人気の日本酒「新政」とは?愛好家をも唸らせる魅力に迫る。

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人気の日本酒「新政」とは?愛好家をも唸らせる魅力に迫る。

日本酒愛好家の皆さん、お待たせしました。今回は大人気の銘柄「新政」について紹介します。

本記事では日本酒界で独自の個性と魅力を持つ「新政」にフォーカスし、その歴史や特徴、代表的なラインナップをご紹介。

さらに新政ファン必見のおすすめ銘柄や、初心者に最適な一本も紹介するので、初心者や上級者問わず、参考にしてください。

また新政をより一層楽しむためのグラスや入手方法にも触れているので、自宅で楽しもうと考える方にもおすすめです。

 

新政の魅力と特徴

秋田県で醸造される日本酒「新政」。日本酒ファンから高い支持を得る新政ですが、いったいどのような特徴があるのでしょうか。

本章では新政の魅力はもちろんのこと、酒蔵の歴史や風味の特徴、代表的な銘柄のラインナップなどを解説します。

新政酒造の歴史

1852年、幕末の動乱期に創業された新政酒造。当時は創業者の名が佐藤卯兵衛であることから、地元で「うへえの酒」と呼ばれ、親しまれていました。名前の由来については、明治政府の施策「新政厚徳」とされています。

「新政厚徳」とは厚い徳を持って新しい政治をおこなうという意味であり、この精神は酒造りにも活かされているそうです。

 

新政酒造における酒造りの特徴は、秋田産の素材だけを使うこと。秋田の素材を余すことなく使った日本酒は、地元を中心に全国で愛されています。

新政の特徴

新政の日本酒には、独特の爽やかな味わいが特徴である協会6号という酵母を使用。生酛造りを採用しており、全体を通してコクのある旨みを感じられます。もちろん酒米も地元の品種が使われており、秋田県産米ならではの米の旨味が味わえるでしょう。

新政を語るうえでは、基本的に4合瓶のみを販売していることも欠かせません。フレッシュ感を最大限に楽しむため、可能な限り酸化を防求ことを目的としています。

代表的な新政のラインナップ

新政は基本的に「No.6」「Colors」「PRIVATE LAB」といった3シリーズが販売されています。

「No.6」は6号酵母の魅力を直接表現した新政の生酒。低温で貯蔵管理されているため、年間通して販売されているシリーズです。「Colors」は秋田の酒米の個性を味わえるシリーズであり、木製の木桶を使って造られています。アルコール度数を加水調整せず、原酒のまま醸造しており、米の旨味や甘みが調和した透明感のある味わいが特徴的です。

「PRIVATE LAB」は革新的かつ大胆な手法で醸されるシリーズ。風水の四神をモチーフにしたラベルデザインが目を惹きます。日本酒界の未来を感じさせるラインであり、ファンからも高い人気を集めています。

おすすめな新政3つ+初心者向けの銘柄とは?

前述したように新政には3シリーズがあり、各シリーズからそれぞれの銘柄が登場しています。では初めて新政を購入する際は、何を選べば良いのでしょう。さらに日本酒を飲み慣れていない初心者の場合は、どのような銘柄を選ぶべきなのでしょうか。

本章では、各シリーズからそれぞれ異なる特徴と魅力を持つ3つの銘柄を紹介します。

最上級モデルの「No.6 X-Type」や地元秋田の酒米(改良信交)を使った「秋櫻(コスモス)」、そして独特の製法で生まれた「陽乃鳥(ひのとり)」です。それぞれの銘柄が持つ独自の風味や味わいの特徴に触れ、新政の多彩な魅力をお楽しみください。

No.6 X−type

No.6の「X-Type」は、新政(No.6)のなかでも最上級モデルであり、名前も「eXcellent」に由来しています。磨き抜かれた米を使用しており、高級感あふれる仕上がりを実現しています。

6号酵母ならではの繊細で力強い存在感を鮮明に感じられるでしょう。6号酵母が誕生した当時の風味を、90年の時間を超えて想起させる味わいが魅力でもあります。

 

秋櫻(コスモス)

秋田の日本酒「新政」の秋櫻

 

秋櫻は「コスモス」と呼ばれており、地元秋田で誕生した酒米「改良信交」を使った銘柄として知られています。昭和34年に誕生した酒米であり「信交190号」をベースにした品種です。

そのため酒米として著名な「美山錦」と似た特徴を持ちます。しかしその風味は、美山錦と正反対とされており、滑らかな舌触りが特徴です。

 

陽乃鳥(ひのとり)

秋田の日本酒「新政」の陽乃鳥

 

1973年に誕生した、日本最古の清酒技法を基にしたお酒が「貴醸酒」です。通常であれば米と米麹、水で作られる日本酒。しかし水の一部を日本酒に置き換えたものが貴醸酒です。

水の代わりにお酒を使った結果、貴醸酒に分類される日本酒は、濃厚で強い甘みが特徴。ベースとなる日本酒が新たなお酒として生まれ変わる様子から「陽乃鳥(ひのとり)」と名付けられました。

陽乃鳥に使用されているお酒は、ミズナラ樽で1年間熟成させたもの。バニラの香りが甘さをより一層、際立たせています。

 

初心者におすすめの新政

秋田の日本酒「新政」の亜麻猫

 

初心者におすすめな銘柄は「亜麻猫(あまねこ)」です。「亜麻猫」は新政のラインナップのなかでも独特の個性を持つお酒です。通常の清酒麹と焼酎用麹(白麹)が使用されており、独特な酸味が特徴的です。

定番化から12年経っても変わらない人気を誇る銘柄でもあり、「新政酒造」の実験的精神がよく分かる風味に仕上がっています。

爽やかでエレガントな風味は非常に飲みやすく、初心者にもおすすめできる逸品です。

 

新政をもっと楽しむならワイングラス

ワイングラスで飲む日本酒

 

新政の香りや味わいを、もっと楽しむにはワイングラスがおすすめです。新政は全体を通して香りや味わいが華やか。飲み口の広いワイングラスを用いることで、このような風味を余すことなく満喫できるというわけです。

フルーティーな果実香や豊かな米の風味も、ワイングラスで味わいたくなる理由でしょう。

新政の入手方法とは

新政は入手困難な日本酒ですが、特約店やネットショップで購入できます。特約店はメーカー認定の店舗で、限られた酒屋で高品質なものが手に入ることが強みです。

近隣に特約店がない場合はネットショップでも購入できますが、定価よりも高額で販売されているケースが多く見られます。また保管する環境が適切でないケースもあり、購入先の業者はしっかりと吟味しなければなりません。

人気の日本酒「新政」とは?愛好家をも唸らせる魅力に迫る。

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