日本酒で梅酒をつくるときのポイント!
日本酒の知識
日本酒で梅酒をつくるときのポイント!
こんにちは。
日本酒学講師の後藤美沙です。
さて。前回の続き。
梅酒ってだいたいホワイトリカーや焼酎を使うレシピがほとんどです。
では、日本酒で梅酒をつくる場合には?
実は、そんなに難しいことはありません。日本酒で梅酒をつくるときはこれらのポイントに注意すれば大丈夫です。
1. 日本酒の度数は20度以上!
家庭でつくる場合、20度以下のお酒を使うと酒税法にひっかかってしまいます。それから、度数が低いと腐敗しやすくなってしまいます。
日本酒の一般的な度数は15〜16度。20度以上のお酒を探すのは難しいかもしれませんが、酒屋さんに探してもらったりネットショップなどで探したりすれば見つけられます。
果実酒専用と謳っている日本酒もありますね。
2. お砂糖は少なく!
日本酒はお米が原料なので、糖分が含まれています。
日本酒自体に甘さがあるので、お砂糖を少なめにすると、ちょうどよい甘さに仕上がるでしょう。けれど反対にお砂糖が少なすぎたら、梅のエキスが十分に抽出されなくなってしまいます。
梅1kgに対し、砂糖も同量の1kgが一般的なレシピですが、日本酒をベースにする場合はお砂糖は通常の半量以下の300~500gでもよいくらいです。
使用する日本酒や梅の実と相談しながらお好みで分量を決めてみてくださいね。(この年は氷砂糖500gで仕込んでみたらかなり甘くて濃厚なのができあがりました)
3.飲み頃は3ヶ月後くらい♪
日本酒の旨味成分が梅エキスの抽出と熟成を早めます。なので、3ヶ月も経てば飲み頃に。これは嬉しい!笑。
4.腐敗に気を付けて!
通常、梅酒づくりに使われるお酒のアルコール度数は35度。度数が高ければ、その分殺菌効果にも優れているので、長期間の保存にも適しています。
しかし、日本酒のアルコール度数は高くても22度。度数が低い分、梅の実が腐敗しやすいので要注意です。
あとは通常の梅酒づくりのポイントを守れば大丈夫。瓶を消毒するとか、お砂糖は氷砂糖を使う方がよいとか梅の実は入れっぱなしておくとエグみが出てくるので1年ぐらいで取り出すとか。
ではみなさま、今日も佳い酔い一日をお過ごしください。
みなさまの梅酒もおいしく漬かりますように…。
文:日本酒学講師 後藤美沙
編集:LIQLOG