人気急上昇中!?「ごま焼酎」の魅力に迫る!おすすめのごま焼酎 5選
焼酎の知識
芋・米・麦・黒糖…さまざまな素材をつかった焼酎が販売されていますが、今回ご紹介するのは”ごま”をつかった焼酎。その魅力と筆者おすすめのごま焼酎をご紹介します。
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ごま焼酎とは?
ごまを原材料の一部につかった焼酎のこと。福岡県にある紅乙女酒造の創業者、林田春野さんがつくったのが最初と言われています。
洋酒に負けない、香水のような上品な香りのお酒をつくりたいと考えた林田さんは、麦焼酎にごま油を加えたときにふわっと香りが広がったことに着目し、ごま焼酎づくりを始めたのだそう。
なぜ人気?いま注目される理由とは
芋焼酎や麦焼酎などのほかの原材料の焼酎にくらべると歴史が浅いごま焼酎ですが、近年はその味わいなどから、国内外から注目されています。
なぜ人気なのか?ごま焼酎が注目される理由を解説します。
香ばしさと豊かな風味
ごま焼酎は、ごま独特の香ばしさと豊かな風味が感じられるのが特徴。実はごま100%でつくられるのではなく、麦や米とあわせてつくられています。
またどんな料理ともあわせやすく、ロックで飲んだり、カクテルにつかったり、いろいろな楽しみ方ができるのも魅力の一つです。
ごまの効能
ごまにはさまざまな栄養素が含まれています。抗酸化作用をもつセサミンや、コレステロール値を下げる働きもつオレイン酸やリノール酸を含んでいるので、動脈硬化の予防などにも効果があるといわれています。
また本格焼酎はプリン体ゼロ・低糖質であるため、血糖値があがるのを防ぐ効果もあります。健康面に気を遣いながら適度に飲酒もしたいという方に、ごま焼酎はとてもおすすめです。
ごま焼酎にも種類がある?選び方を解説
ごま焼酎といっても、使うごまや麹の種類、蒸留方法によって味わいが異なります。ここではごま焼酎の基本の選び方と、それぞれの特徴について解説します。
ごまの種類で選ぶ
- 黒ごま
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外皮が黒く、焙煎された香ばしい香りが特徴。少し皮の渋みや苦味も感じられます。ごまの風味をより深く味わいたい方は、黒ごまをつかったものを選ぶのがおすすめ。
- 白ごま
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外皮が白く、ナッツのようなコクがありながらも優しい香りが特徴。甘みもあるので、初心者でも飲みやすいです。またクセがあまりないので、食中酒としてどんな料理にもあわせやすいのが特徴。
麹の種類で選ぶ
- 黒麹
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黒麹はクエン酸の含有率が高く腐敗に強いとされ、沖縄県で泡盛をつくるのによくつかわれています。黒麹をつかうと重厚なコクと深い味わいがでるのが特徴。
なかにはクセを感じるものもあるので、焼酎を飲み慣れている人におすすめです。
- 白麹
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軽やかでまろやかな味に仕上がるのが特徴。スッキリとした飲み口になるので、初めてごま焼酎を飲む方でも飲みやすく感じるでしょう。
料理とあわせても、ごまの香ばしさとまろやかさを楽しむことができます。
蒸留方式で選ぶ
- 常圧蒸留
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気圧をコントロールせずに90℃前後の高温でもろみを熱して、気化させた蒸気をもう一度冷やして液体にすることでお酒をつくる蒸留方法。原材料の風味や香りをそのまま抽出することができ、素材の味わいをしっかりと感じられるのが特徴です。
常圧蒸留でつくられたごま焼酎は、ごまの風味を強く感じます。
- 減圧蒸留
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タンク内の気圧を下げることで、50℃前後の低い温度で気化させて蒸留することが可能に。減圧蒸留でつくった焼酎は、雑味や香りが少なくなりスッキリとした飲み口になるのが特徴です。
飲みやすいごま焼酎がお好みの方は、クセがあまりない減圧蒸留のものを選ぶのがおすすめ。
おすすめのごま焼酎5選
材料や蒸留方法などで風味が異なるごま焼酎。初めてごま焼酎を飲む方や、ごま焼酎愛好家の方にもおすすめのごま焼酎5選をご紹介します。
紅乙女 STANDARD(紅乙女酒造/福岡県)
ごま焼酎を初めてつくった紅乙女酒造の代表的な一本「紅乙女 STANDARD」。
麦と米麹にごまを加えてつくられます。毎年数々の賞を受賞しており、国内外から高い評価を受けている人気の商品。減圧蒸留でつくられているので、すっきりとやわらかい飲み口で焼酎初心者でも飲みやすい一本です。ごまのまろやかな旨みを感じられる、初めてのごま焼酎にもおすすめ!
紅乙女 KURO(紅乙女酒造/福岡県)
黒麹×黒ごまをつかった、しっかりとした味わいのごま焼酎「紅乙女 KURO」。
黒ごまを20%以上つかっており、ごまの深いコクと香ばしい香りが特徴的です。TWSC2021では銅賞を受賞しており、白ごま焼酎では物足りないという玄人むけの一本。
紅乙女 角(紅乙女酒造/福岡県)
3年以上貯蔵された焼酎で、紅乙女のなかでも長年愛されてきた「紅乙女 角」。
長期貯蔵ならではの角がとれてまろやかな味わいと、ごまのコクを感じられるのが特徴です。紅乙女のパッケージには「幸せを運ぶお酒でありたい」という想いを込めて「焼酎」ではなく「祥酎」という文字がつかわれています。とても素敵なメッセージですよね!
口当たりがよく、料理の味を邪魔しないので食中酒としてもおすすめです。
黒胡宝(メルシャン 八代不知火蔵/熊本県)
米のもろみに黒ごまをあわせてつくられた、黒ごま焼酎「黒胡宝」。
720mlの焼酎には、黒ごまがなんと約36,000粒もつかわれています。常圧蒸留で黒ごまの素材の味をそのまま閉じこめた一本で、ごまのしっかりとした味とコク、香ばしい香りが楽しめます。いつもの銘柄に飽きてしまったというごま焼酎愛好家の方には、ぜひ味わっていただきたい一本です。
紅乙女 ゴールド(紅乙女酒造/福岡県)
白麹で仕込まれた、まろやかな口当たりが特徴の「紅乙女 ゴールド」。
口にふくむと芳醇な麦とごまの香りが広がりつつ、米麹の甘さも感じることができます。厳選された長期熟成酒をブレンドしてつくられた、高級感あふれる一本です。
2014年には、JR九州のななつぼしというクルーズトレインのドリンクメニューにも採用されています。また海外の有名ホテルのバーでカクテルとして提供されたこともあり、世界からも認められる一本です。
お気に入りのごま焼酎を見つけよう!
まろやかな味わいをもつ焼酎から、ガツンとごまの味を感じられる焼酎まで、さまざまな種類があるごま焼酎。炭酸割りやオンザロックなど飲み方によっても異なる味わいを楽しむことができるのが、焼酎の魅力です。
焼酎初心者の方でも飲みやすい銘柄がたくさんあるので、ぜひ自分の好みにあったごま焼酎を見つけてみてくださいね!