「濁酒を國酒に!」日本の発酵文化の原点を探求、究極の料理酒を目指して。-広島県 福光酒造/福光葡萄酒醸造所-

酒造・メーカー紹介

 

 

福光酒造について

昭和8年創業。平成18年に3代目蔵元杜氏が皆造の翌日に脳梗塞で倒れ、そのまま寝たきりに。同年廃業。酒造免許を国に返納。

平成27年、創業者の曾孫にあたる福光寛泰が4代目蔵元に就任。

北広島町が有する「どぶろく特区」「果実酒特区」を活かして、2種類の酒造免許を取得。米作り、ブドウ作りもスタート。

平成31年春、9年ぶりに酒蔵が復活。

 

「朝光」と「鬼吉川」

 

現在は、酒蔵内にブランコや卓球台などを設置して、地元の子供の遊び場として酒蔵を開放。

さらに、県内の方より譲っていただいたグランドピアノを酒蔵に設置し、酒蔵ピアノとして自由に演奏することもできる。

地域創生にも尽力する。

 

酒蔵内に設置された「グランドピアノ」

蔵元「福光 寛泰」

昭和46年生。22歳で「村重酒造」に蔵人として入社し、翌年冬より醸造研究所に講習生として入所。そのまま約2年研究所で研究補佐を勤める。

退所後、佐賀県の「小松酒造」にて休業中の酒蔵の復活に従事。2年勤めたのち、「村重酒造」に復帰。その後、退社まで17年間副杜氏を勤める。

村重酒造」時代は、幻といわれた「きょうかい8号」酵母の復活醸造や、日本一大きな酒林つくりの立役者となる。

 

蔵元「福光 寛泰」※蔵元「福光 寛泰」氏

濁酒を国酒に!

ぶろく(濁酒)は日本古来の醸造酒である。

英訳すると

Japanese Traditional Sake
Japanese Orijinal Sake
Japanese Primitive Sake

となると考える。

 

どぶろくは口噛み酒を期限とする日本酒の原点であるわけだが、現在置かれているカテゴリーは「その他の醸造酒」。

日本の素晴らしき発酵文化の原点ともいえるどぶろくを、いつの日か日本酒と同等の立ち位置まで押し上げ、日本酒と同じく「国酒」にすべく、啓発活動を行っている。

どぶろくはいわゆる、日本酒+酒粕。スーパーフードとも言われる酒粕の栄養成分を含んでいる為、ある意味究極の料理酒ともいえるのではないかという信念のもと、どぶろく料理や、どぶろくを使った郷土料理の提案なども行うつもり。

昨年の10月26日(どぶろくの日)より、町内でどぶろくの日PR活動も始める。

 

濁酒を国酒に!

福光酒造のどぶろくについて

原料となる米は、蔵から5分の場所にある標高450mの田圃(3反)で作る。

品種は「こいもみじ」 標高の高い寒冷地でも丈夫に育つ品種という事で、地元にあった「高冷地農業試験場」で産まれた品種。小粒で固めの米。

水は明治期の手掘り井戸から汲み上げる高度20の軟水を使用。酵母は基本的に広島県のオリジナル酵母(広島もみじ酵母、広島令和1号酵母)を使用。一仕込総米150㎏の小仕込。洗米から瓶詰めまで、蔵元杜氏の福光寛泰が一人で担当。

当初は91%精米のどぶろくを造っていたが、昨年は55%精米の純吟タイプどぶろくや、生酛造りのどぶろくにも挑戦。R3BYは、きょうかい8号酵母での濁酒造りもおこなう。

 

見直されつつあるどぶろくの持ち味

 

 

福光葡萄酒醸造所のワインについて

栽培および醸造方法の特色

平成18年に廃業した「福光酒造 株式会社」を、創業者の曾孫にあたる福光寛泰が平成31年に再興。その際、特区利用の濁酒免許と、同じく特区利用の果実酒免許を取得。

平成28年からブドウの植栽を開始。ブドウ畑は酒蔵から5分ほどの標高450mの台地上にある。

令和4年現在850本のブドウを栽培している。栽培は最低限の有機肥料と、最低限の防除のみ。出来るだけ手を入れず手をかけず、気候風土を表現したブドウ栽培を目指す。

 

平成28年からブドウの植栽を開始

 

醸造は濁酒と同じ築140年以上の酒蔵内で行う。

ブドウ収穫後、破砕はすべて足踏み、人力で徐梗。酵母は、広島県オリジナルの清酒酵母を使用。絞りはバスケットプレス(人力)。

日本酒醸造と同じく、低温発酵スタイルの醸造を心がける。

 

福光葡萄酒醸造所のワイン

 

文:福光酒造 株式会社
協力:日本酒鑑定士協会 瀧村健治
編集:LIQLOG

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