この夏も開催!旬のお酒を味わえるイベント「第22回 和酒フェス in 中目黒」 ~前編~
イベントレポート
2023年7月末、とある日本酒イベントが中目黒で開催されました。年に数回、旬のお酒を味わえるイベント「第22回 和酒フェス in 中目黒」です。
夏ならではの日本酒イベントとあって、筆者も勇んで参加。本記事では、前編にてイベントの概要や魅力、出店されている酒蔵についてご解説。また後編では、実際に試飲したお酒や会場の様子を紹介していきます。
コンテンツ
「和酒フェス in 中目黒」ってどんなイベント?
日比谷線・東横線「中目黒駅」に隣接されている、中目黒GTタワー広場にて開催されたイベント「和酒フェス」。シーズンごとに開催されており、今回で22回目となる人気イベントです。
本章ではイベントの概要にあたる部分を、解説していきます。
イベントの概要
「第22回 和酒フェスin中目黒」とは、季節ごと(春や夏、秋)に開催されている日本酒イベントです。今回のイベントテーマは「夏の暑さを吹き飛ばす!爽やかなお酒を探そう!夏酒、スパークリング、プレミアム酒を楽しもう!」。
2023年7月29日(土)と30日(日)の2日間で、2,000名以上が来場しました。イベントは両日とも、第1部と第2部に分かれています。筆者が参加したのは、初日の第1部。参加費は3,000円でした(※)。
※フードは別途料金が発生します
- イベントの公式HP:https://sakefes.com/tokyo22/
4つの魅力とは
本イベントの魅力は、大きく分けて以下の4つ。
- 気に入ったお酒はその場で購入可能
- 3,000円で試飲し放題
- お酒の魅力がよく分かり、選びやすい
- パンフレットが丁寧
同イベントは酒販をメインとしているため、気に入ったお酒があったら、その場で購入できます。同じ酒蔵から複数の銘柄が販売されているため、飲み比べて選ぶことも可能。
3,000円ポッキリで、試飲し放題なことも嬉しいところ。参加費を会場で使えるコインやチケットや券と交換し、よりたくさん飲むためには、追加料金を支払わなければならないイベントも多いでしょう。
しかし和酒フェスでは、食事やお土産の購入以外に、参加費しか発生しません。とは言いつつも、試飲すればついつい買ってしまうのが、日本酒ファンの性ですが…。
酒蔵さんと直接話せることもポイント。お酒の魅力が分かりやすく、初心者も安心でしょう。蔵元イチオシの1本を味わいたい方は「おすすめは?」と尋ねるだけでもOKです。
会場で提供されるパンフレットは、他に類を見ないほど丁寧。情報が多いことは、初心者〜上級者まで、誰にとっても嬉しいですよね。
写真のような「あじわいマップ」があるだけでなく、ブースマップや出品酒の銘柄リストも。出品酒の銘柄リストに書かれているのは、酒蔵名・都道府県・商品名・基本情報が記載されています。
基本情報においては他のイベントと比較しても、かなり詳細な情報が書かれています。価格や主原料、精米歩合、日本酒度、酸度などが一覧でチェックできるのです。
ブースを回りながら目についたお酒をランダムに試すもよし、詳細な情報を元に好みを狙い撃ちするのもよしです(筆者は前者を選びました)。
参加している酒蔵を一部紹介!
本イベントには、全国各地から43蔵243種類の和酒(焼酎も含む)が集まります。
第22回のイベントで初出店となるのは『開華』『天鷹』『琵琶のささ浪』『晴雲』『帝松』『北の庄』『無尽蔵』『竹の園』です。
本章では数々の酒蔵から、以下5蔵をピックアップして解説します。
- 五十嵐酒造(埼玉県)
- 第一酒造(栃木県)
- 千代の園酒造(熊本県)
- 江井ヶ嶋酒造(兵庫県)
- 國暉酒造(島根県)
五十嵐酒造|埼玉県
「五十嵐酒造」は、明治30年に創業された酒蔵です。酒蔵のある埼玉県飯能市は、澄み渡る空気と美しい伏流水が特長。恵まれた環境を活かし、酒造りをおこなっています。
五十嵐酒造の代表銘柄は「天覧山」。フレッシュな風味をそのまま届けられるよう、試行錯誤を繰り返して誕生したお酒です。
第一酒造|栃木県
関東平野の北端に位置する、栃木県佐野市にある酒蔵が「第一酒造」。350年の歴史をもち、県内最古の酒蔵として知られています(2023年時点)。
同酒蔵は、平成10年から製造する全銘柄を「特定名称酒」へ移行し、品質の高い酒造りをおこなっています。製造される日本酒のうち、約8割を地元にて販売。
都内にいながら、第一酒造のお酒が飲めるのなんてラッキーですよね。
同酒蔵の代表銘柄は「開華」です。
千代の園酒造|熊本県
明治29年創業の「千代の園酒造」。米問屋を営んでいた、本田喜久八によって造られた、熊本県の酒蔵です。全国新酒鑑評会で幾度も金賞を獲得しているだけでなく、地元の品評会でも輝かしい功績を残しています。
実績だけでも技術力の高さは伝わるかもしれませんが、飲めばもっと実感できることは言うまでもありません。
代表銘柄は「千代の園」や「泰斗」です。
江井ヶ嶋酒造|兵庫県
明治21年に創業した「江井ヶ嶋酒造」は、兵庫県明石市にある酒蔵です。同酒蔵における酒造りのモットーは、古き良きものを守りつつも、伝統に固執しないこと。
日々研究と開発を重ねており、最新の設備を積極的に取り入れつつも、伝統の技を活かした酒造りをおこなっています。
代表銘柄は「神鷹」。日本酒だけでなく「あかし」「江井ヶ嶋」といった地ウイスキーも製造しています。
國暉酒造|島根県
明治7年、島根県松江市に誕生したのが「國暉酒造」。江戸末期の趣も残している外観が特徴的な酒蔵です。
ここでは島根県産の「酒造好適米」を、ふんだんに使った酒造りをおこなっています。また酒は生き物をモットーとしており、手作りにこだわっているそうです。全国新酒鑑評会においても過去12回、金賞を獲得している確かな技術を誇ります。
代表銘柄は、自然の恵みを活かして造られた「國暉」です。
いよいよ後編では、当日の銘柄を紹介
前編では「和酒フェス in中目黒」の概要や、出店した酒蔵からピックアップした5蔵について解説しました。後編では、当日に出会った銘柄を詳しくご紹介。なお前編にて解説した、5蔵から誕生した銘柄を後編で解説していきます。
イベントにおける試飲以外の楽しみ方も紹介するので、後編も引き続きお楽しみください。