吉岡酒造場
(よしおかしゅぞうじょう)
〒627-0111 京都府京丹後市弥栄町溝谷1139
日本海に面し、国の特別名勝・天橋立を有する丹後半島には三つの山系があります。その一つ、熊野山系の主峰である金剛童子山(613.4m)は役行者が修行したと伝えられ、細川ガラシャが隠棲した旧竹野郡一の高山で、丹後半島のほぼ中央に位置しています。この金剛童子山を臨む弥栄町で、寛政元年(1789)に初代・吉岡直七が酒造りの免許を取得。熊野山系の南東にかつてあった吉野山の名を銘柄にいただき、金剛童子山の伏見水を用いて酒を造り続けています。昔は水車で精米していたなごりか敷地には清らかな小川が流れ込み、夏は河鹿が鳴き秋は柿が実る酒蔵。風土と季節を感じながら、丹後の米と丹後の人が美酒を育みます。