江戸時代、唐津は譜代大名の藩領であり、大名が変わるたびに新しいものを取り入れてきました。そんな開放的な土地柄のためか、酒も地酒より灘の酒が多く飲まれて います。その唐津で地酒を飲んでもらおうと頑張っている蔵元が鳴滝酒造です。鳴滝酒造は宝永2年(1705年)には酒造りをしていたという資料が残る太閤酒造と、鹿島市と東松浦郡浜玉町の造り酒屋の3社が企業合同で昭和49年に設立したもの。 そんな鳴滝酒造の「太閤」には、灘の酒には見向きもしないという熱烈な地元ファンも多く、結成されて30年近くになる「太閤会」という愛飲者の会は、現在約160人の会員を抱え、 蔵元の大きな支えとなっています。