ビールってどんな酒? vol.3 「ビアスタイルって何?」

お酒の基礎知識

vol.3 「ビアスタイルって何?」

前回の予告通り、第三回目からはいよいよ「ビアスタイル」に入っていきます!

ビアスタイルとは、ひと口に言うと「ビールの種類(分類)」のこと。どこかで聞いたことあるなー、ぐらいの人も多いのではないでしょうか。

いきなりその分類をずらーっと並べたてても、カタログのようにただ眺めて終わり・・・という感じになりかねないので、今回はまず、「ビアスタイルとはそもそもどういったものなのか?」を解説したいと思います。

「ビアスタイル」とはずばり・・・

特定の基準に則って、ビールを分類したもの。その基準とは、麦芽やその他穀物、ホップ、酵母の種類をはじめ、アルコール度数、製造方法など、さまざまな要因によって分けられているんですよ。

色だけでなく香りや苦み、甘味などが異なる、本当に多種多様なビールが世界中にあるんです。

その数なんと100種類以上!

その数なんと100種類以上!

 

全世界には、100種類をゆうに超えるビールが存在します。巷でよく言われる「アサヒかキリンかサッポロか」という話は、実は「ピルスナー」という同じビアスタイルの、別会社の商品を比べているだけ。ビールの世界は、それよりもはるかに奥が深いんです。

どうやって決めてるの?

これ、実は作り手(ブルワー)の自己申告によるところが大きいんです。ビールには、ワインなどのように分類についての明確な規定・審査がありません。

「どういった酒をビールと呼ぶのか」という定義は国ごとに法律で定められていますが、その種類分けにかんしてははっきり言って曖昧。

「なんでもあり」だから無限に拡がる

でもだからこそ、作り手が個性を存分に発揮することができるんです。たとえば「IPA(インディア・ペールエール)」という苦みが印象的なビールをあえて苦みを抑えて製造したり、ベーコンの風味が付いたフレーバー・ビールがあったりと、ジャンルを掛け合わせたハイブリッドなビールもたくさん存在するんですよ。

「エール」「ラガー」をまずは覚えて

「エール」「ラガー」をまずは覚えて

 

とはいえ、主な分類方法は意外と簡単。第二回目の製造工程で取り上げた「発酵」の方式によって、大きく二種類に分けることができます。

発酵の際に、麦汁の上部に浮き上がってくる酵母を用いるのが、「上面発酵式」。逆に、タンクの底に沈殿していく酵母を用いるのが「下面発酵式」。で、上面発酵ビールのことを「エール」、下面発酵ビールを総称して「ラガー」と呼んでいます

もちろん例外もあって、管理して培養されたビール酵母ではなく、野生の酵母や微生物を利用して「自然発酵」させたビールなんかもあるんですよ。

「好きなビアスタイル」を見つけて

「好きなビアスタイル」を見つける

 

スーパーやコンビニに置いてある缶ビールの中から好きな商品を見つけて、そればっかり飲むよりも、まずは好きなビアスタイルを見つけること。これが、ビールをより奥深く楽しむ第一歩だと思います。

店で吞むときにも、一杯目にとりあえず適当な生ビールを飲んであとは別種の酒に移行するのではなく、ビアスタイルの違いが堪能できれば、もう立派なビール通。

次回からは、「ラガー」「エール」「その他」と三回に分けて、それぞれの主なビアスタイルをまとめていきます。

まずは、日本人にとって最もなじみが深い「ラガー」をご紹介。今回ちらっと出てきた「ピルスナー」は、ラガーのもっともポピュラーなスタイルなんですよ。

今回はこれまで。次回もぜひお楽しみ!

ビールってどんな酒? vol.3 「ビアスタイルって何?」

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