「まっとうな酢、まっとうな酒」おすしの発祥の地で醸す、日本酒と赤酢を共に醸す珍しい蔵元。-和歌山県 九重雜賀-
酒造・メーカー紹介
九重雜賀について
「おすしの発祥の地」といわれている和歌山県で、赤酢の製造元として1908年に創業。伝統の「赤酢」を醸す、日本屈指の大木桶が並ぶ酢蔵です。
この和歌山県で創業百余年、創業者は「より良い赤酢を造るのには、原材料である“酒かす”から造るべき」という考えと、「食事に合う日本酒を造りたい」という夢から、1934年日本酒の製造を開始します。
現在は、まだ全量には至っておりませんが、親戚の者が中心となり酒米を栽培し、その酒米で日本酒を醸し、その酒かすで赤酢を醸すという一貫造りを行っております。
紀州屈指の蔵元「九重雜賀」の原点といえるのが、高さ2m超えの30石大木桶で醸される「赤酢」です。
日本酒の酒かすを3年以上熟成させたのち、さらに30石大木桶で百二十日以上も発酵・熟成させるという、手間も時間もかかる伝統製法を継承。一方で、原料の酒かすをもたらす日本酒や、そのもとになる米づくりから取り組むなど、品質向上のための進化をつづけています。
専門家の方いわく、「九重雜賀」の大木桶に棲んでいる酢酸菌は「九重雜賀の蔵オリジナルの酢酸菌になっている」とのこと。
「九重雜賀」ならではの奥深いコク、まろやかさは、お酢の概念を変える逸品。寿司店、料亭などの一流料理人からも厚く支持されています。
和歌山県、そして日本の食酢文化と共に歩んで百有余年。和歌山県が「おすしの発祥の地」といわれている地理的背景。
赤酢の原材料の“酒かす”の元となる日本酒ともに醸す、日本でも大変めずらしい歴史的背景。
この二つの背景から「おすし」に使用する赤酢。共に楽しむ日本酒。そして食前食後に楽しむリキュール・ノンアルコールリキュールを醸しております。
◎「九重雜賀」日本酒とのマリアージュ
- 雜賀孫市 純米大吟醸・大吟醸 / 雑賀 純米大吟醸 山田錦
- おすしの食前によく冷やしてワイングラスで。
- 雑賀 純米吟醸 雄町
- おすしの前菜、もしくはおすしの食べ始めに冷やして平杯で、もしくはぬる燗でお猪口で。
- 雑賀 純米吟醸 辛口
- おすしと共に冷やして平杯で、もしくは江戸切子のようなグラスで。
- 雑賀 純米 山廃仕込
- おすしと共に常温でもしくは、お燗してお猪口で。また同商品は国内外でワイン好きの方にご評価頂いております。
「コーシャ認証」取得
豚肉やイカ・エビといった甲殻類など。厳格な戒律で知られるユダヤ教には、口にできないものが多くあります。その一方で、和食には、たとえば「すし」のように、魚と酢飯だけでも極上の美味を生みだせる料理がたくさんあります。
ユダヤ教徒の方が安心して口にできる私たちの製品を通して、世界中のいろいろな方に、日本食の素晴らしさをもっとお伝えしていきたい。それが、「コーシャ認証」取得に込めた、私たちの願いです。
文:日本酒鑑定士協会 瀧村健治
編集:LIQLOG