おしゃれなラベルの日本酒5選!デザインから伝わる蔵元の“思い”とは?

日本酒の知識

おしゃれなラベルの日本酒5選!デザインから伝わる蔵元の“思い”とは?

日本酒はその美味しさだけでなく、ラベルのデザインも魅力のひとつです。

そもそも日本酒のラベルとは、銘柄や酒造りの情報を記載したもの。ラベルの歴史は古く、ジャケ買いと呼ばれる現象もあります。

さらに日本酒ラベルのデザイン大賞も開催。毎年、多くの注目を集めています。

 

人によってはおしゃれな日本酒ラベルをコレクションとして集めたり、インテリアとして飾ったりする方もいらっしゃいます。またプレゼント用に日本酒を選ぶ際は、ラベルデザインに注目するのもおすすめ。

日本酒の魅力をラベル・ボトルデザインからも感じてみましょう。

 

そもそも日本酒のラベルとは?

そもそも日本酒のラベルとは?

 

日本酒の魅力は、風味だけではありません。ラベルやボトルデザインの美しさにもあります。ではそもそも、日本酒のラベルとは何なのでしょうか?

日本酒ラベルには、一般的に銘柄や酒造りに関する情報が記載されています。また酒造りの伝統や美意識が表現されていることもあります。銘柄によってはラベルを見るだけで、日本酒の味や香りを想像することもできるでしょう。

さらに日本酒のラベルには「ジャケ買い」と呼ばれる現象があります。美しいデザインのラベルに惹かれて、実際に味わってみる前に購入することが多いのです。

ラベルに記されている情報

日本酒のラベルには、法律・規制によって記載すべき項目が決められています。ラベルには酒造りのプロセスや銘柄名などが表示されますが、他にも作り手の思いが込められたメッセージなども記載されています。

またラベルの裏面には、たくさんの情報が記載されているので、ぜひチェックしてください。

ラベルの歴史

日本酒のラベルは、明治初期に酒樽に貼られたことに始まります。当時は浮世絵のような桜や牡丹、鶴亀といった美しいデザインが特徴でした。昭和に入ると、お多福や打ち出の小槌、鈴といった絵柄で銘柄の文字を囲むデザインが流行。

このように日本酒のラベルは、時代とともに変化していきました。現在は、和紙のような白無地をベースとし、銘柄名や「吟醸」「大吟醸」といった特定名称酒の文字をインパクトのあるデザインで配置するものが主流です。

 

ラベルの歴史

ジャケ買いとは?

近年では、ワインのような英語表記や、カラフルで可愛らしいデザインのラベルが増えています。そのため見た目で日本酒を選ぶ「ジャケ買い」もおすすめです。見た目に魅力を感じる、つまり直感で日本酒を選ぶと、新しい発見があるかもしれません。

日本酒ラベルデザイン大賞とは?

「日本酒ラベルデザイン大賞」をご存知でしょうか。このコンペは、昨年開催された日本酒のラベルデザインを募集するものであり、毎年参加者から多数の応募があります。

応募作品は厳正な審査を経て、大賞が決められます。過去の大賞を受賞したデザインは、どのようなものなのでしょうか。気になる方は、ぜひ調べてみてください。

おしゃれなラベルの日本酒5選!

ではいよいよ、おしゃれなラベルの日本酒から、5つを紹介します。それぞれの銘柄の特徴や、ラベルデザインについて詳しく解説。ぜひおしゃれなラベルの日本酒を楽しんでみてください。

英君(コハク)|英君酒造/静岡県

英君酒造の英君(コハク)

 

『英君 コハク』1969年に醸造された、超長期熟成酒が登場しました。

ウイスキーボトルのようなラベルとボトルデザインが特徴のお酒は、アルコール度数も25度と高めです。

色合いは紹興酒のようなカラメル色で、ロックで飲むもよし、ぬる燗で飲むのもよし。さらにお酒としてではなく、アイスクリームのトッピングや、プリンのカラメル代わりに使うなど、多彩な楽しみ方ができます。

 

英君酒造(静岡県)|英君 45年熟成酒 「こはく」

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無風|玉泉堂酒造/岐阜県

玉泉堂酒造の無風(ムカデ)

 

『無風(ムカデ)』は、1806年(文化3年)に創業した玉泉堂酒造から誕生。名前のとおりムカデが描かれたラベルデザインが目を惹きます。

このムカデは、絶対に後ろに下がらない(後退しない)という、蔵元の思いから命名されました。

喉ごしは非常にスムーズであり、柔らかな味わいが特徴的です。

 

玉泉堂酒造(岐阜県)|無風 純米酒 別拵

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富久長|今田酒造/広島県

今田酒造の富久長

 

広島県の安芸津町にある今田酒造本店から誕生した『福久長』。

ハートマークが可愛らしいこちらのお酒は、100年の時を経て復活したお米「八反草」を使用。このお米は、富久長でのみ使用されている希少な品種です。

レモンのような爽やかな酸味と爽快な飲み心地が楽しめます。

 

今田酒造(広島県)|富久長 純米吟醸 八反草

今田酒造(広島県)|富久長 純米吟醸 八反草

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別嬪|鯉川酒造/山形県

鯉川酒造の別嬪(べっぴん)

 

次に紹介するのは、鯉川酒造から誕生した『別嬪(べっぴん)』。凛とした女性の顔が描かれたラベルが特徴です。

ラベルに描かれている女性の顔には、複数のバリエーションがあります。

全体的にやわらかく、膨らみのある風味が特徴的なお酒です。

 

新政(No.6)|新政酒造/秋田県

新政酒造の新政 No.6

 

ラベルがおしゃれな銘柄の多い酒蔵としても知られている新政酒造。No.6シリーズの中で、手軽に楽しめる「通常版」として位置づけられるのが『R-Type(アールタイプ)』です。こちらも例外ではなく、洗練されたシンプルなラベル・ボトルデザインが魅力的ですね。生酛造りによって生まれた旨みを、存分に味わえるでしょう。

 

おしゃれな日本酒ラベルの楽しみ方

ボトルインテリア

 

おしゃれな日本酒ラベルを楽しむ方法は、多種多様。今回はその中でもコレクションインテリアという視点から紹介します。日本酒の美味しさはもちろんですが、おしゃれなラベルデザインにも注目して、日本酒の魅力を堪能しましょう。

コレクションとして集める

凝ったデザインのラベルは、飲み終わって瓶ごと捨ててしまうのは、もったいないと感じてしまいます。飲み終わった日本酒のラベルは、コレクションとするのがおすすめです。

瓶に貼られているラベルを、綺麗に剥がす方法としては、以下の3つがあるので試してみてください。

 

  • 水につけておく
  • 熱で剥がす
  • リモネンを塗って剥がす

インテリアとして飾る

インテリアとして飾る

 

日本酒の瓶は、インテリアとして再利用できます。瓶内を水洗いして、何本か並べて置くのもよいですし、ひと手間加えて全く別のアイテムにするのもおすすめです。

ボトルを花瓶として再利用したり、ボトル内にボトルライトを入れて照明にしたりするのもおしゃれです。少し大掛かりなDIYとしては、ガラスカッターを用いてラベル上で瓶をカット。瓶の下半分にロウを流し込み、キャンドルにするというアイディアもあります。

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