「会津のよさは、酒の良さ」良き伝統も守りながら、チャレンジし続ける蔵。女性杜氏が醸す創業300年以上の花春酒造。-福島県 花春酒造-
酒造・メーカー紹介
花春酒造の歴史
八代将軍吉宗公時代の享保3年1718年に鶴ヶ城外堀門天寧寺口の一角で、井筒屋久右衛門が酒造業を興し、酒銘を「天政宗」として、創業。
会津のみならず隣藩領地にも出荷しておりましたが、その後、白虎隊でも有名な戊辰の役(1869年)で蔵は焼失。
その後、再建する際「花の様に明るく春の様な和やかな気持ちを取り戻すべく」花春酒造と屋号を変更し、現在に至ります。
蔵見学も行っておりますので、会津の観光も含め、是非お越し下さい。
良質な水
会津は、盆地で、四方を山々に囲まれています。雪も多く降る土地で、水も豊富で、美味しい水があるところには、美味しい米があり、お酒造りには最適な地域でもあります。
冬の積雪は、雄大な山々と盆地に懐深く蓄えられ、磨かれて良質な地下水となります。
「花春酒造」も全て地下水を使用しています。酒造業は何をするにも水が必要で、酒の仕込みから割り水から洗びん、洗い物まで大量に使います。
「花春酒造」の井戸は、80m程の深井戸で、背あぶり山の伏流水を1日300㌧汲み上げています。「香りやさしく、口当たりやわらか、キレイな味わい、のどごしの良さ」が特徴で、飲めば身体のすみずみにまで心地よく響き、「飲むほどに」、「酔うほどに」のどかな気分に誘われる酒を生みます。
美味しいお米と自家精米
自然豊かな四季折々の表情を見せる会津は、水に恵まれ肥沃な土壌であることから米どころとして知られています。
そのお米を花春町にある自社精米工場で自家精米をおこない、じっくりと丁寧に磨き上げています。
自家精米の利点は、大量に短時間で精米する業者と違い、効率よりも品質を重視し米の品温を上げないようにできることです。
米の品温が上がると水分が蒸発し、粒が割れやすくなってしまうからです。精米にこだわる花春の酒には、米の旨みが生きています。
これからの花春として
創業300周年を機に、良き伝統も守りながら、お客様のご要望にフォーカスした初めての姉妹ブランド「結芽の奏」を立ち上げました。
「新しい芽となり花が咲き、たくさんの希望の芽が大きく育ち、実を結ぶようにとの想い」を込めて、リーズナブルな価格帯で誕生した新ブランドです。
今後もお米造りプロジェクトを始め、日々商品造りにもチャレンジしながら、社員一丸となり、新商品の開発に努めてまいります。
文:花巻酒造 株式会社
協力:日本酒鑑定士協会 瀧村健治
編集:LIQLOG