無冠の名酒としての自負を持ち「力のある純米酒造りを目指す」人や地域を元気にする酒。-鳥取県 梅津酒造-
酒造・メーカー紹介
梅津酒造の歴史
「梅津酒造」は、慶応元年 伯耆国大谷で酒造りを始めてから150年余り…。
秀峰大山の湧水の如く 清らかな心で地元の人に愛され親しまれるお酒を造り続けております。
鳥取県中西部(伯耆(ほうき)の国)には、中国地方最高峰の伯耆富士といわれる秀峰大山(だいせん)があります。その大山から湧き出る豊かな水と自然に恵まれ、人情味溢れる穏やかな暮らしの中に酒造りに適した気候風土があります。
慶応元年、初代・平蔵(へいぞう)が、この地で酒造りを始めて以来、代々地元に密着した酒づくりをしており、それぞれの時代の蔵元による個性あふれるお酒が生み出されてきました。
創業時から伝承されてきた酒造りの心技、手間を惜しまず全ての行程を手造りで行う、その一途な姿勢は小さな蔵ならではの頑固なこだわりです。
平成17年の仕込みから、すべての日本酒を米と米麹だけに変えました。 無冠の名酒としての自負を持ち、これからも地元の農業と関わりを持ちながら、「力のある純米酒造りを目指していきたい」という蔵の想いは深まるばかりです。
じげの酒「うまいがな」
五代目・雅典(まさすけ・現在)は、酒造りをしている者が地元の農業や米のことを知らずにいられないと、地元の人たちと一緒になり、米作りからお酒の仕込までをやる「ジゲ酒の会」を結成。
「健康と環境を考えた酒造りを」と無農薬を目指し、手作りの純米酒にこだわって、じげの酒「うまいがな」が誕生しました。
梅に惚れ込み梅酒「野花」を
また、新しいものに挑戦する探求心が旺盛な五代目は、湯梨浜町野花(のきょう)だけで生産される大きな果肉をつける梅「野花豊後」と出会い、日本酒で仕込む梅酒を考案。
梅酒といえば焼酎が普通でしたが、風味豊かで上品なお酒に仕上がり、梅酒のイメージをがらりと変える斬新な梅酒「野花」となりました。
強烈な「個性」と真っすぐな「芯」。それが”梅津の酒”です。
酒蔵にも生き方があり、梅津酒造は「純米酒こそ日本酒である」という道に立ち、代々酒造りをしております。
料理と共に、純米酒を燗にして飲む。そんな当たり前に込められた日本酒・純米燗酒の力は、人や地域を元気にします。
文:梅津酒造 有限会社
協力:日本酒鑑定士協会 瀧村健治
編集:LIQLOG