南酒造は明治元年(1868)現在の地、大分県国東郡の安岐町に創業し、清酒「有明」を発売。第二次大戦中、国の企業整 備政策によって一時休業を余儀なくされ、戦後は蔵を芝居小屋に利用するなどやりくりした後、4代目当主が米焼酎の蔵として再出発。
戦後の苦難が続く時代、手頃な値段のおいしい酒が多くの人の手に届くよう、焼酎の蔵としての道を選んだのです。
そうして発売された本格米焼酎「躍進」は、国東の味として長く地元の人々に愛されました。
30年ほど前、5代目当主、勝之を中心に、当時人気が上昇していた麦焼酎にいち早く参入。本格麦焼酎として「とっぱい」を発売します。
蔵ひとすじに愚直に造り続けた焼酎は、まろやかですっきりとした味わいで、一度味わえばほかの焼酎には戻れない、と言わしめるほどの評価を得ています。