創業より大切に受け継がれる、止むことなく涌き出る”霧ヶ峰の伏流水”。二百余年続く「歴史と水の蔵」-長野県 麗人酒造-

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創業より大切に受け継がれる、止むことなく涌き出る”霧ヶ峰の伏流水”。二百余年続く「歴史と水の蔵」-長野県 麗人酒造-

 

 

歴史と水の蔵

二百余年の歴史の蔵

諏訪の地に麗人が創業しましたのは、今を遡ること二百余年、寛政元年(西暦1789年)のことです。寛政元年(西暦1789年)といえば、ヨーロッパではフランス革命が勃発し、アメリカ合衆国では憲法が制定されジョージ・ワシントンが初代大統領に就任しました。

麗人は、アメリカ合衆国とほぼ同じ長さの歴史を持つということになります。

麗人酒造」の蔵の建物の一角には、創業当時の大黒柱が今でも残っています(左は寛政元年(西暦1789年)当時の大黒柱)。この大黒柱には、酒造りの神様として知られる京都の松尾大社の銘が入っています。これにより、この大黒柱は、麗人が二百余年続く造り酒屋である事実を証明する、歴史的な物証ともなっています。

寛政元年(1789年)、日本では寛政の改革が始まった年です。麗人の蔵の中には、その当時の雰囲気がそこかしこに残っています。

 

二百余年の歴史の蔵

 

創業より霧ヶ峰の伏流水に育まれ、水の蔵

麗人酒造」の所在する諏訪盆地は、フォッサマグナ(中央大地溝帯)の上に所在し、諏訪湖、上諏訪温泉等に恵まれた風光明媚な高原(海抜759メートル)です。

諏訪盆地一帯の大地溝帯には、霧ヶ峰高原(海抜約1900メートル)に降り注いだ雨が、非常に長い時間をかけて地中で浄化された水が、伏流水となって流れ込んでおります。麗人の蔵の中の井戸には、その伏流水が、毎分150リットルあまり、止むことなく涌き出ております(下は霧ヶ峰の伏流水を湛える麗人の井戸)。

この井戸の水は、仕込みから製品になるまでの間に大量の水を必要とする日本酒造りの源として、創業より大切に受け継がれております。

 

霧ヶ峰の伏流水に育まれた水の蔵

麗人の古酒の歴史

日本酒に文化を!…麗人酒造が意識的に古酒の蓄積を始めたのは、昭和47年(1972年)でした。いつ発売できるか分からない。はたして美味しくなるのか? 試行錯誤の末、30年の年月が経過しました。ようやく大吟醸の25年古酒、シェリー酵母をつかって熟成した21年の純米古酒、22年ものの酒粕からの焼酎を販売できるようになりました。

また最近の研究で、古酒の方が体内に発生する「活性酸素」の量が少ない(東京農業大学 吉沢潔教授のお話より)といわれており、注目されております。

 

 

諏訪浪漫麦酒

諏訪浪漫ビール

杜氏たちが醸すビール

1999年8月に醸造を開始したブリュアリーです。常勤の杜氏達が日本酒造りで培った技術を生かしてビールを醸しております。

仕込み水には日本酒の仕込みにも使っている霧ヶ峰の伏流水と、名湯上諏訪温泉を使用。原料には良質な大麦を100%使用して丁寧に醸造したプレミアムビールです。

 

諏訪浪漫麦酒 杜氏たちが醸すビール

温泉造り

キレのある旨いビールを醸すには、酵母が活発に活動しなければなりません。麗人の井戸水は「軟水」であるため、酵母の活動を助ける「ミネラル」を多く含んだ「上諏訪温泉」をブレンドし、ビールを仕込んでいます。

「温泉の匂い」は発酵ガスとともに空気中に排出され、キレのあるビールが誕生します。

 

温泉造り

 

文:麗人酒造 株式会社
協力:日本酒鑑定士協会 瀧村健治
編集:LIQLOG

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