小さい蔵だからこそ目指す、飲み手が喜んでおかわりする酒「越前・若狭の地酒」-福井県 毛利酒造-
酒造・メーカー紹介
毛利酒造について
1845年(嘉永4年)から創業していた「但馬屋」という酒蔵を先々代が昭和13年に買い受け「毛利酒造」をスタートしました。
原料である米・水・風土にこだわり、越前の食文化や魚介に合う究極の食中酒を目指した日本酒を製造しています。
「越前・若狭の地酒」にふさわしいお酒
福井県産米や福井県で開発された酵母にもこだわりを持ち「越前・若狭の地酒」にふさわしいお酒を目指しています。
10年前に立ち上げた「紗利」シリーズのお酒は日本食、特に鮨と合わせて楽しんでいただきたい逸品。食材の旨味・香りを引き立てられるよう華やかな香りは押さえ、酸味を生かしたお酒はまるでレモン水のごとく食中の口の中をリセットしてくれる…そんなお酒です。
国内は勿論、日本食が海外で受け入れられている昨今、今後益々日本食に合わせる日本酒として、海外への販路開拓にも力を注ぎたいと考えています。
製造責任者は、当蔵4代目の「毛利 圭佑氏」(30歳)が、先代杜氏「森山 茂夫氏」(南部杜氏)の元で受け継いだ製造法や心構えを守りつつ、日々新たなチャレンジを行っています。
小さい蔵だからこそ目指す酒
華やかで甘味のある酒が流行りの時代が続き、私どものような所謂穏やかで旨味のある酒はなかなか流行酒にはなりませんでしたが、最近では「呑み疲れしない」「身体になじんで呑みやすい」など食中酒としての役割ができて来たような気がしております。
先代社長の時代は、鑑評会金賞を目指して酒造りを行った時期もありましたが、先代杜氏の「先生方に選ばれる酒では売上に直結しない!金賞も素晴らしいことだが、ウチみたいな小さく手造りの蔵はもっと違った酒を造るべき。飲み手が喜んでおかわりする酒を目指そう!」の言葉で方向転換しました。
今となってはそれが良かったと思っています。
文:日本酒鑑定士協会 瀧村健治
編集:LIQLOG