今年も若さみなぎる酒フェスの夜が明けた!「若手の夜明け 2024 SAITAMA」

イベントレポート

今年も若さみなぎる酒フェスの夜が明けた!「若手の夜明け 2024 SAITAMA」

昨年秋に大手町で行われ、大盛況だった「若手の夜明け 2023」から季節は巡り、あっという間に春。正確には、春というより初夏を思わせる陽気の下、「若手の夜明け 2024 SAITAMA」が4月6日から7日まで、さいたまスーパーアリーナ けやきひろばで行われました。

若手の醸造家が一堂に集い、新しいお酒の飲み方などを提案するイベント。今回も気持ちの良い晴天の下で沢山のお酒ラバーズが集い、お猪口を片手に若手醸造家達との熱いトークが交わされていました。

 

若手の夜明け 2024 SAITAMA

 

若手が集うイベント

「若手の夜明け』は2007年から続く日本酒イベントで、“世界で唯一の若手蔵が集まる日本酒イベント”で、コンセプトは「自他共栄」。これからの時代を創っていく若手醸造家の祭典ということで、日本酒市場を活性化させ、海外を視野に入れた日本酒の新たな市場の展開と若手醸造家たちの活躍を支援するという趣旨のもと、毎回多くの醸造蔵が参加しています。

2024年春の開催では、“酒蔵の春一番のお酒”達が集いました(通常の人気商品も有り)。

 

 

今回は全国から40蔵が集いました。新進気鋭の若手醸造家をはじめ、家業を継いで間もない発展途上の蔵、若手人材の育成を担う業界大手のメーカー、更に”クラフトサケ”などの新しいカテゴリーを発信する酒蔵等々、“今後の日本酒業の未来を担う”若手たちが一堂に揃いました。

魅力的なお酒たちの一部をご紹介

吉田蔵u 百万石乃白|吉田酒造店(石川県)

吉田蔵u 百万石乃白

 

2020年にデビューした石川県の酒米「百万石乃白」を100%使用。特有のミネラル感とクリアな味わいが魅力です。微発砲感も感じられフレッシュ感あふれる一本。食前酒としても良いけれど、これからの時期、よく冷やしてBBQに持っていくのもありです。

 

玉川 純米吟醸 雄町 無ろ過生原酒|木下酒造(京都府)

玉川 純米吟醸 雄町 無ろ過生原酒

 

岡山の雄町を使った純米吟醸 無ろか生原酒。程よい甘みがありつつ、玉川らしい綺麗さと密度の濃さを感じさせる、正にトータルバランスが良いお酒。

飲んだ後の満足度が高い1本です。

 

奥播磨 純米吟醸 春待ちこがれて 生|下村酒造店(兵庫県)

奥播磨 純米吟醸 春待ちこがれて 生

 

個人的に今回飲んだ中で一番好きなお酒です 笑。兵庫県産夢錦を全量使用し、55%まで磨いた奥播磨随一の辛口のお酒。すっきりドライな飲み口でありながらも酸のとてもしっかりとした輪郭も感じられます。

もちろん後味のキレの良さは抜群。食中酒として重宝こと間違いなし。

 

奥鹿 山廃 山田錦六〇 生原酒|秋鹿酒造(大阪府)

奥鹿 山廃 山田錦六〇 生原酒

 

山田錦を60%まで磨いた山廃。色は綺麗な琥珀色で、カラメルやトーストのような、香ばしくて甘い香り。山廃仕込みならではの力強いボリューム感があるけれど、熟成によって角が取れていて、口当たりはとてもまろやかで、コクのあるのびやかな旨味が感じられます。

酸がしっかり後味を引き締めているので、心地よいほのかな余韻が残る、飲んでいてハッピーな気分になれちゃう、正に旨みが凝縮された1本です。

吾有事 特別純米(右)|奥羽自慢(山形県)

吾有事 特別純米

 

奥羽自慢の代表銘柄「吾有事」は、曹洞宗の開祖である道元禅師の言葉に由来していて、自身と時間が一体となる瞬間を表現しています。 酒造りにおいて、時間の経過や自己の存在を忘れて没頭する酒蔵の姿勢を象徴しているのだとか。味わいは米の旨味と濃厚さを持ちつつも、くどくなりすぎない軽やかさも兼ね備えているバランスの取れたお酒。

余韻も品があり、しっかりした旨味と品を兼ね備えたお酒という感じです。

 

奥羽自慢(山形県)|吾有事 特別純米 720ml

奥羽自慢(山形県)|吾有事 特別純米 720ml

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フードも充実!

場内には各蔵の日本酒を購入できる販売ブースも設置された他、日本酒に合うフードの販売も行われました。奥多摩の山葵を活用した(山葵入りや山葵添えの)ソーセージ、おでん、牛モツ煮込み、ホタルイカなど、おつまみに最適なフードが勢ぞろい。

 

フードも充実!

 

奥多摩の山葵

 

出展者の方々も休憩中に舌鼓を打つなど、ゲストのみならず、出典側にも大人気でした。

若手だからこその魅力?

若手の醸造家たちと話が出来るので、新しい視点での日本酒の楽しみ方なども聞けるのがこのイベントの醍醐味。若手の方々がメインなので、フランクで話しやすいせいか?話し込んでいる方も多数見受けられました。

各蔵のこだわりを知ることで、日本酒の世界が更に深まった方も多かったのではないでしょうか。

 

若手の夜明け 2024 SAITAMA

 

次回も楽しみですね!

参加酒蔵

上川大雪酒造(北海道『上川大雪』) / 大和蔵酒造(宮城県『雪の松島』)/ ぷくぷく醸造(福島県『ぷくぷく醸造』)/ 笹正宗酒造(福島県『ささまさむね』)/ 浦里酒造店(茨城県『浦里』)/ 権田酒造(埼玉県『直実』)/ 木花之醸造所(東京都『ハナグモリ』)/ 天領盃酒造(新潟県『雅楽代』)/ 杉の森酒造(長野県『narai』)/ 吉田酒造(福井県『白龍』)/ 元坂酒造(三重県『KINO、酒屋八兵衛』)/ 早川酒造(三重県『田光』)/ 倉本酒造(奈良県『KURAMOTO』)/ 三宅酒造(兵庫県『QA』)/ 太田酒造場(鳥取県『辨天娘』)/ 藤井酒造(広島県『龍勢』)/ 柄酒造(広島県『於多福』)/ 養老酒造(愛媛県『叶川』『風の里』)/ 森酒造場(長崎県『飛鸞』)/ 吉田屋(長崎県『BANG』)/ 飛良泉本舗(秋田県『飛良泉』)/ 奥羽自慢(山形県『吾有事』)/ haccoba(福島県『はなうたホップス』)/ 土田酒造(群馬県『ツチダ』)/ 相良酒造(栃木県『朝日栄』)/ 月の井酒造店(茨城県『月の井』)/ 佐藤酒造店(埼玉県『中田屋』)/ 松岡醸造(埼玉県『帝松』)/ 五十嵐酒造(埼玉県『五十嵐』)/ 阿部酒造(新潟県『あべ』)/ 萩錦酒造(静岡県『萩錦』)/ 伊東株式会社(愛知県『敷嶋』)/ 柴田酒造場(愛知県『孝の司』)/ 吉田酒造店(石川県『吉田蔵 u 』)/ 木下酒造(京都府『玉川』)/ 秋鹿酒造(大阪府『秋鹿』)/ 下村酒造店(兵庫県『奥播磨』)/ 旭鳳酒造(広島県『旭鳳』)/ 高木酒造(高知県『豊能梅』)/ 福田酒造(長崎県『福海』)

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