郷土を愛する心を原点に、研究を重ねた「香川県産米オオセト」と、綾川の伏流水で醸す日本酒。-香川県 綾菊酒造-
酒造・メーカー紹介
綾菊酒造の歴史
郷土を愛する心が「綾菊」の原点です。
「綾菊酒造」は、寛政2年(1790年)創業の香川県の地酒メーカーです。
綾川のほとりにあり、「汲めどもつきぬ清流綾川の伏流水」、「大正天皇ご即位献上の栄誉ある良質の讃岐山田米」、「阿讃山脈の北麓に位置し冬季寒冷な気候」と酒造りの条件に恵まれたこの地で古くより酒造りが行われていました。
「綾菊」の名は、綾郡(讃岐の国の中央部)、綾川、綾黒丸(日本武尊の孫)より綾を取り、菊の花を浸した酒を飲むと長寿を保つという中国の故事にならい、あわせて菊花のように香り良く上品で気品高い酒を願って命名されました。
「綾菊」は創業以来、郷土を愛する心を原点に、地元の米と水を天の恵みとして、地域の人達と喜びを分かち合いながら酒造りに励んでおります。
伝統と技術の継承
名誉杜氏・国重弘明
「綾菊」の名誉杜氏・国重弘明は、酒造り町・杜氏の里として知られる広島県東広島市安芸津町で生まれました。
地元の酒造りに興味を引かれ、高校卒業と同時に酒造会社に就職。杜氏となって酒造りの道で生きる事を決心し、「賀茂鶴酒造」で9年間修行を積みました。
酒蔵での修行を経て、昭和45年(1970年)に33歳で「綾菊酒造」の杜氏に就任。
地元酒米での酒造りを継承してきた「綾菊」。その思いを受けた国重は10年の歳月をかけて地元米オオセトでの「綾菊」の酒造りのを確立しました。
杜氏・宮家秀一
「綾菊」の杜氏・宮家秀一は地元香川県丸亀市飯山町で生まれました。酒造りに興味を持ち、国重杜氏の醸した酒に惚れ込み「綾菊酒造」に入社しました。
以後21年間に渡り、国重杜氏の愛弟子として修行を積み技術を受け継ぎ平成27年10月より「綾菊酒造」の杜氏としてデビューを致しました。
今後も国重弘明の伝統と技術をしっかり継承しながら、新しい事にもチャレンジし讃岐の豊かな風土と文化をしっかりと携えた伝統と技術を継承しております。
酒造りについて
「綾菊酒造」は創業当時から地元香川県産米での酒造りを基本としています。
特に「オオセト」での酒造りは国重名誉杜氏が長年の歳月をかけて、研究に研究を重ねて築き上げた思いのあるお米です。
オオセトの潜在能力は非常に高く、米の性質を熟知した上でつかいこなせば「山田錦」や「雄町」とは違った魅力を持つ日本酒を醸します。
是非、皆様に香川県産米オオセトで醸した日本酒を楽しんで頂ければと思います。
文:綾菊酒造 株式会社
協力:日本酒鑑定士協会 瀧村健治
編集:LIQLOG