「紫尾山の四季の恵み」自然の滋味と杜氏の巧みな技よって造られる酒。-鹿児島県 軸屋酒造-
酒造・メーカー紹介
軸屋酒造の歴史
明治43年創業、今年で112年目の蔵元です。
東は霧島連山、西は東シナ海、北東には天草を遙かに望む北薩摩の霊峰紫尾山(標高1066m)。古くは秦の始皇帝の命により、徐福が不老不死の薬を求めて訪れたといわれる神秘の山。春は桜、夏は青葉、秋の紅葉、冬の樹氷と四季折々のうつくしい姿を広げています。
この山に降る大量の雨は、自然の大地をうるおし、年月をかけて地下深く滲みわたり、脈々と豊かに流れる伏流水を形成しています。この紫尾山の四季の恵みを存分に蓄えた、清く澄んだ水。これこそ「軸屋酒造」の生命の水です。
柔らかな水は、ふくよかで味深い、香り高い焼酎を生みます。
こだわりと製法
紫尾山のふところに抱かれた山裾にある小さな蔵、「軸屋酒造」。
地底146mから汲み上げられ清水は、この蔵で旬の薩摩芋と米麹(白麹)を原料に杜氏の巧みな技よって大切にはぐくまれ、滋味あふれる焼酎に生まれ変わるのです。
麹はやわらかさと繊細さを合わせもつ白麹のみを用い、薩摩芋は太陽の日差しをたっぷり吸い込んだ旬の薩摩芋のみを用います。
この地で創業以来、旬のみが持ち合わせている自然の滋味を焼酎に生かすことを信条とするため量産を避け、「軸屋酒造」独特の風味を維持する姿勢を誠実に守り、貫き通しています。
4年前までは、「軸屋 麻衣子」氏が4代目として杜氏をしておりましたが代表になってからは「鍋田杜氏」のもと、原材料のよさを引きだす作りで、色々な銘柄を作っております。
この銘柄からたくさんの銘柄が生まれてきました。
今、焼酎は庶民的な酒として、たくさんの方々から支持を頂く時代になりました。
北薩摩紫尾山の山麓からみなさまに喜んでいただける焼酎を、これからも個性ある風味と適正な価格でお手元にお届けして参ります。
文:日本酒鑑定士協会 瀧村健治
編集:LIQLOG