原料から熟成まで一切の妥協をせず、「旨い日本酒造り」にこだわり、日本酒文化を守り続ける。-石川県 菊姫-
酒造・メーカー紹介
菊姫の歴史
菊姫は、安土桃山時代天正年間(1573~1600)に、「小柳屋(おやなぎや)」として創業。その後、昭和3年(1928)に「菊姫合資会社」へ改組。
「菊姫」の由来は、白山信仰の総本山である白山比咩(ひめ)神社の御祭神、「菊理媛(くくりひめ)」からであると伝えられています。
※霊峰白山「山頂」
菊姫の特長
杜氏が培ってきた優れた技術や勘を分析・データ化し、企業ノウハウとして蓄積できるように、業界に先駆けて「酒マイスター制度」を昭和63年(1988)に導入しました。
新たな時代の酒造りを担うスペシャリストを自前で育成し、現在、杜氏の伝承技術を受け継ぐ「酒マイスター」、「杜氏」、「蔵人」が三位一体となって酒造りを行っています。
菊姫のこだわり
菊姫が特にこだわっているのは原料米の「山田錦」です。「酒米の王」と呼ばれ、主要産地である兵庫県三木市吉川町は、「山田錦」発祥の地であり、昔から良質の酒米を生産する地域として知られています。
菊姫は、ここに「村米」と呼ばれる契約田を持っています。また年に数回、産地を訪れ圃場の調査を行い生産者さん毎に原料米の把握を行い、酒造りに生かしています。
精米も全て自社精米を行っています。菊姫には、「精米を他所に頼むくらいなら、酒造りをやめろ」という家訓があるくらいです。
菊姫の味わい
菊姫は、濃醇・旨口タイプの酒です。雑味がなく、飲み応えもありながら上品さもすっきり感も感じられる酒になります。
これは辛口淡麗が流行した時代から変わらず現在まで続く菊姫のコンセプトになります。この味わいを実現するために、原料米はほぼ100%が兵庫県三木市吉川町の「山田錦」を使用しています。
また商品のほとんどが、1年以上の熟成をさせたものになっています。これらは全て、濃醇・旨口のために大切なことなのです。
文:菊姫 合資会社
協力:日本酒鑑定士協会 瀧村健治
編集:LIQLOG