猿川伊豆酒造

猿川伊豆酒造

(さるこういずしゅぞう)

〒811-5326 長崎県壱岐市芦辺町深江本村触1402-1

0920-45-0200

0920-45-1725

http://www.saruko.com

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壱岐は、博多から海上70余キロの玄海灘に位置し、その昔、大陸から日本への古代文化を中継する重要な島でした。麦焼酎と言えば壱岐焼酎の代名詞となっています。いつ頃からつくられたかは定かではありませんが、壱岐焼酎はこの豊富な麦を原料として、約四百年前頃からつくられたと伝えられています。(室町時代からという説もある)壱岐の麦焼酎は藩政時代から農民の自家用焼酎に発していると考えられています。壱岐では大麦や裸麦が生産され、殊に大麦は年貢から除外されていたので主食としても余剰を生じていました。この余剰の大麦によって自家用の麦焼酎が伝統的に製造されました。また玄武岩層で長い年月をかけて磨かれた清洌な地下自然水が豊富なことも見逃せません。焼酎は清酒に比して、晴れの場における飲み物ではありませんでしたが、日常の飲み物としては焼酎がもっとも愛用されています。肴には生豆腐、刺身、目刺し等が喜ばれます。季節的に需要のあるのは盂蘭盆の頃で、この頃飲まれる焼酎を盆焼酎と呼びます。農家では不時の来客があれば「ウスモノ」を一杯といって焼酎をすすめるのがひとつの儀礼のようになっています。壱岐の場合、昭和50年以降生産量の拡大が計られ、長崎県内生産量のほぼ全量に近い生産量となっています。つまり、壱岐での生産量が同時に長崎県の本格焼酎の動向という状況になっています。

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