純米酒

鶴乃江酒造(福島県)|会津中将 純米酒

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大七 純米 生酛|大七酒造

大七 純米 生酛

大七 純米 生酛

 

1年間熟成した大七の純米生酛は、生酛造りとしても高い評価を得ています。豊かなコクと旨味、酸味が完璧に調和し、後味のキレも素晴らしいお酒です。

香りには上品な白桃のような特徴があり、生酛独特のクリーミーな香りも感じられます。まろやかでバランスの取れた味わいで、余韻には心地よい旨味と酸味が広がるでしょう。

 

大七酒造(福島県)|大七 純米 生もと

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