ミッドタウン八重洲に誕生!-酒問屋の日本酒ショップ・カフェ&バー「TASU+(タスプラス)」

店舗紹介

ミッドタウン八重洲に誕生!-酒問屋の日本酒ショップ・カフェ&バー「TASU+(タスプラス)」

東京駅八重洲口の目の前。2023年3月にグランドオープン予定の、東京ミッドタウン八重洲。それに先立ち、施設内地下1階で飲食店を中心にした店舗が先行営業しています。

その中でお酒好きにおすすめなのが、日本酒をメインに楽しめるショップ・カフェ&バー「TASU+(タスプラス)」

酒問屋である「日本酒類販売」の直営店で、ショップと飲食を併設。「日本酒復権」をテーマに掲げ、若い日本酒ファンを広げていきたいというこちらのお店。

日本酒好きも初心者も楽しめる工夫を知るべく、おうかがいしてきました。
ショップ・カフェ&バー「TASU+(タスプラス)」

 

「まるでカフェ」なスペースで日本酒を楽しむ

「まるでカフェ」なスペースで日本酒を楽しむ

 

外観はカフェの併設されたブーランジェリーのような趣き。目の前の平台にある、コンビニやスーパーで見慣れた「菊水」や「月桂冠」などのボトル缶に目が留まり、初めて「あ、ここは酒屋さんなんだ」と理解できるほどです。

 

日本酒好きも「お!」と感じるラインナップ

 

かと思えば「東力士」の古酒「熟露枯」などのレアなお酒もさりげなく陳列され、サイドの冷蔵スペースには「醸し人九平次」などのハイクオリティなお酒や「花巴」などの個性派もところ狭しと並び、日本酒好きも「お!」と感じるラインナップ。購入のみも可能なので、酒屋さんとしても使えます。

そして後方には、日本酒やリキュールが壁面にずらっと並ぶバーカウンター。そのまま奥へ入ると、ゆったりとしたテーブル席のスペース。チェアやソファーもしっかりと落ち着けるものになっています。

 

ゆったりとしたテーブル席のスペース

 

若い女性や日本酒ビギナーにも入りやすく、購入もイートインものんびりと楽しめる造りです。

豊富な日本酒と「酒のあて」にひと手間加えたヘルシーメニューのペアリング

店長の齋藤晴信さんによると、カフェスペースの日本酒ラインナップはタイプ別に常時計十数種類。それぞれ45mlから提供しているそうです。

3種の飲み比べセットもあり、こちらはひとつ30ml。非常に控えめな量から試せることで、あまり飲み慣れない人にはもちろん、日本酒好きで種類をたくさん楽しみたい人にも満足してもらえるようにしている、とのこと。1合や0.5合を最小単位とするお店が多い中で、女性にもうれしい心配りです。

日本酒以外の酒類やノンアルコール、日本酒アレンジも充実しているのですが、中でもおすすめがTASU+オリジナルのレモンサワー。

 

TASU+オリジナルレモンサワー

TASU+オリジナルレモンサワー「豊(ゆたか)」 480円(税込)

 

「和(なごみ)」と「豊(ゆたか)」という2種類のレモンサワーがあり、「和」は爽やかタイプ。「豊」は日本酒の香りもわかりやすいしっかりタイプ。日本酒カフェ&バーということから、サワーのベースも日本酒なのですが、その配合が驚き!

「和」はベースの日本酒が宝酒造の「澪ドライスパークリング」、「豊」は「白鶴スパークリング」に加え同じく白鶴の、なんとあの赤いラベルのパック酒「まる」をブレンドして使用しているとのこと!

「あえて量販店で購入できるお酒で作っています」と店長の齋藤さん。

「まず、スパークリング酒を使用することで発泡感をよりしっかりと感じてもらえるようにしています。さらに、みなさんが気軽に購入できるお酒なら、『自宅でも作れそう』とお客さんに思ってもらえる。家なら割合も自由にできるので、自分好みの味を見つけていただける。そして、もし自宅用に購入していただけたら、問屋である当社の利益にも繋がるという理想の流れです。それに、若い女性がスーパーでパック酒を抱えてレジに行く様子、想像したら『新しいな』と思いませんか?」

なるほど、納得のフローです。

また、これらのお酒のおとものフードメニューは時間帯で変わるので、いつ来ても楽しめます。

昼はランチ用のセットメニュー、カフェタイムとバータイムはアラカルトのメニューで、いわゆる「酒のあて」としての定番に工夫を加えたメニューが並びます。「炙りカラスミ大根」(700円 税込)のような、いかにも日本酒にぴったりのおつまみはもちろん、「カンタブリア産アンチョビといぶりがっこ」(550円 税込)といった、ちょっと予想外な組み合わせのメニューも。

 

手間を加えたメニューは、日本酒と合わせやすい

手間を加えたメニューは、日本酒と合わせやすい!

 

さまざまなタイプのお酒にペアリングできるメニューがあり、量もほどよく、自分にぴったりのペアリングを探っていけそうです。

いくつか試してみましたが、日本酒テイスターであるわたしの個人的なおすすめは「燻製生ハムと生山葵」×「白川郷」の純米にごり酒。塩気と香りの明確な生ハムに対し、酸味の少ないにごり酒がクリームソースのように寄り添い、生山葵がほんのりと後口を爽やかにしてくれます。

バーカウンターで、Mr.SAKEオリジナルの日本酒カクテル

TASU+のもうひとつの売りが、オリジナルの日本酒カクテル。2022年のMr.SAKEグランプリを受賞した山崎友輔さんが、カウンターで日本酒カクテルを提供してくれました。

 

バーカウンターで、Mr.SAKEオリジナルの日本酒カクテル

 

以前より日本酒カクテルのイベントなどをおこなっていた山崎さん。さすがの手際でショットバーにいるかのような錯覚。マルガリータやジントニックなどの定番カクテルを日本酒アレンジにしたものからオリジナルまで、それぞれの特性に合わせた日本酒を選んで使用しています。

この日オーダーした「和風キャラメルラテ」に使用しているのは、なんと貴醸酒(日本酒を仕込むときに水の代わりに日本酒を用いた酒)です。

「賀儀屋」の貴醸酒をチョイスしているそう。甘味の強い貴醸酒ですが、賀儀屋のものは雑味や苦味もしっかりしていて、ラテのほろ苦さとよく調和するとのこと。

 

「賀儀屋」の貴醸酒を使用した和風キャラメルラテ

「賀儀屋」の貴醸酒を使用した和風キャラメルラテ

 

完成したカクテルを口にすると、ふんわりと甘く、お酒が持つ本来の味わいや香りにポップコーンシロップの香ばしさやシナモンの香りのアクセントがなじみ、「日本酒」とは違ったひとつの作品ができあがっています。飲み口がやさしく女性に喜ばれそうなカクテルで、この一杯にも日本酒の新しい未来が感じられます。

日本酒に価値を「プラス」することで新しい体験を

日本酒類販売の初の業態である、「TASU+」は、このように日本酒にもフードにも「そのまま」ではなく「プラス1」をすることで新たな価値を与えていこうとチャレンジしています。

問屋の直営という点を活かし、新たなユーザーでも気軽に日本酒を体験できる「TASU+」へみなさんもぜひ足を運び、新体験の一歩を踏み出してみませんか。

店舗情報

 

「TASU+(タスプラス)」店舗入口

 

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