「一粒の米にも無限の力あり」地域と一体化した酒造りを目指す。-兵庫県 田治米-
酒造・メーカー紹介
田治米について
古くからの遺跡も残る「但馬・朝来市」
「竹泉」田治米 (名)は創業元禄15年(1702年)で現蔵元で19代目になります。
「竹泉」の創業者は故郷の泉州・和泉国より酒造りに適した水を求めて、今の但馬・朝来市へやってきました。兵庫県の北部・但馬地方の京都寄りに位置する朝来市は、人口3万人ほどの山々の間に田畑の広がる地域です。
最近では、天空の城・竹田城跡で話題に上り、生野銀山・茶すり山古墳など、古くからの遺跡も残る地域でもあります。
コウノトリも住める田んぼづくり
お米は全量契約栽培米で、朝来市と豊岡市のお米で、平成17年より、コウノトリも住める無農薬の田んぼを少しづつ増やし、環境から未来に向けての地域との共存共栄を願った取り組みをしています。
夏場は暑く、冬場は雪深い自然の豊かなこの土地で育ったお米、山の大切に蓄えた水を用いる事で、「竹泉」全量地元米純米酒を醸しております。
食事と共に笑顔になる
ポリシーといたしましては、”食中・熟成・純米・燗酒”の4大コンセプトのもと、お酒単体ではなく、お食事をよりおいしくし、『1×1』が、5にも10にもなるお酒を目指しています。
生酒は新酒を出荷致しますが、そのほかのお酒は2年以上熟成してからの出荷になります。こちらもやはり「食事をおいしく笑顔になる。」というコンセプトです。
最終目標は「竹泉で世界平和を。」です。竹泉を飲んで家庭に笑顔を、地域に笑顔を、職場に笑顔を、日本を笑顔を、世界に笑顔を。というように、おいしい食事をして、心に安らぎを求めることを願っております。
「田治米 (名)」では、「一粒の米にも無限の力あり」の理念のもと、元禄時代より続く伝統を守りながら、地元地域のお米や水を使用し、地元・但馬との共存共栄を目指すと共に、体に優しく、旨いお酒を造る事により、人の笑顔と故郷の自然が末永く、共にあり続けられるように、地域と一体化した酒造りを目指しています。
文:日本酒鑑定士協会 瀧村健治
編集:LIQLOG