有望蔵元&勝負酒との出会いがここに★「2024 日本の酒メッセ」
イベントレポート
日本酒はあまたあるけれど、ユニークなものや新商品などをいち早くチェックしているのが飲食や流通関係者。いわゆる“B to Bの試飲会”は、あまり広く知られていないものも含め、面白いお酒との出会いの宝庫なのです。
4月11日にTKP市ヶ谷カンファレンスセンターで行われた「2024 日本の酒メッセ」【主催:(株) 流通情報企画(代表:小島稔)】は、酒販、飲食、流通業関係者を対象とした大規模な試飲会。
今回は、飲食ビジネスにも携わる筆者がこのイベントで出会ったユニークなお酒をご紹介します★もちろん一般の愛好家の方々も購入できる商品なので、お酒選びの参考にしてみて下さいね。
コンテンツ
魅力的なお酒たちの一部をご紹介
日本酒を中心とした全国の蔵元やメーカー39社が参加し、試飲提供を行ったこのイベント。沢山ある中から、一部抜粋してお届けしましょう★
峰乃白梅 純米 うすにごり 本生酒|峰乃白梅酒造(新潟県)
おりがらみならではの飲みごたえと微発泡のフレッシュ感が楽しいうすにごり純米生酒。おりがらみならではの舌触りや飲みごたえが癖になる美味しさ。微発泡のフレッシュ感も爽やかで、これからの時期に飲みたくなる1本。
越乃雪椿 越淡麗 純米吟醸|雪椿酒造(新潟県)
新潟が誇る「越淡麗」を使用。香りは上品でさわやか。味わいはふくらみのある旨味が口中に広がり、キレの良い喉ごし。やわらかく濃厚な米の旨みとすっきりとした淡麗さを楽しめます。
ゴールド人気 純米大吟醸|人気酒造(福島県)
香り高く、味わいがしっかりしたお酒。ドライでありながら、きれいな甘みもあり、後味は軽快。 正に、“お手頃価格で旨い酒”を実現した純米大吟醸です。 フレッシュな風味を大切にするため、低温殺菌は一回のみ。よく冷やしてワイングラスで頂くのがお勧め
世界酒蔵ランキングも受賞している人気酒造で造られたこのお酒は最も生産量が多く、蔵元を代表する商品です。
李白 純米吟醸 WANDERING POET|李白酒造(島根県)
この「李白パウチ」は今年の3月からスタートした新しい取り組み。その名の通り、お酒をパウチ容器に入れたものです。旅行やアウトドア、お土産、行楽など屋外シーンで楽しんでいただければという思いから企画されました。従来のガラス瓶ではなく、パウチを容器とした小容量のお酒なので、保存性に優れ、軽量でかさばらないため、持ち運ぶシーンで活躍しそうです。もちろんご家庭でもお楽しみいただけます。
定番人気酒の一つ、「李白純米吟醸」は、程よいコクとまろやかさが魅力。爽やかでキレの良い酒質なので食中酒として最適。
千歳鶴 純米吟醸 きたしず|日本清酒(北海道)
今や全国の蔵元から熱い視線を集める北海道の酒米。こちらは、北海道の酒造好適米「きたしずく」と、自然の恵み豊かな水で醸した純米吟醸です。みずみずしい林檎や花の蜜を思わせる繊細でフルーティな香り、口に含むと、心地良い甘みと酸味の絶妙なバランスが楽しめます。
涼やかさと優しい口当たりの風味を楽しめるので、よく冷やしてワイングラスで飲むのもお勧め。
MANDOBA 芽出(めだし)|竹田酒造店(新潟県)
沢山のお酒が並ぶ中で、一際参加者の目をひいていたのが「MANDOBA」シリーズ。「MANDOBA」は、土づくりから米づくりを経て、酒づくりに至るまで、自然や生態系によって醸された「自然のめぐりが醸す酒」なのです。
新潟県上越市安塚の山奥にある小さな天水田「万燈場(マンドバ)」で栽培する酒米・五百万石で醸された日本酒。
農薬・化学肥料を使わない米づくりと、生酛造りで酵母無添加の酒造り。米づくりから酒造りまで自然のめぐりによって生みだされています。
里山の季節ごとの営みを表現した5種類を、季節に合わせてリリースしています。「芽出」は、春の里山の生命力を表現。さわやかな微発泡感が魅力の生酒で、フレッシュで柔らかく優しいお酒です。
沢山製造している蔵ではないので、このお酒に出会えたら即試してみる価値あり!
超久 純米吟醸 |中野BC(和歌山県)
食に合う日本酒を目指して、武田杜氏が造るお酒。麹米には山田錦、掛米に雄町を使用し、米の旨味を最大限に活かしています。ジューシーなお米の旨味とスッキリしたキレの良さが魅力。
プリンセスタイム ブル-ボトル 純米吟醸|舞姫(長野県)
女性醸造家が「女性に喜んでいただける日本酒を造りたい」 という思いを込め、約2年の試行錯誤の末、醸しました。 白ワインのような風味で 白桃、洋ナシのような優しく華やかな香りと、丸みのある酸が骨格、 お米の優しい甘みとのバランスも取れていて、フレッシュ感のある1本。
料理と合わせるなら、 カニクリームパスタやチーズオムレツなどのクリーム系。乳製品のまろやかさで双方の良さを引き立てます。
試飲会と併せて講演も実施
酒サムライで和酒コーディネーターの あおい有紀さんによる講演も行われました。「日本酒トレンド最前線」をテーマに、現在の日本酒のトレンドについて飲食店や流通業それぞれの目線で分析し、最新の日本酒業界の取り組みなどについても語りました。
参加蔵
日本清酒(北海道) / 八戸酒類(青森) / 斎藤酒造店(秋田) / 上関伊酒造(岩手) / 小峰総本店(山形) / 月山酒造(山形) / 奥の松酒造(福島) / 人気酒造(福島) / 天鷹酒造(栃木) / 吉久保酒造(茨城) / 明利酒造(茨城) / 岩瀬酒造(千葉) / 青木酒造(新潟) / 雪椿酒造(新潟) / 君の井酒造(新潟) / 峰乃白梅(新潟) / 舞姫(長野) / 萬屋醸造店(山梨) / 笹一酒造(山梨) / 竹内酒造(滋賀) / 福光屋(石川) / 渡辺酒造店(岐阜) / 北川本家(京都) / 久保本家酒造(奈良) / 中野BC(和歌山) / 本田商店(兵庫) / 丸本酒造(岡山) / 喜美心酒造(岡山) / 千代むすび酒造(鳥取) / 李白酒造(鳥取) / 若林酒造(島根) / 川鶴酒造(香川) / 亀泉(高知) / コエドブルワリー(埼玉) / 網走ビール(北海道) / 京屋酒造(宮崎) / 北信五岳シードルリー(長野) / SBS(東京)