「酒造りは人を育てる」様々な料理に寄り添うよう、普遍性に向き合いながら造る酒。-岡山県 十八盛酒造-
酒造・メーカー紹介
十八盛酒造の歴史
天明五年(1785年)創業、児島の地に蔵をかまえて二百余年が経ちました。
かつて、讃岐の金比羅さんと並び、同じ舟の守護神として崇敬され、両参りの参詣客で賑わいをみせた由加山蓮台寺の参道口にある蔵。
瀬戸内の文化とともに歩んできた蔵は、今でもその伝統と歴史を背負い、蔵人たちの酒造りに対する思いを抱いて静かに佇んでいます。
今も残る玄関口(事務所)は江戸時代のものがそのまま使われています。
酒米
岡山県は「晴れの国」と呼ばれるほど日照時間が長く、瀬戸内沿岸の温暖な気候や三大河川がもたらす肥沃な大地など、お米作りにはたいへん恵まれた土地です。
「十八盛酒造」ではすべて岡山県産のお米を使っており、仕入れた玄米を自社精米により磨いて白米にして仕込んでします。
「雄町」は岡山県で発見された日本古来の原生種で、大きな粒と球状になった心白が特徴で、やわらかな米質は醪の中で溶けやすく濃醇な味わいの酒ができます。
「十八盛酒造」では「雄町」を多く仕入れており、他にも「朝日」、「山田錦」、「吟のさと」などいろいろと使っております。
酒造り
「十八盛酒造」は、瀬戸大橋のかかる倉敷市児島にあります。日本で初めて国立公園として指定された瀬戸内海国立公園にある鷲羽山は多島美による風光明媚な眺めで有名です。
そんな海の近くにある蔵では瀬戸内の魚介類にも合う旨味のあるお酒を造っています。
近年では、食の多様化ということで和食・洋食を問わず様々な味わいの料理が作られています。
「十八盛酒造」では、それぞれの料理に寄り添うように、穏やかな香り・米の旨味を生かした豊かな味わい・呑み飽きしないキレの三つのバランスを大切にした食中酒を造るように心がけています。
特に近年では、自然の本質を理解し、もろみの声に耳を傾け、香りを嗅ぎ、味わい、表情を見るなどの五感を使うことが大事だと考えています。
わたしたちはこれからも日々を大切に、お酒の本質、普遍性に向き合いながら造っていくことを目指します。
十八盛酒造の商品
十八盛
十八盛の特定名称シリーズは、5種類のカラーに分かれています。
「十八盛」ブランドのリブランディングを行い、ラベルを一新しました。コンセプトは、児島という瀬戸内海など風景のイメージから「穏やかな自然」。デザインソースは、十八盛、瀬戸内海、18の波、ひろがり、繋がりです。
瀬戸内の穏やかな波のような落ち着いた味わいをお楽しみください。
多賀治
五代目当主「石合多賀治」の名を冠した酒。新しいことに常に挑戦した五代目の精神を受け継ぎ、地元の米と水にこだわり、真の通った誠実な酒を目指します。
直汲みという手法でしぼられたそのままを瓶詰しました。呑んだ瞬間にフレッシュさが弾けるような味わいです。
生まれたままのお酒の味わいをお楽しみください。
文:十八盛酒造 株式会社
協力:日本酒鑑定士協会 瀧村健治
編集:LIQLOG