「今できる最高のもの」を追い求めて…柔らかくふくらみがあり、あと切れのよい酒。-広島県 八幡川酒造-
酒造・メーカー紹介
八幡川酒造について
広島市佐伯区の住宅街を少し奥に入った旧街道沿い。八幡川沿いにレンガ造りの煙突がそびえ立つ。ここが「八幡川酒造」。
創業1824年、もうすぐ200年を迎えます。長い歴史を持つこの蔵元は、廃業の危機もありましたが、地域の有志の方々が資金を出し合って危機を免れたという記述があり、地域に根差した蔵元として親しまれています。
「今できる最高のもの」を追い求めて…
蔵の理念は「酒造りは、先人の叡智の結晶を受け継ぎ、今を生きる私達がよりよく昇華させ後世へ残していく道。常に『今できる最高のもの』を追い求めて…」
使用する米は、千本錦、八反錦、中生新千本などの広島県産にこだわり、酒造りに使う水は極楽寺山からの伏流水とされる敷地内にある井戸から湧き出る中軟水です。
この水を使うことにより、広島の酒らしいお酒になります。
柔らかくふくらみがあり、あと切れのよい酒
「八幡川酒造」の酒造りは、10年前より出稼ぎ制をやめ社員による酒造りを行っています。
杜氏「長谷川 勝久」氏は、前杜氏に付き24歳でこの世界に入りました。33歳で杜氏となり今期で10造り目になります。
酒造りのモットーは「柔らかくふくらみがあり、あと切れのよい酒」
所属する広島杜氏組合でも30代と若くして理事となり、昨年「令和二年自醸酒品評会」では名だたる広島の名杜氏を抑えて第1位という成績をおさめました。
その他にも、タイプの違うにごり酒や、アルコール度数が一桁台の純米原酒など常に新しい挑戦をしています。
文:日本酒鑑定士協会 瀧村健治
編集:LIQLOG