「味わう」という一瞬に、知恵を絞る。高品質の酒造りに日々挑む「黒龍」の酒造り。-福井県 黒龍酒造-

酒造・メーカー紹介

「味わう」という一瞬に、知恵を絞る。高品質の酒造りに日々挑む「黒龍」の酒造り。-福井県 黒龍酒造-

黒龍酒造について

黒龍酒造 概要

  • 1804年(文化元年)創業
  • 石田村(現在の鯖江市石田)出身の石田屋本家が松岡藩(現永平寺町松岡)に移り住み、分家の石田屋二左衛門が本家より酒株を譲り受け、自蔵を開いたのが始まり。
  • 永平寺町松岡は、かつては17軒もの蔵元があった名醸地。日本酒には、軽く軟らかくしなやかな口当たりの九頭竜川の伏流水を使用。

黒龍酒造の理念

良い酒をつくる。

歴代の蔵元に受け継がれる理念を礎に、常に日本酒の新しい可能性を探求し、業界に先駆けた取り組みを続ける。また、ほどよい風味と繊細な旨味で料理を引き立て、素材そのものの味を生かす食中酒を目指している。(福井の食を引き立てる、上品な味わいの日本酒。)

「味わう」という一瞬に、知恵を絞る。

お客様のお酒を味わう一瞬を思い描き、醸造から瓶詰、商品ラベルやパッケージなどのデザイン、企画や営業において、様々な工夫を凝らし、知恵を絞る。

「黒龍」ブランド

ブランドコンセプト…「永遠へつながる一献。」

ハレの日(非日常)を演出するお酒として、精米歩合35~55%(吟醸酒以上)の高級酒をラインナップ。ロングセラーの定番商品に加え、贈答用商品や季節商品を揃える。

 

「黒龍」ブランド

「九頭龍」ブランド

ブランドコンセプト…「自由の扉をあける一杯。」

「黒龍」品質を身近に楽しむ、日々を彩るお酒として、精米歩合65%を中心にラインナップ。オンザロックや、燗酒など、季節ごとに飲み方を楽しめる商品を展開。

 

「九頭龍」ブランド

黒龍酒造の挑戦・取り組み

7代目蔵元水野正人は同じ醸造酒としてのワインに深い興味を抱き、フランスやドイツを歴訪。ワイン同様に日本酒を熟成できないかと試行錯誤を続ける一方で、少量で高品質な酒造りだけを追求。

そうして1975年(昭和50年)、全国に先駆けて「黒龍 大吟醸 龍」を発売。「日本一高価な日本酒」として全国の愛飲家の注目を集め、吟醸酒ブームを牽引する先駆者となった。全国に先駆けての大吟醸酒の商品化であった。

 

黒龍 大吟醸 龍

 

地域の文化も発信するため、ラベルには越前和紙や越前織、化粧箱には越前漆器を使用している。黒龍酒造のお酒が福井県を日本国内外に発信する「媒体」としての役割を果たせるよう、福井県の伝統産業を活かしたパッケージデザインにもこだわっている。

2005年「兼定島酒造りの里」を建設。広大な冷蔵庫、氷温庫、原酒貯蔵蔵、調合室、製品低温貯蔵庫、クリーンルームなどの設備により、徹底した温度管理や衛生管理が可能となった。

 

兼定島酒造りの里

 

8代目蔵元水野直人は、冷酒文化を普及させた7代目に代わり、日本酒特有の文化である「燗」に光を当てた。創業200年の2004年には燗専用酒「九頭龍 大吟醸」を発売。冷やして飲むのが一般的であった大吟醸酒を、燗にしても美味しい味わいを追求した。

2018年には、2012~2015年産に仕込んだ純米大吟醸を氷温熟成した熟成酒「無二」の販売をスタート。小売価格を設定せず、品質評価委員会によるテイスティングコメント、スペック、分析値などのデータを提供し、特約店自らが自分の舌で吟味し入札する、オークション形式の受注会で注目を集める。世間に日本酒の適正価格を改めて問う、新たな試みであった。

 

熟成酒「無二」

 

画像提供:黒龍酒造 株式会社
文:日本酒鑑定士協会 瀧村健治
編集:LIQLOG

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