米の旨みを引き出した幅のある味わいを重視した酒質が特長で、親しみの持てる銘酒を目指している酒蔵です。特に原料米の自家精米と酒米の契約栽培にこだわり、出荷量の95%以上が純米醸造になっています。社員杜氏ですが、能登杜氏組合に所属しており、若手中心のチームワークを大切にした酒づくりに努めています。約千五百石を出荷していますが、平均精米歩合約56%まで磨き込み手造りの良さを重視し、伝統の技を受け継いでいます。水は紀州名水50選「万葉黒牛の水」の水系の蔵内井戸水を精密濾過して使用しています。兵庫、岡山、滋賀、富山などで酒米の契約栽培に積極的に取り組んでいる他、酒づくり資料館「温故伝承館」を開設し、酒文化の啓蒙にも努めています。