希少な京ゆずと神蔵が織り成す爽快な口当たり
京都市・右京区の山奥に佇む水尾は、国内のゆず栽培発祥の地とされている集落です。かつては「日本のゆずといえば水尾」と称され、今もなお日本料理や和菓子などで珍重されています。
ゆずの味わいの違いは、育った歳月が生むもの。水尾のゆずは遡ること鎌倉時代、花園天皇が種を植えられた記録が残ります。樹齢を重ねたゆずの木から栽培された実は、爽やかなゆずの味わいの中にもコクがあるのです。
そんな京ゆずと、こちらも希少な、復活酒造好適米「祝」50%精米を使用した米の旨みと吟醸香が溢れる「神蔵」が出会いました。
神蔵の発酵期間は約40日、それは日本酒製造の平均値と比べると約1.5倍から2倍の醗酵期間です。搾ったあと、ろ過を一切行わず、氷点下に保たれたタンクでゆず果汁と一緒にゆっくりじっくりと寝かせます。全量瓶詰め後、即座に密栓瓶火入れ、急速冷却を行うことで香りの揮発を防ぎ、繊細な味わいを守りました。開栓と共に溢れ出るゆずの濃い香り、フレッシュな酸味と微かな苦み、そして日本酒仕込みだから出来た柔らかな味わいをまるごと味わってください。