本物を追求する変わらぬ一途さ「地の米、地の水、地の技術」で醸す『郷酒』という概念での酒造り。-福島県 大和川酒造店-
酒造・メーカー紹介
大和川酒造店について
「大和川酒造店」は福島県喜多方市にて清酒製造を行う創業1790年の酒蔵です(現在九代目)。古くから喜多方市内の酒蔵として市民に愛され、御神酒製造の蔵として風土に根付いた商いを行っています。
地の米、地の水、地の技術
近年では農業別法人を立ち上げ、原料米からこだわり抜いて蔵人が栽培し、原料用水には地下を流れる飯豊山の伏流水を使用、地元雇用の蔵人が製造し、「地の米、地の水、地の技術」をモットーにし、今までに使用されていたような「地酒」という概念から一歩先へ進んだ「郷酒」という概念で酒造りを行っています。
100%喜多方産の原料での製造を目指す
将来的には「地のエネルギー」を用いた100%喜多方産の原料での製造を目指しています。
メインで使用する原料米の酒造好適米「夢の香」や「山田錦」などを、栽培から収穫、乾燥、精米にいたるまでの工程を、自社設備によって一貫して行える利点を生かし、緻密な水分の調整など、原料である米の処理には細心の注意を払っています。
『調和』のとれたお酒
創業から続く伝統的な技術を重んじ、近代的な設備を用いた技術革新も積極的に行い、蔵の周りの豊かな喜多方の風土と米の本来の旨みと甘み、その米を育んだ水を酒の仕込水とし、なめらかでやさしくやわらかな『調和』のとれた味わいが一体となって表現されたものこそが「大和川酒造店」のお酒なのです。
代表銘柄は「弥右衛門」、その技術性の高さは酒類総合研究所主催の全国新酒鑑評会において8年連続の金賞を受賞するに至っております。
「大和川酒造店」では、背景の見える酒を作ることを目標にしています。
文:日本酒鑑定士協会 瀧村健治
編集:LIQLOG