豊かで清らかな久住山からの伏流水で、精魂込めて酒造りの伝統と蔵人の心と技で醸す「久住千羽鶴」-大分県 佐藤酒造-
酒造・メーカー紹介
佐藤酒造について
久住と千羽鶴、そして川端康成
「佐藤酒造」は創業1917(大正6)年創業し、標高600mという県内でも冷涼な気候と非常に軟水な久住山からの伏流水に支えられながら日本酒の製造を行っております。
銘柄の「久住千羽鶴」の由来は、昭和27年に文豪の川端康成が、小説執筆の取材で地元の久住町に立ち寄った際にに、「佐藤酒造」2代目の「佐藤 俊明」氏が案内を申し出、その後も様々な交流を通じて小説の名前『千羽鶴』を銘柄に使用する許可をもらいました。
主要な商品は糖類添加の普通酒ですが、年々比率は変わってきております。
現在は年間製造130石のなか特定名称酒6割、普通酒4割を造っており、熊本酵母を使用した純米酒や、寒冷な気候を生かして生酛、山廃を製造しております。
また、2021年4月より代表取締役が「佐藤 克比古」氏に代わり、「佐藤酒造」は4代目となりました。
その際に既存商品とは別に「Kujusenbaduru Andante」というブランドを立ち上げました。Andante(アンダンテ)とは『歩くような速さで』というピアノ用語で、ゆっくりではあるけど一歩一歩確実に歩んでいきたいという思いを込めてこの名前にしました。
今後は既存商品の「久住千羽鶴」と「Kujusenbaduru Andante」の2つの銘柄にて「佐藤酒造」は進んでいきます。
文:日本酒鑑定士協会 瀧村健治
編集:LIQLOG