「真・地酒宣言」下野の国から、心をこめて…-栃木県 井上清吉商店-
酒造・メーカー紹介
井上清吉商店について
下野(しもつけ)地酒「澤姫」 醸造元:株式会社 井上清吉商店
創業は明治元年。蔵が位置するのは旧奥州街道を宇都宮宿から北上し、最初の宿場町である「白澤宿」。現在も水路が巡り水車が廻る水の街と呼ばれています。
銘柄の「澤姫」の由来は、地元「白澤宿」から一文字をとり、「澤」という字の持つ清冽なイメージと、「姫」という文字の持つ優しく華やかなイメージが共存するような美酒造りを目指しています。
ひとつの疑問から生まれたコンセプト
蔵の製造コンセプトは「真・地酒宣言」。五代目蔵元 井上裕史氏が平成16年に掲げたコンセプトです。「地酒って、いったい何だろう?」まさに地酒造りの原点回帰ともいえるこの疑問に対し、井上氏がひとつの結論に辿り着きます。
”たとえ田舎臭く垢抜けないと思われたっていいじゃないか!我々は自分達の地元が育んだ素材の潜在能力を信じ、引き出し、最大限に活かす。目先のトレンドに流されず、堂々と栃木の味を追及し続けよう!”
愛する地元・栃木県産の厳選素材をふんだんに用いて下野杜氏が醸す酒。それこそが我々の追求する製造コンセプト「真・地酒宣言」。ふるさと栃木の風を感じて欲しい。
そんな願いから「澤姫」は普通酒から鑑評会出品酒まで、全製品の原料米に地元・栃木県産米を100%で醸しています。それが澤姫不変のプライド、譲れない思いであり、地酒職人としての誇りなのです。
「信は力なり」地域に根差した挑戦
コンセプトを掲げた3シーズン目(平成18酒造年度・2006BY)の全国新酒鑑評会で金賞受賞を果たします。そして2010年、世界国際最高峰の国際酒類鑑評会・IWC2010 SAKE部門にて、「澤姫 大吟醸 真・地酒宣言」が、世界最高賞「チャンピオン・サケ」を受賞!栃木県産素材のポテンシャルの高さを世に示しました。
小さな蔵だからこそできる、真の地酒造りへの挑戦はまだまだ続く。
文:日本酒鑑定士協会 瀧村健治
編集:LIQLOG