「お酒=を通して人を癒し力づけるチカラ」猫好きな蔵元が、飲む人・楽しむ人々のソフトな心の豊かさにアプローチ。-滋賀県 近江酒造-
酒造・メーカー紹介
近江酒造について
近江酒造の酒造り
「近江酒造」は、杜氏・蔵人が精魂込めて造り上げた東近江の名酒として、今日も高品質の酒造りに努めています。お客様の心と体を潤すその時まで…。貯蔵、出荷、販売管理にも日夜努力しています。
原料米は、近場でとれる県産米にこだわり、その持ち味を活かし特定名称酒の醸造に力を注いでいます。これまでに、味と香りが穏やかでバランスのとれたお酒として、全国新酒鑑評会のほか、各種鑑評会でも高い評価を得ています。
当社の日本酒は、熟成させることで、また燗をつけることでさらに真価を発揮します。純米酒が燗酒として、貴醸酒が特徴のある熟成酒として、民間団体や公設試験所など鑑定官をはじめとする専門家から高い評価をうけています。
近江酒造のミッション
“「近江酒造」は、人々の心を笑顔で満たし、物心豊かな生活を彩るお手伝いをする会社です。郷土東近江から滋賀、日本、世界へ発信していく。拠点はローカル、視点はグローバルな企業を目指します。”
我々が世に送るもの=お酒=を通して人を癒し力づけるチカラ
日本酒や焼酎といった酒は人を結び、人の心を開放し、人を快活にし、人を和ませ、話題も広がり、人を元気にします。さらに、それは、飲み過ぎないように自らのペースを守って適量に頂くことを求められた、大人だからこそ許された嗜みです。
お酒によって、平和で活力のある家庭、社会を。一杯の日本酒で日本中が、世界中が平和になるぐらいのポテンシャルがあるはずです。そんなものが、太古の昔から製造されていたという奇跡。
そこに息づくモノ造り魂。原料米の生産段階から、造り手の細やかな製造管理、ドラマ、名前に込められたストーリーなど、汗と涙のドラマもある。各地の原料米や水質によっても、造り手によっても味も若干異なってくる。そこから、地域性という背景も生まれる。お酒から生まれるストーリーや力は奥深いものです。
「近江酒造」は、酒の製造販売活動を通じて、飲む人、楽しむ人々のソフトな心の豊かさにアプローチします。
郷土から日本、世界へ循環する経済
東近江・八日市の土地は、数ある酒づくりに適した場所のひとつ。
その理由として、災害にみまわれることも少なく、比較的温和な気候に恵まれています。近江米の産地、日本最大の湖、琵琶湖のあるところがあげられます。
そんな歴史的、精神的、科学的魅力を詰め込んだ日本酒を製造販売することを100年にわたって許された=社会から託されたことに誇りと感謝を胸に、これからも飲む人の心に届く製品、商品づくりをしていきたい。ローカル性は、差別化の大きなポイントになります。
地元だけでない、もっとそれを全国、世界に発信していくことを目指しています。
近江酒造のめざす姿(ビジョン)
- さらなる酒質の向上。満足度の高い酒とこれによるエクスペリエンスの向上。
- この酒蔵は面白そうだ、楽しそうだと思えるような酒造り、商品づくり。
- 小売店舗、イベントを通じてファンを増やし、つい立ち寄りたくなる蔵へ。
- ファンや地域社会との末永いつきあいを。
- 滋賀県に居住通勤通学する大体の人のみならず、日本中の日本酒に関心のある人(酒をたしなむ人はもちろん、飲まなくても好き、関心のある人)にとって、名前ぐらいは知っているような蔵になっている。
「近江ねこ正宗」シリーズ
とにかく猫が好きで、日本酒が好き。
猫が一番かわいいと思っていて、日本酒が一番おいしいと思っている。
そんな猫好きな蔵元が造った日本酒です。
杜氏「渋谷」氏
今年で3期目の酒造りを完了しました、杜氏の渋谷です。
滋賀県という土地柄は能登杜氏組合から招く蔵元が一般的ですが、ご縁があって丹波杜氏組合所属の私を招いていただくことは、とても珍しいようです。
灘の蔵で学んだことを大切にし、丹波のブランドを背負って新たな地で酒造りに挑んでいます。
酒造りに会社の大小は関係なく、消費者層にどういうお酒を提案・提供できるかを念頭に置き、純米以上で全量山田錦を使い、何が起こるかわからない微生物と日ごろ相対する「杜氏の勘」と「酒造りはセンスが大切」というポリシーを持って、日々「醪」と対峙しながら醸す寒造りに励む日々です。
こうして出来上がったお酒は、蔵元が世に送りだした「近江ねこ正宗」シリーズで、市場に出されます。日本酒を飲む機会が減りつつある今日、猫好きがきっかけで日本酒に目覚める人が増えること、また、ネコとお酒を共に愛する人々が増えることを願いつつ、これからも「近江酒造」の酒造りを続けていきたいと思っています。
文:日本酒鑑定士協会 瀧村健治
編集:LIQLOG